コンセントの図記号を図解で解説。接地極付(E)・接地端子付(ET)・接地極付接地端子付(EET)・抜け止め形(LK)・引掛形(T)・防雨形(WP)・200Vなど傍記文字の意味を一覧でわかりやすく整理します。
この記事は、連載「コンセント設備の設計マニュアル」第2回 配置計画 の補足解説です。計画全体の流れは 設計・施工マニュアル(目次) からご覧いただけます。
全体像:コンセントの図記号一覧|接地極付・抜け止め・防雨形

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配線図に出てくる「コンセントの図記号」。基本の形は同じでも、E・ET・EET・LK・WPなど、傍記される文字でコンセントの種類が決まります。

「E と ET、どっちが接地端子?」「LK や WP は何の略?」——文字の意味さえ押さえれば、コンセントの図記号は一気に読めるようになります。まずは下の一覧で全体像をつかみましょう。

コンセントの図記号一覧
🐧 見習いペン太:「文字がいろいろ付いてて覚えられません…」
🦔 はりた:「英語の頭文字なんだ。E=Earth(接地)、LK=Locking(抜け止め)、WP=Weather Proof(防雨)。意味とつなげると忘れにくいよ」
🐧 見習いペン太:「英語の略だと思えば覚えやすいですね」
⚡ 先に結論だけ言うと

基本記号(○+プラグ刃)に種類を表す文字を傍記。

  • E=接地極付/ET=接地端子付/EET=両方付き
  • LK=抜け止め形/T=引掛形/WP=防雨形
この記事でわかること
✔ 1. 接地に関する記号(E・ET・EET)
✔ 2. 抜けにくくする記号(LK・T)
✔ 3. 屋外用・電圧の表し方(WP・200V)
ペン太ペン太
配線図のコンセントにEとかETとか付いてますけど、あれ全部同じ接地付きってことですか?
ハリタハリタ
紛らわしいですが別物です。Eは接地極付、ETは接地端子付。傍記文字の意味を順に整理しましょう。

この3つ、すぐ答えられますか

  • E と ET は、それぞれ何が付いているコンセントか
  • LK と T は、差し込み方がどう違うか
  • 電流と電圧は、記号にどう書き分けるか
この記事の道案内
一覧だけ見たい方は、傍記文字の表から読んでください。

1. 接地に関する記号(E・ET・EET)

トピック1:1. 接地に関する記号(E・ET・EET)

接地(アース)に関するコンセントは、E系の文字で表します。

  • E(接地極付):プラグの接地極と接続される接地極付き。洗濯機や電子レンジなどアースが必要な機器に。
  • ET(接地端子付)接地線をつなぐ接地端子(ネジ)が付いたコンセント。
  • EET(接地極付接地端子付):接地極と接地端子の両方を備えたもの。
ここがポイント
E=接地“極”、ET=接地“端子”。極(さし込み口の極)か、端子(線をつなぐネジ)かの違い。両方付きがEET、と3段階で覚えると混同しません。
傍記名称何が付いているか使いどころ
E接地極付プラグの接地極と接続される接地極洗濯機や電子レンジなど、アースが必要な機器
ET接地端子付接地線をつなぐ接地端子(ネジ)接地線を後からつなぐ場合
EET接地極付接地端子付接地極と接地端子の両方どちらの使い方にも対応したいとき
ここまでのポイント
  • E(接地極付)は、プラグの接地極と接続される接地極が付いたもの
  • ET(接地端子付)は、接地線をつなぐ接地端子(ネジ)が付いたもの
  • EETは接地極と接地端子の両方を備えたもの。極か端子かで区別する

2. 抜けにくくする記号(LK・T)

トピック2:2. 抜けにくくする記号(LK・T)
  • LK(抜け止め形):プラグを差し込んで回すと固定され、簡単に抜けない。Locking の略。
  • T(引掛形):プラグを差してひねって引っ掛けるタイプ。Twist の略。
🐧 見習いペン太:「LK と T、どっちも抜けにくいんですよね?」
🦔 はりた:「そう、考え方は似てる。LKは“回してロック”、Tは“ひねって引っ掛ける”。用途で使い分けるんだ」
🐧 見習いペン太:「抜けたら困る所に使うんですね」
ペン太ペン太
200Vのコンセントって、記号の形そのものが変わるんでしたっけ?
ハリタハリタ
形は同じで「200V」と傍記します。書いてなければ100V。電流も無印は15A、20Aなら明記されますよ。
傍記名称差し込み方文字の由来
LK抜け止め形差し込んで回すと固定されるLocking
T引掛形差してひねって引っ掛けるTwist
ここまでのポイント
  • LK(抜け止め形)は、差し込んで回すと固定される。Lockingの略
  • T(引掛形)は、差してひねって引っ掛けるタイプ。Twistの略
  • どちらも、抜けたら困る場所に使う

