技術図書館C種接地工事を5枚のスライドで読む300V超・10Ω以下という基準と、過電流遮断器定格電流で決まる接地線サイズを確認できます。スライドを見る資料一覧を見る
C種接地工事の設置場所と接地線サイズの一覧をまとめました。文献の記載内容と、現場でよくある疑問への回答つき。
この記事は、連載「接地・雷保護の設計マニュアル」第1回 接地は何のためにあるか の補足解説です。計画全体の流れは 設計・施工マニュアル(目次) からご覧いただけます。
C種接地工事の基準と接地線サイズの全体像

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ペン太ペン太
C種接地はどんな機器が対象なんですか?D種との違いがあいまいで…
ハリタハリタ
C種は300Vを超える低圧機器が対象で、接地抵抗は10Ω以下。まずここを押さえましょう。

この3つ、すぐ答えられますか

  • C種接地工事の接地抵抗値はいくつか
  • 接地線の太さは、何をもとに決まるか
  • 接地線の機械的強度の規定はどうなっているか
この記事でわかること
対象機器→抵抗値→接地線サイズ、の順に押さえると迷いません。

設置場所

トピック1:C種接地工事の設置場所
C種接地工事 300Vを超える機器
 
ペン太ペン太
接地線のサイズは機器の容量から決めるんですよね?
ハリタハリタ
いえ、過電流遮断器の定格電流で決めます。30A以下なら1.6mm以上、と段階的です。
ここまでのポイント
  • C種接地工事の対象は300Vを超える機器
  • 低圧用機器の金属製外箱等に施す

接地線サイズ一覧表

トピック2:接地線サイズ一覧表
C種接地工事

過電流遮断器の定格電流 接地線の太さ
30 A以下 1.6 ㎜以上
50 A以下 2.0 ㎜以上
100 A以下 5.5 ㎟以上
150 A以下 ㎟以上
200 A以下 14 ㎟以上
400 A以下 22 ㎟以上
600 A以下 38 ㎟以上
800 A以下 60 ㎟以上
1000 A以下 60 ㎟以上
1200 A以下 100 ㎟以上
ここまでのポイント
  • 接地線の太さは機器の容量ではなく、過電流遮断器の定格電流で決まる
  • 30A以下は1.6㎜以上、50A以下は2.0㎜以上
  • 100A以下は5.5㎟以上、200A以下は14㎟以上
  • 1200A以下は100㎟以上

文献による内容

トピック3:文献による内容
  • 電技解釈第17条第3項
C種接地工事は、300Vを超える低圧用機器の金属製外箱等の接地など、漏電による感電の危険度の大きい場合に施設されるものであり、接地抵抗値は10Ω以下
  • 機械的強度
引張り強さ0.39kN以上の金属線または直径1.6mm以上の軟銅線

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取り違えやすいところ正しくは
接地線サイズは機器の容量で決まる過電流遮断器の定格電流で決まる
C種とD種は対象機器の種類で分かれる使用電圧で分かれる。300Vを超えるものがC種
接地抵抗値はC種もD種も同じC種は10Ω以下、D種は100Ω以下
太さの規定だけ満たせばよい機械的強度(引張り強さ0.39kN以上)の規定もある
ここまでのポイント
  • 根拠は電技解釈第17条第3項
  • 300Vを超える低圧用機器の金属製外箱等の接地など、漏電による感電の危険度の大きい場合に施設する
  • 接地抵抗値は10Ω以下
  • 機械的強度は引張り強さ0.39kN以上の金属線、または直径1.6㎜以上の軟銅線

よくある質問(FAQ)

トピック4:よくある質問(FAQ)

Q1.C種接地工事の接地抵抗値はいくつですか?
A.10Ω以下とする必要があります。

Q2.C種接地工事はどのような機器に必要ですか?
A.300Vを超える低圧用機器の金属製外箱等など、漏電による感電の危険度が大きい箇所に施します。

Q3.C種とD種の違いは何ですか?
A.対象が異なり、C種は300Vを超える低圧機器、D種は300V以下の低圧機器に施します。接地抵抗値もC種が10Ω以下、D種が100Ω以下と異なります。

Q4.接地線の太さはどう決めますか?
A.過電流遮断器の定格電流に応じて決まります。例として、30A以下で1.6㎜以上、100A以下で5.5㎟以上、200A以下で14㎟以上が目安です。

ペン太ペン太
C種は整理できました。次に確認すべきことはありますか?
ハリタハリタ
D種と並べて覚えると混同しません。電圧範囲と抵抗値の違いを見比べてみましょう。

まとめ

C種接地工事は、300Vを超える低圧用機器が対象で、接地抵抗値は10Ω以下です。

項目内容
対象300Vを超える低圧用機器の金属製外箱等
接地抵抗値10Ω以下
接地線の太さ過電流遮断器の定格電流に応じて決まる
機械的強度引張り強さ0.39kN以上の金属線、または直径1.6㎜以上の軟銅線
根拠電技解釈第17条第3項

対象と抵抗値

  • 対象は300Vを超える低圧用機器の金属製外箱等
  • 漏電による感電の危険度が大きい場合に施設する
  • 接地抵抗値は10Ω以下

接地線を決めるときは

  • 太さは過電流遮断器の定格電流に応じて決まる
  • 機器の容量からは決めない
  • あわせて機械的強度の規定も満たすようにする

D種との違いは使用電圧の区分です。300Vを境に、抵抗値も変わる点を押さえておきましょう。

📘 体系的に学びたい方へ
このテーマは、連載「高圧受変電設備の設計マニュアル(全14回+資料編)」で、単線結線図の読み方・書き方とあわせて基礎から解説しています。
関連する回:⑫ 接地 ― A種〜D種の目的

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HARITA
電気設備の設計に携わる技術者です。内線規程や電気設備技術基準の解釈などの一次資料をもとに、設計・施工者向けの技術解説と、専門知識のない方に向けた「住まいの電気」の解説を書いています。