【新人講座 第15回】接地(アース)のきほんと接地線サイズ ― 漏電時の“逃げ道”を設計する
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📚 この記事は連載「図解&会話で学ぶ 電気設備設計の基礎」の1本です。→ 全カリキュラム(目次)はこちら

こんにちは、HARITAの設計室です。第4部もいよいよ最終回——接地(アース)。施工実務編④で「打って・測って」を見ましたが、今回はその設計側。なぜ接地するのか、どのクラスを選ぶのかを片づけます。
先輩、いまさらなんですけど…アースって「余った電気を地面に捨てる線」だと思ってました。違うんですか?
あるある誤解ナンバーワン(笑)。正解は「人を守る保険」で、普段は何も流れていない。漏電という“もしも”の日のために用意する逃げ道なんだ。図で運命の分かれ道を見よう。
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漏電時の逃げ道 ― 接地の有無で運命が変わる

接地がないと、人体が唯一の通り道になっちゃう…。接地があれば太い逃げ道に電気が流れて、しかも漏電ブレーカーが気づいて切ってくれる。第14回の30mAはこのための見張りだったんですね!
つながったね。電流は流れやすい道を選ぶから、人体よりずっと抵抗の低い接地線を用意しておけば、漏れ電流の大部分はそっちへ行く。さらにその漏れをELCBが検知して遮断——接地とELCBは二人一組の防御なんだ。
接地の種類マップ ― A・B・C・D

A・C・Dは機器の外箱で、B種だけ毛色が違う…。「変圧器の低圧側」って、機器じゃなくて電気の系統そのものに接地するんですか?
そう、B種は上級編だけど考え方だけ——キュービクルの中で万一高圧と低圧が触れてしまったら(混触)、低圧側に高圧が乗り込んでくる大惨事になる。それを防ぐために変圧器の低圧側をあらかじめ大地につないでおく。機器を守るA・C・D、系統を守るB——役割の違いをまず持ち帰って。
「接地抵抗」と「接地線のサイズ」って、同じ話じゃないんですか?
💼 実務でこう生きる
🐣 いまさら聞けない素朴なギモン
🔎 深掘りQ&A ― 会話だから、もっと分かる
⚠️ 新人がやりがちな注意ポイント
- 接地線の色は緑(緑/黄)厳守:色の取り違えは点検者への裏切り。施工実務編④の再掲です。
- 「抵抗値」と「線サイズ」を混同しない:規定値クリアと線の太さ選定は別々のチェック項目。
- ELCB緩和(500Ω)の条件を確認せず適用しない:0.1秒…ではなく0.5秒以内動作のELCB設置が条件。根拠ごと計算書へ。
まとめ ― 今日の1枚
- 接地は「人を守る保険」。普段は流れず、漏電時に人体より太い逃げ道になる。
- 接地+漏電ブレーカー(30mA)で二人一組の防御。
- 種別は機器接地のA・C・D、系統接地のB。大多数の機器はD種100Ω(条件付き500Ω)。
- 接地抵抗(大地との相性)と接地線サイズ(線の体力)は別の話。どちらも根拠を計算書に。
これで第4部「設計計算の基礎」完結! 需要率→ケーブルサイズ→電圧降下→ブレーカー→接地と、容量設計のフルコースを駆け抜けました。次回からは第5部「法規・規程のきほん」。第16回は、これまで何度も出てきた「基準値の出どころ」——電気設備の法律の地図を広げます。お楽しみに!
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