3. 屋外用・電圧の表し方(WP・200V)

トピック3:3. 屋外用・電圧の表し方(WP・200V)
  • WP(防雨形):屋外など雨がかかる場所に使う防雨形。Weather Proof の略。
  • 200V用:電圧が200Vのコンセントは、記号に「200V」を傍記(無記入なら100V)。
ここがポイント
定格は、電流=無印で15A・「20A」なら20A、電圧=200Vを傍記。口数は数字(2口など)、3極は3Pで表します。
表すもの書き方無記入のとき
電流20Aなら「20A」と傍記する無印は15A
電圧200Vなら「200V」と傍記する無記入なら100V
口数数字で表す(2口など)記載どおりに読む
極数3極は3Pと傍記する記載どおりに読む
ここまでのポイント
  • WP(防雨形)は屋外など雨がかかる場所に使う。Weather Proofの略
  • 電流は無印が15A、20Aなら「20A」と傍記する
  • 電圧は200Vを傍記し、無記入なら100V。口数は数字、3極は3Pで表す

よくある質問(FAQ)

トピック4:よくある質問(FAQ)

Q. コンセントの傍記文字E・ET・EETの違いは?

A. Eは接地極付(アース付き)、ETは接地端子付(接地線をつなぐネジ付き)、EETは接地極と接地端子の両方を備えたコンセントです。「極」か「端子」か、両方か、で区別します。

Q. LK・T・WPはそれぞれ何のコンセントですか?

A. LKは抜け止め形(Locking=差して回すと固定)、Tは引掛形(Twist=ひねって引っ掛ける)、WPは防雨形(Weather Proof=屋外用)です。いずれも英語の頭文字です。

Q. 200Vのコンセントの図記号はどう表しますか?

A. 記号に「200V」を傍記して表します。記入がなければ100Vです。口数は数字(2口など)、3極は3Pで表します。

Q. コンセントの定格電流20Aはどう表記しますか?

A. 傍記がなければ15A、20Aの場合は「20A」と傍記します。電流(無印15A/20A)と電圧(200V傍記)を組み合わせて読み取ります。

ペン太ペン太
記号が多くて覚えきれません。何から手をつければ?
ハリタハリタ
E・ET・EETの接地の区別からです。EarthやWeather Proofと英語の由来で覚えると忘れませんよ。

まとめ

コンセントの傍記文字の早見表

結論です。コンセントの図記号も、基本記号は共通で、傍記文字が種類を決めます。そして文字はすべて英語の頭文字です。E=Earth、LK=Locking、T=Twist、WP=Weather Proof。意味とつなげてしまえば、記号を見た瞬間に読み解けます。

傍記意味
E接地極付
ET接地端子付
EET接地極付接地端子付(両方)
LK抜け止め形
T引掛形
WP防雨形
20A定格電流20A(無印は15A)
200V定格電圧200V(無記入は100V)
3P3極

この記事の要点

  • コンセントの図記号は基本記号+傍記文字で種類が決まる。
  • E=接地極付/ET=接地端子付/EET=両方付き。
  • LK=抜け止め形/T=引掛形/WP=防雨形。
  • 電流は無印15A・「20A」、電圧は200Vを傍記、口数は数字・3極は3P。

取り違えやすいところ

  • E は接地「極」、ET は接地「端子」。極はさし込み口、端子は線をつなぐネジ
  • EET は両方付き。E・ET・EET の3段階で覚える
  • 電流も電圧も、書いていなければ 15A・100V

コンセントの図記号でつまずくのは、記号の形ではなく文字の意味です。逆に言えば、英語の頭文字だと分かってしまえば覚える負担は一気に減ります。スイッチの図記号と同じく「基本記号は共通、傍記文字で決まる」という読み方を、そのまま持ち込んでください。

「文字は英語の頭文字」と考えれば、コンセントの図記号はすっきり覚えられます。

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HARITA
電気設備の設計に携わる技術者です。内線規程や電気設備技術基準の解釈などの一次資料をもとに、設計・施工者向けの技術解説と、専門知識のない方に向けた「住まいの電気」の解説を書いています。