ケーブルの種類と特徴
第2種電気工事士 筆記試験対策
絶縁電線とケーブルの種類・用途 早わかり表
この章で学ぶこと
ハリタ先生
この章では、第二種電気工事士の試験で頻出する「絶縁電線とケーブルの種類と性能の違い」について学習するよ。特に、それぞれの性能の違い、つまり「どこで使えるか」「どれくらいの熱に耐えられるか」といった点は、問題でよく問われるからしっかり覚えよう!
ペン太
性能の違いが重要なんですね!頑張ります!
ハリタ先生
まずは基本から。電線とケーブルの違いや、基本的な用語をしっかり理解することが大切だよ。
ペン太
はい!しっかり覚えます!
STEP 1用語の基本
絶縁電線とケーブルの構造の違い
絶縁電線
絶縁体
ケーブル
絶縁体
シース (外装)
導体: 電気を通す中心部分。
絶縁体: 導体を覆い、電気が外に漏れるのを防ぐ部分。
シース (外装): 絶縁体をさらに保護し、物理的な強度を高める一番外側の部分。
重要用語
導体 (どうたい)
電気を通しやすい物質のこと。
絶縁体 (ぜつえんたい)
電気を通しにくい物質のこと。
ハリタ先生
よし、それじゃあ「絶縁電線」のグループから見ていこう。それぞれの記号と特徴を、一つずつ確実に覚えていくのがコツだよ。
STEP 2絶縁電線の種類と記号
IV
屋内配線用ビニル絶縁電線
【ポイント】屋内専用の基本電線!
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特徴と主な用途
使用可能な場所:
✔
✖
最高許容温度: 60℃
EM-IE
600Vポリエチレン絶縁電線
【ポイント】IVのエコ版!
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特徴と主な用途
用途: 屋内配線用
最高許容温度: 75℃
RB
600Vゴム絶縁電線
【ポイント】ゴムで絶縁!
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特徴と主な用途
用途: 屋内配線用
最高許容温度: 75℃
DV
引込用ビニル絶縁電線
【ポイント】屋外からの引込専用!
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特徴と主な用途
用途: 屋外引込用
電柱から建物へ電気を引き込む際に使用します。
OW
屋外用ビニル絶縁電線
【ポイント】屋外の架空配線に!
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特徴と主な用途
用途: 屋外配線用 (架空配線)
屋外で、電柱などに支持して使用します。
先生
次は「ケーブル」のグループだ。絶縁電線との違いを意識しながら見ていくと、理解が深まるよ。
生徒
絶縁電線との違いですね。わかりました!
STEP 3ケーブルの種類と記号
ケーブルとは?
ケーブルは、絶縁電線をさらに保護被覆(シース)で覆い保護したものです。物理的な強度が高められるほか、化学物質による耐久性も高い特長をもちます。原則として、柱や壁などの造営材にステップルなどで固定して使いますが、例外として、可とう性のあるキャブタイヤケーブルだけは移動用としても使えます。
関連用語
可とう (かとう)
「たわめる」を表し、曲げることが可能という意味。
心線 (しんせん)
ケーブルの外装内に収められた電線のこと。
VVF / VVR
ビニル外装ケーブル (平形/丸形)
【ポイント】万能ケーブル!
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特徴と主な用途
使用可能な場所
最高許容温度: 60℃
EM-EEF
600Vポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレン外装ケーブル平形 (エコケーブル)
【ポイント】環境に優しい万能ケーブル!
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特徴と主な用途
使用可能な場所
最高許容温度: 75℃
CV
架橋ポリエチレン絶縁ビニル外装ケーブル
【ポイント】高温に強く、汎用性あり!
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特徴と主な用途
使用可能な場所
最高許容温度: 90℃
MI
無機絶縁ケーブル
【ポイント】超高温に耐える特殊ケーブル!
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特徴と主な用途
使用可能な場所
最高許容温度: 250℃
CT (VCT)
キャブタイヤケーブル
【ポイント】動かす機器に使う!
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特徴と主な用途
使用可能な場所
✔
最高許容温度で覚える!
電線・ケーブルの種類を最高許容温度ごとにグループ化して覚えるのも効果的です。特に60℃と75℃のグループは頻出します。
使用場所で覚える!
特定の場所でしか使えないもの、逆にどこでも使えるものを整理して覚えましょう。
使用場所 | 該当する電線・ケーブル |
---|---|
屋内のみ | IV, EM-IE, RB |
屋内・屋外 | CV |
屋内・屋外・地中 | VVF/VVR, EM-EEF |
屋外(引込用) | DV |
屋外(架空配線) | OW |
移動用 | CT (VCT) |
高温場所・コンクリート内 | MI |
単語帳モード
カードをクリックして、記号と詳細を交互に確認し、記憶を定着させましょう。
理解度チェックテスト
テスト履歴
実施日時 | スコア | 正答率 |
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