内線規程の解釈と解説【103】|電気集じん装置などの施設
工場の排ガスからほこりを取る電気集じん装置や、塗料を静電気で吸い付ける静電塗装装置。どちらも特別高圧の直流で電極を帯電させる装置です。高い電圧を扱うので、置き場所・配線・接地と安全装置に決まりがあります。この記事では、電技解釈第191条と内線規程の考え方を、3つの質問と動く図で整理します。
先に言葉をそろえる
| 言葉 | ひとことで言うと |
|---|---|
| 電気集じん応用装置 | 集じん・静電塗装・電気脱水・電気選別などの特別高圧の装置 |
| 整流器 | 交流を直流に変える装置 |
| 残留電荷 | 電源を切ったあとも装置に残る電気 |
| 接触防護措置 | 人が触れないよう、高さや囲いで守ること |
質問① どこに置く?
- 取扱者以外が立ち入れない場所
- 屋内が原則
- 特別高圧の集じん装置は条件つきで屋外可
質問② 配線はどうする?
移動電線は、充電部分に人が触れても危険がない装置に付属するものだけに使えます。
- 電線はケーブル
- 損傷のおそれがあれば防護装置
- 移動電線は安全な装置だけ
質問③ 接地と安全装置は?
石油精製で燃料油の不純物を高電圧で取り除く装置は、危険場所(第176条)に施設する場合、金属部分と外箱にA種接地を施し、充電部分が槽内の液相から出ないようにし、変圧器の一次側に専用の過電流遮断器を付けます。
- 防護装置の金属部分はA種
- 接触防護ならD種
- 残留電荷の放電装置
よくある質問
電気集じん装置は屋外に置けますか?
原則は屋内です。特別高圧の電気集じん装置で、充電部分に接触防護措置を施し、電線を屋側・屋外の規定どおりに施設する場合は屋外にも施設できます。
変圧器から装置までの電線は?
ケーブルを使い、損傷のおそれがある場所では防護装置に収めます。取扱者以外が立ち入れない場所ならこの限りではありません。
接地工事の種類は?
ケーブルを収める防護装置の金属部分やケーブルの金属被覆にA種接地工事を施します。接触防護措置を施す場合はD種でもかまいません。
残留電荷の対策は?
人に危険を及ぼすおそれがある場合は、変圧器の二次側に残留電荷を放電する装置を設けます。
まとめ ― 取り違えやすいところ
| 取り違えやすいところ | 正しくは |
|---|---|
| 配線は屋外が原則 | 装置と設備は屋内が原則 |
| 接地はD種でよい | A種。接触防護措置でD種 |
| 移動電線はどれでも可 | 触れても安全な装置だけ |
| 電源を切れば安全 | 残留電荷の放電装置を設ける |
📘 この記事の根拠規程|解説の原文は内線規程(JEAC8001-2022)に掲載されています。実務で使う方は手元に1冊どうぞ → 電気設備の必携書籍おすすめ4選【2026年版】
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