内線規程の解釈と解説【046】|ビニル外装ケーブル配線など
出典:電気設備の技術基準の解釈 第164条(ケーブル工事)・
ここでいうケーブルとはビニル外装・クロロプレン外装・ポリエチレン外装ケーブルなどで、屋内配線に広く使われます。使える電線・コンクリートへの埋め込み・支持点間の距離と接地が要点です。電気設備の技術基準の解釈 第164条にそって、3つに整理します。
ペン太
ハリタこの記事で押さえる3つのこと
- 電線は164-1表から。重量物・衝撃の箇所は防護装置。
- コンクリート直埋はMI・直埋用ケーブル等、接続点なし。
- 支持点間はケーブル2m・キャブタイヤ1m。金属部分は接地。
1. ケーブルの種類と施設場所
- ここでいうケーブルは、ビニル外装ケーブル・クロロプレン外装ケーブル・ポリエチレン外装ケーブルなどの低圧ケーブル(解釈第9条)
- ケーブル工事は、156-1表のすべての施設場所の区分で使える工事
- 使える電線は164-1表のとおり。ケーブルと、3種・4種のキャブタイヤケーブルはどの場合も使える。2種キャブタイヤケーブルやビニルキャブタイヤケーブルなどは、300V以下で展開した場所か点検できる隠ぺい場所だけ(第164条第1項第一号)
- 重量物の圧力又は著しい機械的衝撃を受けるおそれがある箇所に施設する電線には、適当な防護装置を設ける(第二号)
ペン太
ハリタ| 電線の種類 | 使える場合(164-1表) |
|---|---|
| ケーブル | どの場合も ○ |
| 3種・4種キャブタイヤ | どの場合も ○(クロロプレン等も同じ) |
| 3種耐燃性エチレンゴム | どの場合も ○ |
| 2種キャブタイヤ | 300V以下で、展開した場所か点検できる隠ぺい場所だけ |
| ビニルキャブタイヤ | 300V以下で、展開した場所か点検できる隠ぺい場所だけ |
| 耐燃性ポリオレフィン | 300V以下で、展開した場所か点検できる隠ぺい場所だけ |
- ビニル外装・クロロプレン外装・ポリエチレン外装ケーブルなど(第9条)。
- ケーブル工事は、156-1表のすべての場所区分で使える。
- 電線は164-1表。2種・ビニルキャブタイヤ等は場所が限られる。
- 重量物の圧力・著しい機械的衝撃のおそれがある箇所は、防護装置を設ける。
2. 埋め込みの制限
- 電線を直接コンクリートに埋め込んで施設する低圧屋内配線は、第164条第2項による
- 電線は、MIケーブル、コンクリート直埋用ケーブル、第120条第6項の性能を満たすがい装を有するケーブル(第2項第一号)
- コンクリート内では、電線に接続点を設けない。接続部をケーブルと同等以上の絶縁性能・機械的保護機能をもつように施設するときは例外(第二号)
- ボックスは、電気用品安全法の適用を受ける金属製・合成樹脂製のもの、又は黄銅・銅で堅ろうに製作したもの(第三号)
- ボックス・プルボックスに引き込むときは、水が入りにくい構造のブッシングなどを使う(第四号)
- 金属部分の接地は、第1項第四号・第五号に準じる(第五号)
ペン太
ハリタ- 直接コンクリートに埋め込むときは、第164条第2項による。
- 電線は、MI・コンクリート直埋用・所定のがい装のケーブル。
- コンクリート内に接続点を設けない(同等以上の絶縁・保護なら例外)。
- ボックスは安全法の金属製・合成樹脂製など。
- 引き込み口は、水が入りにくいブッシングなどを使う。
3. ケーブルの支持と支持点間の距離
- 造営材の下面又は側面に沿って取り付ける場合、支持点間はケーブル2m以下(接触防護措置を施した場所で垂直に取り付けるときは6m以下)、キャブタイヤケーブル1m以下(第164条第1項第三号)
- 被覆を損傷しないように取り付ける(第三号)
- 使用電圧300V以下では、管その他の防護装置の金属製部分、金属製の電線接続箱、電線の被覆に使う金属体にD種接地工事(第四号)
