内線規程の解釈と解説【020】|構内電線路の施設
出典:内線規程(JEAC8001-2022)より
構内電線路とは、敷地内に設けられる電線の通り道のこと。ふだん意識しにくい部分ですが、感電・火災を防ぐためのルールがあります。ポイントは 「適用範囲/安全の考え方/地中の通し方」 の3つです。

✔ ① 適用範囲
✔ ② 感電・火災を防ぐ考え方
✔ ③ 地中電線路の3つの施設方式
ペン太
ハリタこの3つ、すぐ答えられますか
- 構内電線路として、どのような設備にルールが適用されますか。
- 設置方法を決めるとき、どんな要素を考慮しますか。
- 地中電線路の3つの施設方式を挙げられますか。
① 適用範囲
構内電線路は、敷地内に設ける電線の通り道です。次のような設備に施設のルールが適用されます。
- 低圧・高圧の電線路
- 引込線(電力会社から建物への引込み部分)
- 屋外配電用変圧器の接続部分 など
- 構内電線路は、敷地内に設ける電線の通り道。
- 低圧・高圧の電線路に施設のルールが適用される。
- 引込線(電力会社から建物への引込み部分)も対象。
- 屋外配電用変圧器の接続部分なども対象になる。
② 感電・火災を防ぐ考え方
電線路は、場所の状況や使用電圧に合わせて、危険がないように施設するのが大前提です。次の要素を考慮して設置方法を決めます。
- 配線の距離や取り付け方
- 電線の材質や太さ
- 周囲の環境(湿度・腐食性など)
ペン太
ハリタ- 場所の状況や使用電圧に合わせて、危険がないように施設するのが大前提。
- 配線の距離や取り付け方を考慮する。
- 電線の材質や太さを考慮する。
- 周囲の環境(湿度・腐食性など)を考慮する。
③ 地中電線路の3つの施設方式

- 直接埋設式:土中に直接埋め、トラフ等で保護。深さは 車両圧力を受ける場所1.2m以上・その他0.6m以上
- 管路式:さや管に通す。引き替え・増設がしやすい
- 暗きょ式:洞道や共同溝に収める。多条数・大規模向き
| 施設方式 | 施設のしかた | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 直接埋設式 | 土中に直接埋め、トラフ等で保護する | 小規模で経路が単純な場合 |
| 管路式 | さや管に通す | 引き替え・増設がしやすい |
| 暗きょ式 | 洞道や共同溝に収める | 多条数・大規模向き |
- 直接埋設式は土中に直接埋め、トラフ等で保護する。
- 深さは、車両圧力を受ける場所で1.2m以上、その他で0.6m以上。
- 管路式はさや管に通す方式で、引き替え・増設がしやすい。
- 暗きょ式は洞道や共同溝に収める方式で、多条数・大規模向き。
よくある質問(FAQ)
Q. 構内電線路ってどこのこと?
A. 建物の中や敷地内に設けられる電線の通り道のことです。住宅やビル・工場の引込線、屋外の変圧器から伸びる配線などが該当し、低圧・高圧の電線路や引込線、変圧器の接続部などに施設のルールが適用されます。
Q. 地中電線路にはどんな方式があるの?
A. 「直接埋設式」「管路式」「暗きょ式」の3つです。直接埋設式は土中に直接埋め、管路式はさや管に通し、暗きょ式は洞道や共同溝に収めます。規模や引き替えのしやすさで選びます。
Q. 直接埋設式の埋設深さの目安は?
A. 車両など重い圧力を受ける場所は1.2m以上、その他の場所は0.6m以上が代表的な目安で、トラフなどで防護します。実際は施設条件で異なるため規程・解釈で確認します。
まとめ|範囲を押さえ、環境から方式を選ぶ
構内電線路は、どこまでが対象かを押さえ、場所の状況と使用電圧から施設方法を決め、地中は3つの方式から選ぶという流れで整理できます。
| 確認する項目 | 規程が示す内容 |
|---|---|
| 構内電線路とは | 敷地内に設ける電線の通り道 |
| 適用される設備(1) | 低圧・高圧の電線路 |
| 適用される設備(2) | 引込線(電力会社から建物への引込み部分) |
| 適用される設備(3) | 屋外配電用変圧器の接続部分など |
| 施設の大前提 | 場所の状況や使用電圧に合わせて、危険がないように施設する |
| 考慮する要素(1) | 配線の距離や取り付け方 |
| 考慮する要素(2) | 電線の材質や太さ |
| 考慮する要素(3) | 周囲の環境(湿度・腐食性など) |
| 地中の方式(1) | 直接埋設式(土中に直接埋め、トラフ等で保護) |
| 直接埋設式の深さ | 車両圧力を受ける場所1.2m以上、その他0.6m以上 |
| 地中の方式(2) | 管路式(さや管に通す。引き替え・増設がしやすい) |
| 地中の方式(3) | 暗きょ式(洞道や共同溝に収める。多条数・大規模向き) |
適用範囲で押さえること
- 敷地内の電線路にあたるか。
- 引込線や変圧器の接続部分を含んでいるか。
- 低圧か高圧か。
施設の考え方で押さえること
- 場所の状況と使用電圧。
- 配線の距離・取付け方と電線の材質・太さ。
- 湿度や腐食性などの環境。
地中の方式で押さえること
- 3つの方式のどれを選ぶか。
- 直接埋設式の深さ(通る場所による)。
- 将来の引き替え・増設の見込み。
構内電線路は、この先に続く架空電線路や地中電線路といった個別の条文の入口にあたります。まず対象範囲と考え方を押さえておくと、方式ごとの細かい数値がどこにかかるルールなのかを見失いにくくなります。
📘 この記事の根拠規程|解説の原文は内線規程(JEAC8001-2022)に掲載されています。実務で使う方は手元に1冊どうぞ → 電気設備の必携書籍おすすめ4選【2026年版】
ペン太
ハリタ📎 関連するおすすめアイテム
内線規程の実務では、規程集や技術資料を手元に置いておくと確認がぐっと早くなります。
30秒アンケートこの記事は役に立ちましたか?
タップするだけで完了します。あなたの声でこのサイトは育ちます。
ご回答ありがとうございます!
よければ、あと3つだけ教えてください(任意・答えなくてもOK)
ありがとうございました。いただいた声は記事の改善に使わせていただきます。



