内線規程の解釈と解説【112】|電気自動車等を充電するための設備等の施設
出典:内線規程(JEAC8001-2022)より
電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)の普及にともない、住宅や事務所の敷地内に充電設備を設けるケースが増えています。ここでは内線規程にもとづき、最大充電電流が交流10Aを超える普通充電回路を安全に施設するための要点を整理します。

この記事の結論
EV充電設備は屋内・屋外とも対地電圧150V以下(1300-1準用)で設計し、接地極付きコンセント+D種接地工事を基本とします。屋外は防まつ形または防水箱を用い、充電部を露出させないことが原則です。
✔ 対地電圧と配線の基本
✔ コンセントの選定と接地
✔ 屋外設置時の注意点
ペン太
ハリタこの3つ、すぐ答えられますか
- EVと充電設備をつなぐ電路の対地電圧は、原則いくつ以下か
- EV充電に使えないコンセントの種類は何か
- 屋外に設けるときは、どんなコンセントまたは箱に収めるか
対地電圧と配線の基本
- 屋内配線の対地電圧は1300-1にもとづき150V以下で設計する
- 屋外・屋側配線も1300-1を準用し、屋内と同等の安全性を確保する
- EVと充電設備をつなぐ電路は原則として対地電圧150V以下とする
- 3598-2のただし書に適合し、二種キャブタイヤケーブルと同等以上の性能・耐久性をもつケーブルであれば例外が認められる
- 充電中に金属の充電部がむき出しにならない構造とし、充電部を露出させない
ペン太
ハリタ- 屋内配線の対地電圧は1300-1にもとづき150V以下で設計する
- 屋外・屋側配線も1300-1を準用し、屋内と同等の安全性を確保する
- EVと充電設備をつなぐ電路も原則として対地電圧150V以下とする
- 3598-2のただし書に適合し、二種キャブタイヤケーブルと同等以上の性能・耐久性をもつケーブルなら例外が認められる
- 充電中に金属の充電部がむき出しにならない構造とする
コンセントの選定と接地
- EV充電用には必ず接地極付きコンセントを使用し、D種接地工事とセットで施工する
- コンセントは3597-2表にもとづき選定し、JWDS 0033(2011)に合致したEV充電用認定品を使う
- 単相100V用の抜止式コンセント(3202-2表 備考6)はEV充電に使用できない
- 30Aを超えるコンセントは、車両側の仕様を必ず確認する
| コンセントの条件 | 内容 |
|---|---|
| 形式 | 接地極付きコンセント(D種接地工事とセット) |
| 選定のよりどころ | 3597-2表、JWDS 0033(2011)に合致したEV充電用認定品 |
| 使用できないもの | 単相100V用の抜止式コンセント(3202-2表 備考6) |
| 30A超の場合 | 車両側の仕様を必ず確認する |
- EV充電用には必ず接地極付きコンセントを使用し、D種接地工事とセットで施工する
- コンセントは3597-2表にもとづき選定し、JWDS 0033(2011)に合致したEV充電用認定品を使う
- 単相100V用の抜止式コンセント(3202-2表 備考6)はEV充電に使用できない
- 30Aを超えるコンセントは、車両側の仕様を必ず確認する
屋外設置時の注意点
- 雨線外(屋外)に設ける場合は防まつ形のコンセント、または防まつ形の防水箱に収める
- 防水箱はいたずら防止のため鍵付きが望ましく、ケーブルを挿したまま扉が閉まる構造とする
- 金属製の防水箱にはD種接地工事を施す
- コンセントの高さは床から約1m前後が目安。寒冷地では積雪の影響を受けない高さに調整する
たとえ話でイメージ
EV充電設備は、家庭に新しく引く「専用の蛇口」のようなものです。普通の蛇口(一般コンセント)より大きな水(電流)を流すので、しっかりした配管(接地極付き配線)と、屋外なら雨よけのカバー(防水箱)を用意しておく——そう考えると安全対策の理由が見えてきます。
専用回路
150V以下
コンセント
+D種接地

| 取り違えやすいところ | 正しくは |
|---|---|
| 抜けにくい抜止式のほうがEV充電に向く | 単相100Vの抜止式はEV充電に使用できない |
| 一般のコンセントでも接地さえ取れば使える | 接地極付きコンセントを使い、D種接地工事とセットで施工する |
| 屋外は防水であればどんな箱でもよい | 防まつ形のコンセントまたは防まつ形の防水箱に収める |
| 防水箱は扉が閉まらなくても構わない | ケーブルを挿したまま扉が閉まる構造とする |
| 金属製の防水箱に接地は不要 | D種接地工事を施す |
- 雨線外(屋外)に設ける場合は、防まつ形のコンセント、または防まつ形の防水箱に収める
- 防水箱はいたずら防止のため鍵付きが望ましい
- ケーブルを挿したまま扉が閉まる構造とする
- 金属製の防水箱にはD種接地工事を施す
- コンセントの高さは床から約1m前後が目安。寒冷地では積雪の影響を受けない高さに調整する
よくある質問(FAQ)
まとめ|150V以下・接地極付き・防まつ形
EV充電設備の要点は「対地電圧150V以下」「接地極付きコンセントとD種接地」「屋外は防まつ形」の3つです。一般のコンセントを流用できない理由も、この3点から説明できます。
| 確認する順番 | 見るところ | 基準 |
|---|---|---|
| Step1 | 電路の対地電圧 | 原則150V以下(1300-1) |
| Step2 | コンセントの形式 | 接地極付き、EV充電用認定品(JWDS 0033) |
| Step3 | 接地工事 | D種接地工事とセットで施工 |
| Step4 | 設置場所 | 屋外なら防まつ形のコンセントまたは防水箱 |
| Step5 | 高さと車両仕様 | 床から約1m前後、30A超は車両側の仕様を確認 |
住宅への後付けでは、既設のコンセントを活かしたくなる場面がありますが、EV充電では形式そのものが要件になります。積雪地では高さの調整も含めて、最初に位置を決めておくと施工がスムーズです。
📘 この記事の根拠規程|解説の原文は内線規程(JEAC8001-2022)に掲載されています。実務で使う方は手元に1冊どうぞ → 電気設備の必携書籍おすすめ4選【2026年版】
ペン太
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内線規程の実務では、規程集や技術資料を手元に置いておくと確認がぐっと早くなります。
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