技術図書館A種接地工事を5枚のスライドで読む対象機器と10Ω以下という基準、接地線14mm²以上と機械的強度をA〜D種の位置づけとあわせて確認できます。スライドを見る資料一覧を見る
A種接地工事の設置場所と接地線サイズの一覧をまとめました。文献の記載内容と、現場でよくある疑問への回答つき。
この記事は、連載「接地・雷保護の設計マニュアル」第1回 接地は何のためにあるか の補足解説です。計画全体の流れは 設計・施工マニュアル(目次) からご覧いただけます。
A種接地工事の基準と接地線サイズの全体像

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ペン太ペン太
A種接地工事って避雷針とかに使うんですよね。接地抵抗は何Ωにすればいいんですか?
ハリタハリタ
A種は10Ω以下です。高圧電路の侵入リスクが高い箇所に施すので、基準も厳しいんですよ。

この3つ、すぐ答えられますか

  • A種接地工事の接地抵抗値はいくつか
  • どのような機器に施すのか
  • 接地線の機械的強度の規定はどうなっているか
この記事でわかること
対象機器→抵抗値→接地線サイズと強度、の順に押さえていきます。

設置場所

トピック1:A種接地工事の設置場所
A種接地工事 避雷針、避雷器、高圧、特別高圧機器
 
ペン太ペン太
接地線の太さって、どの機器でも同じサイズでいいんでしょうか?
ハリタハリタ
いえ、対象で変わります。高圧避雷針なら14㎟以上が目安。一覧表で確認しましょう。
ここまでのポイント
  • A種接地工事の対象は避雷針、避雷器、高圧・特別高圧機器
  • 高圧または特別高圧用機器の金属製外箱等に施す

接地線サイズ一覧表

トピック2:接地線サイズ一覧表
A種接地工事

高圧避雷針 14㎟以上
 
ここまでのポイント
  • 接地線の太さは対象によって変わる
  • 高圧避雷針では14㎟以上が目安

文献による内容

トピック3:文献による内容
  • 電技解釈第17条第1項
A種接地工事は、特別高圧計器用変成器の2次側電路、高圧または、特別高圧用機器の金属製外箱等の接地等、高圧電路の侵入の恐れがあり、かつ、危険度の高い場合に要求されるものにおいて施すものである。接地抵抗値は10Ω以下
  • 機械的強度
引張り強さ1.04kN以上の金属線または直径2.6mm以上の軟銅線

関連記事

A種接地工事 早見ポイント
対象機器避雷針・避雷器・高圧/特別高圧機器の金属製外箱等
接地抵抗値10Ω以下
接地線サイズ高圧避雷針 14㎟以上
根拠電技解釈 第17条第1項
取り違えやすいところ正しくは
接地線の太さはどの機器でも同じ対象によって変わる。高圧避雷針では14㎟以上
A種は低圧機器にも施す避雷針・避雷器や高圧・特別高圧用機器の金属製外箱等が対象
接地抵抗値はどの種別も同じA種は10Ω以下。種別ごとに値が異なる
太さの規定だけ満たせばよい機械的強度(引張り強さ1.04kN以上)の規定もある
ここまでのポイント
  • 根拠は電技解釈第17条第1項
  • 特別高圧計器用変成器の2次側電路、高圧・特別高圧用機器の金属製外箱等の接地に施す
  • 高圧電路の侵入の恐れがあり、かつ危険度の高い場合に要求される
  • 接地抵抗値は10Ω以下
  • 機械的強度は引張り強さ1.04kN以上の金属線、または直径2.6㎜以上の軟銅線

よくある質問(FAQ)

トピック4:よくある質問(FAQ)

Q1.A種接地工事の接地抵抗値はいくつですか?
A.10Ω以下とする必要があります。

Q2.A種接地工事はどのような機器に必要ですか?
A.避雷針・避雷器や、高圧または特別高圧用機器の金属製外箱等など、高圧電路の侵入の恐れがあり危険度の高い箇所に施します。

Q3.A種接地工事の接地線サイズは?
A.高圧避雷針では14㎟以上が目安です。

Q4.接地線の機械的強度の規定は?
A.引張り強さ1.04kN以上の金属線、または直径2.6mm以上の軟銅線とされています。

ペン太ペン太
A種は理解できました。次はどの接地工事を勉強すればいいですか?
ハリタハリタ
B種・C種・D種と続けて比較すると違いが頭に入ります。関連記事で確認してくださいね。

まとめ

A種接地工事は、危険度の高い高圧側の機器に施す接地で、抵抗値は10Ω以下です。

押さえる数値A種の規定どこで効くか
接地抵抗値10Ω以下施工後の測定で確認する
金属線の引張り強さ1.04kN以上接地線の材質を選ぶときに確認する
軟銅線の直径2.6㎜以上細い電線を使えない根拠になる
高圧避雷針の接地線14㎟以上避雷針の接地で確認する

対象と目的

  • 避雷針、避雷器、高圧・特別高圧機器が対象
  • 特別高圧計器用変成器の2次側電路、高圧・特別高圧用機器の金属製外箱等の接地に施す
  • 高圧電路の侵入の恐れがあり、かつ危険度の高い場合に要求される

数値で押さえること

  • 接地抵抗値は10Ω以下
  • 接地線は高圧避雷針で14㎟以上
  • 機械的強度は引張り強さ1.04kN以上の金属線、または直径2.6㎜以上の軟銅線
  • 根拠は電技解釈第17条第1項

B種・C種・D種と続けて比較すると、それぞれの目的と数値の違いが整理できます。

📘 体系的に学びたい方へ
このテーマは、連載「高圧受変電設備の設計マニュアル(全14回+資料編)」で、単線結線図の読み方・書き方とあわせて基礎から解説しています。
関連する回:⑫ 接地 ― A種〜D種の目的

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HARITA
電気設備の設計に携わる技術者です。内線規程や電気設備技術基準の解釈などの一次資料をもとに、設計・施工者向けの技術解説と、専門知識のない方に向けた「住まいの電気」の解説を書いています。