- 防護装置の金属製部分は、長さ4m以下を乾燥した場所に施設するとき、又は直流300V・交流対地電圧150V以下で長さ8m以下のものに簡易接触防護措置を施すか乾燥した場所に施設するときは、接地を省略できる(第四号イ・ロ)
- 使用電圧300V超ではC種接地工事。接触防護措置を施すときはD種接地工事でよい(第五号)
- パイプシャフト内に垂直につり下げる配線は、第164条第3項の電線・安全率などによる
| 思いこみ | 正しくは |
|---|---|
| どのキャブタイヤも可 | 2種・ビニル等は300V以下の展開・点検できる隠ぺい場所だけ |
| 内径の数値が解釈に | 解釈は適当な防護装置。数値は第164条にない |
| どれでも直接埋込み可 | MI・直埋用・所定のがい装のケーブル |
| コンクリート内で接続 | 接続点を設けない(同等以上の絶縁・保護なら例外) |
| 支持点間はどれも2m | キャブタイヤは1m、垂直+接触防護のケーブルは6m |
| 防護管の接地は不要 | 300V以下はD種、300V超はC種(短い管などは例外) |
- 支持点間は、ケーブル2m以下(下面・側面に沿うとき)。
- 接触防護措置の場所で垂直に取り付けるケーブルは6m以下。
- キャブタイヤケーブルは1m以下。被覆を損傷しないように。
- 300V以下は、防護装置の金属製部分などにD種接地。
- 短い防護装置は、長さと場所の条件で接地を省略できる。
- 300V超はC種接地(接触防護措置でD種)。
よくある質問(FAQ)
まとめ|置ける場所・埋められる場所・留める間隔
ビニル外装ケーブルなどの配線は、164-1表で電線を選び、重量物や衝撃のおそれがある箇所は防護し、支持点間と金属部分の接地を条件ごとに確かめることが基本です。
| 確認する項目 | 決まり(解釈第164条) |
|---|---|
| 対象 | ビニル外装・クロロプレン外装・ポリエチレン外装ケーブルなど(第9条) |
| 使える電線 | 164-1表。2種・ビニルキャブタイヤ等は300V以下の展開・点検できる隠ぺい場所だけ |
| 施設場所 | 156-1表のすべての区分で使える |
| 重量物・衝撃 | 適当な防護装置を設ける |
| 直接埋込み | MI・直埋用・所定のがい装のケーブル |
| 埋込み部の接続 | 接続点を設けない(同等以上の絶縁・保護なら例外) |
| ボックス | 安全法の金属製・合成樹脂製など。引き込みは水が入りにくいブッシング |
| 支持点間 | ケーブル2m以下(接触防護措置の場所で垂直は6m以下) |
| キャブタイヤ | 支持点間1m以下 |
| 接地 300V以下 | 防護装置の金属製部分・金属製の接続箱・被覆の金属体にD種 |
| 接地の省略 | 4m以下を乾燥した場所、150V以下で8m以下に簡易接触防護か乾燥 |
| 接地 300V超 | C種(接触防護措置でD種) |
| パイプシャフト | 垂直につり下げるときは第164条第3項 |
ルートを決めるときに押さえること
- 重量物の圧力や機械的衝撃のおそれがある箇所か。
- 電線の種類と、使える場所の組み合わせ(164-1表)。
- 防護装置の金属製部分の接地。
埋め込みで押さえること
- コンクリートに直接埋め込むケーブルの種類。
- コンクリート内に接続点を設けていないか。
- ボックスの材料と、水が入りにくいブッシング。
支持で押さえること
- ケーブル2m以下、キャブタイヤケーブル1m以下。
- 接触防護措置の場所で垂直なら6m以下。
- 被覆を損傷しない取り付け。
ビニル外装ケーブルは最も使用量の多い配線材だけに、支持点間の条件を押さえておくと、現場での判断がすばやくなります。「ケーブルは2m、キャブタイヤケーブルは1m、接触防護措置の場所で垂直なら6m」の3つです。
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