電線を保護する「電線管」。VE・PF・CD・金属管……と名前が並ぶと、「どれがどんな管だっけ?」「PFとCDって何が違うの?」と混乱しがちです。
でも、電線管はまず「金属管」と「合成樹脂管」の2グループに分けて考えると、一気に整理できます。まずは下の図で全体像をつかみましょう。

🦔 はりた:「まず“金属か、合成樹脂か”の2つに分けるんだ。金属管は厚鋼・薄鋼・ねじなしの3つ、合成樹脂はVE・PF・CDの3つ。これだけで6種類が整理できるよ」
🐧 見習いペン太:「2グループに分けてから覚えるんですね」
金属管
- 厚鋼(偶数表記)・薄鋼(奇数表記)・ねじなし(E)
合成樹脂管
- VE(硬質)・PF(可とう・自消性あり)・CD(可とう・自消性なし)
1. 金属管(厚鋼・薄鋼・ねじなし)
金属でできた丈夫な電線管です。
- 厚鋼電線管:肉厚が厚く頑丈。屋外や埋設など丈夫さが必要な場所に。サイズ表記は偶数(16・22・28…)。
- 薄鋼電線管:肉厚が薄め。主に屋内で使用。サイズ表記は奇数(19・25・31…)。
- ねじなし電線管(E):管端にねじを切らず専用カップリングで接続。表記はEを付けてE19・E25…。
2. 合成樹脂管(VE・PF・CD)
樹脂でできた電線管で、軽くて扱いやすいのが特徴です。
- 硬質塩化ビニル電線管(VE):硬い管。耐食性に優れ屋外でも使用可。接続にはTSカップリングや2号ボックスコネクタを使います。
- PF管:たわめて使える可とう管。長さ30〜100mのロールで供給され、露出・埋設どちらにも使えます。
- CD管:同じ可とう管ですが、自消性がなく、原則コンクリート埋込専用です。
3. 間違えやすい PF管 と CD管 の違い
見た目が似ているPF管とCD管。最大の違いは自消性です。

| PF管 | CD管 | |
|---|---|---|
| 自消性 | あり | なし |
| 色 | グレー・ベージュ等 | オレンジ |
| 露出配管 | OK | 不可 |
| 主な用途 | 露出・コンクリート埋設 | コンクリート埋込専用 |
🦔 はりた:「そう。自消性がないから、露出で使うと万一のとき燃え広がる恐れがある。だから埋め込んで使うんだ。色で見分けられるのは現場でもありがたいよ」
🐧 見習いペン太:「色=安全の目印にもなってるんですね」
よくある質問(FAQ)
Q. 電線管にはどんな種類がありますか?
A. 大きく金属管と合成樹脂管の2グループに分かれます。金属管は厚鋼電線管・薄鋼電線管・ねじなし電線管(E)、合成樹脂管は硬質塩化ビニル電線管(VE)・PF管・CD管です。
Q. PF管とCD管の違いは何ですか?
A. 最大の違いは自消性です。PF管は自消性があり露出・埋設どちらにも使えます。CD管は自消性がなくオレンジ色で、原則コンクリート埋込専用です。
Q. 厚鋼電線管と薄鋼電線管のサイズ表記の違いは?
A. 厚鋼電線管は偶数(16・22・28…)、薄鋼電線管は奇数(19・25・31…)で表記します。「厚い偶数・薄い奇数」と覚えると混同しません。
Q. CD管はなぜ露出配管に使えないのですか?
A. CD管は自消性がないためです。露出で使うと万一の際に燃え広がる恐れがあるため、コンクリートに埋め込んで使用します。オレンジ色は見分けやすくするための色です。
まとめ
- 電線管はまず「金属管」と「合成樹脂管」の2グループに分ける。
- 金属管:厚鋼(偶数)・薄鋼(奇数)・ねじなし(E)。
- 合成樹脂管:VE(硬質)・PF(自消性あり)・CD(自消性なし)。
- PFとCDの違いは自消性。オレンジのCD管は自消性なしでコンクリート埋込専用。
「2グループ→6種類」「厚鋼偶数・薄鋼奇数」「オレンジCDは埋込専用」の3点を押さえれば、電線管の種類はしっかり整理できます。







