【プロット図の見方⑲】露出配管のプルボックス ― 壁から出る・分岐・曲がりに足して、大きさと種類ごとに個数で拾う
機械室や倉庫、屋外などの露出配管は、図面では細かい破線が1本引いてあるだけ、ということがよくあります。でも実際には、壁から出るところ・分岐するところ・曲がるところにプルボックスが付きます。道路地図に交差点の信号機が描かれていなくても、現地には立っているのと同じです。第19回は、図面に描かれていないプルボックスを足して拾う方法を見ます。
結論
露出配管は、壁から出る・分岐・曲がりの3か所にプルボックスを足して拾います。大きさと種類ごとに個数で数え、管の端の付属品も数え直します。
- 長い区間・曲がりの多い区間の途中にも入れる
- 大きさは入る管の数と太さで決まる
- 屋外・水気のある場所は防水形
露出配管の図面は「線だけ」のことが多い
露出配管は、プロット図では細かい破線で描かれます(第6回)。図面が表すのはルートと器具までで、施工に必要な小さなプルボックスは描かれないことが多くあります。大きなものや特別なものだけが、正方形に×の記号で描かれます(第7回)。
| 図面に描かれるもの | 図面に描かれないことが多いもの |
|---|---|
| 配管のルート(細かい破線)と管の種類 | 壁から出るところのプルボックス |
| 器具・機器の位置 | 分岐・曲がりのプルボックス |
| 大きな・特別なプルボックス(正方形に×) | 管の端の付属品・支持金具 |
- 露出は細かい破線
- 小さなプルボックスは描かれない
- 拾い出しで足す
足す場所は「壁から出る・分岐・曲がり」
| 場所 | プルボックスの役目 | 拾い方 |
|---|---|---|
| 壁・天井から出るところ | 壁の中の隠ぺい配管と、露出の管をつなぐ | 出口ごとに1個 |
| 分岐するところ | 電線を2方向以上へ分ける場所をつくる | 分岐ごとに1個 |
| 曲がるところ | 向きを変え、電線を引き入れやすくする | 曲がりの方法を決めてから数える |
| 長い区間・曲がりの多い区間 | 途中で電線を引けるようにする | 決まりに合わせて途中に足す |
- 壁から出るところに1個
- 分岐ごとに1個
- 曲がりは方法を決めてから
大きさは「入る管の数」、種類は「場所」
プルボックスは、同じ「1個」でも大きさと種類で値段も手間も変わります。行を分けて拾います。
| 分ける条件 | 例 | 決まるもの |
|---|---|---|
| 入る管の数と太さ | 管2本 → 小さめ、管が多い分岐 → 大きめ | 大きさ(150角・200角など) |
| 場所 | 屋内・屋外・水気のある場所 | 一般形・防水形 |
| 材質・仕上げ | 鋼板・ステンレス・塗装 | 特記で指定 |
- 大きさは管の数と太さ
- 屋外・水気は防水形
- 材質・仕上げも行を分ける
拾い出し表 ― 個数と、管の端の数
図解の例(壁から出る1か所、分岐1か所、曲がり1か所、機器2台)を表にすると、こうなります。
| 品名 | どこ | 数量 |
|---|---|---|
| プルボックス 150角 | 壁から出る・曲がり | 2個 |
| プルボックス 200角 | 分岐 | 1個 |
| 露出配管 E25 | 図面の長さ+立下り | 長さで拾う |
| 管の端の付属品 | 管の端の数 | 9か所分 |
| 支持金具(サドルなど) | 支持の間隔から | 数で拾う |
✏️ 管の端の数え方
- 管を区間に分ける:プルボックスと機器で区切ると、管は5本です。
- 両端を数える:壁の中から来る管は露出側の1端、ほかの4本は両端で8端。合わせて9か所です。
- プルボックスが増えたら数え直す:1個足すと、管の端は2つ増えます。
- プルボックスは大きさ別に個数
- 管の端は区間ごとに両端
- 支持金具も忘れずに
見落としやすいところ
⚠️ よくある拾い漏れ
- 図面にないから拾わない:露出配管のプルボックスは、足して拾うのが前提です。
- 壁から出るところを忘れる:隠ぺいから露出に切り替わるところは必ず確かめます。
- 大きさを1種類にまとめる:分岐のプルボックスは大きくなりがちです。
- 屋外を屋内用で拾う:雨がかかる場所は防水形です。
- 付属品を数え直さない:プルボックスを足すと管の端も増えます。
ケーブルの敷設方法ごとの拾い方は第15回、壁や床の貫通の拾い方は第18回で扱っています。
- 図面にないものを足す
- 壁から出るところを確かめる
- 防水形と付属品に注意
よくある質問
露出配管でプルボックスを拾うのはどこですか?
壁や天井から露出で出るところ、管が分岐するところ、管が曲がるところです。長い区間や曲がりの多い区間の途中にも入れます。図面に描かれていなくても、拾い出しで足します。
なぜ図面にプルボックスが描かれないのですか?
プロット図は配管のルートと器具を表す図なので、施工上必要になる小さなプルボックスまでは描かれないことが多いからです。大きなものや特別なものだけ、正方形に×の記号で描かれます。
曲がりは全部プルボックスですか?
曲がりには、管を曲げる、曲がりの部品を使う、プルボックスを入れるなどの方法があります。どれを使うかは特記や会社の標準に合わせます。仕様書には、1区間の曲がりの数や角度の合計、長い区間の途中にプルボックスを設ける決まりがあるので、先に確かめます。
プルボックスの大きさはどう決めますか?
入る管の数と太さ、電線の太さで決まります。本数が多い分岐ほど大きくなります。大きさの決まりは仕様書と特記で確かめ、大きさごとに行を分けて拾います。
屋外のプルボックスは?
雨がかかる場所や水気のある場所は、防水形のものを使います。材質や仕上げ(鋼板・ステンレス・塗装など)も特記で確かめて、屋内用と分けて拾います。
プルボックスを足すと付属品も増えますか?
増えます。プルボックスに管が入るところごとに、管の端の付属品が要ります。プルボックスの数が決まってから、管の端を数え直します。
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