【プロット図の見方㉑】複合コンセント ― コンセント・テレビ端子◎・電話●・LANを並べて読み、配線は行き先ごとに分けて拾う
リビングのテレビ台の裏をのぞくと、コンセントとテレビのアンテナ線、LANの差し込み口が1枚のプレートに並んでいることがあります。これが複合コンセントです。電源(強電)と信号の線(弱電)を1か所に集めた、いわば「配線のターミナル駅」です。第21回は、プロット図で複合コンセントをどう描き、どう読み、どう拾うかを見ていきます。
結論
まずは1つずつの記号で読みます。◎はテレビ端子、●は電話、縦の棒はLAN。まとめて描くときは並べて枠で囲むか、◇の複合アウトレットで、拾うときは器具は1つずつ、配線は行き先ごとに分けます。
- 強電はコンセント、弱電はテレビ・電話・LAN
- 丸の中身で弱電の種類を見分ける
- 中身は横の文字と凡例で確かめる
- ボックスは1個でも配線は別々の行き先へ
複合コンセントは「強電+弱電」の1枚
テレビを見るには、電源と、アンテナからの同軸ケーブルと、ネット配信ならLANケーブルが要ります。これを別々の場所に付けると、テレビ台の裏がケーブルだらけになります。そこで1枚のプレートにまとめたのが複合コンセントです。
| 口 | 種類 | 差すもの |
|---|---|---|
| コンセント | 強電(100V) | 電源プラグ |
| テレビ端子 | 弱電 | 同軸ケーブル(アンテナ線) |
| 電話 | 弱電 | 電話線 |
| 情報(LAN) | 弱電 | LANケーブル |
- 電源と信号の口を1枚に
- 強電はコンセント
- 弱電はテレビ・電話・LAN
記号は「丸の中身」で見分ける
図面では、まず1つずつの記号で読みます。JIS C 0303では、弱電の口は丸の中身で種類を表します。
| 口 | 記号 | 横の文字の例 |
|---|---|---|
| コンセント | 丸に2本の線(第2回) | 2(2口)、E(接地極付) |
| テレビ端子(直列ユニット) | 二重丸 ◎ | 2(2端子)、R(終端抵抗付) |
| 電話(通信用アウトレット) | 丸の中に黒丸 ● | 6・8などピン数 |
| 情報(LAN・情報用アウトレット) | 丸の中に縦の塗り | 8(8ピン)、F(光) |
- ◎はテレビ端子
- ●は電話、縦の棒はLAN
- 横の数字は口数・端子数・ピン数
まとめるときは「並べて枠」か「◇」
複合コンセントを1つの場所に描くときは、図面によって書き方が分かれます。
| 書き方 | 見え方 | 読み方 |
|---|---|---|
| 記号を並べて枠で囲む | コンセント・◎・●・縦の棒が横に並び、枠で囲まれる | 枠の中が1枚のプレート。中身がひと目でわかる |
| 複合アウトレット ◇ | 丸の中にひし形 | 弱電の口を1つにまとめた記号。中身は横の文字や凡例で |
| 図面独自の記号 | 凡例に「複合コンセント」として載っている | 凡例の説明どおりに読む |
- 並べて枠で囲む書き方
- ◇は弱電をまとめた記号
- 中身は凡例で確かめる
拾うときは「器具は1つずつ・配線は行き先ごと」
プレートは1枚でも、中の器具と、そこから出ていく配線はそれぞれ別のものとして拾います。
| 拾うもの | 数え方 | 行き先・メモ |
|---|---|---|
| コンセント(例:2口接地極付) | 1個 | VVFで分電盤へ |
| テレビ端子(直列ユニット) | 1個 | 同軸ケーブルで分配器へ |
| LANジャック | 1個 | LANケーブルでHUB・情報盤へ |
| ボックス | 1個 | 強電と弱電を隔壁で仕切る(第7回) |
| プレート | 1枚 | 口の数と並びに合ったもの |
- 器具は1つずつ数える
- 配線は行き先ごとに3系統
- ボックスは隔壁付き
間違えやすいところ
⚠️ よくある読み違い
- コンセントだけ数える:同じ場所のテレビ端子やLANが抜けます。
- ◇の中身を決めつける:テレビ端子があるかどうかは凡例で確かめます。
- テレビ端子のRを見落とす:線の最後の端子は器具が変わります。
- 弱電の配線を盤へ向ける:テレビは分配器、LANはHUBへ向かいます。
- 強電と弱電を同じ空間に入れる:隔壁で仕切ったボックスを使います。
管に何本も収めるときの考え方は第16回で扱っています。
- 同じ場所の弱電も数える
- 中身は凡例で
- 行き先ごとに配線を拾う
よくある質問
複合コンセントとは何ですか?
電源のコンセントと、テレビ端子・電話・LANのジャックなどを1枚のプレートにまとめたものです。テレビ台の裏や机の横など、電源と信号の線を一緒に使う場所に付けます。
強電と弱電の違いは?
強電は機器を動かすための電気(100Vのコンセントなど)、弱電はテレビ・電話・LANのように信号を送るための小さな電気です。図面でも記号や配線の行き先が分かれます。
テレビ端子の記号は?
JIS C 0303では、壁のテレビ端子(直列ユニット)は二重丸で表します。壁付は壁側を塗り、2端子なら「2」、終端抵抗付なら「R」を横に書きます。
電話とLANの記号はどう見分けますか?
丸の中身で見分けます。電話(通信用アウトレット)は丸の中に黒丸、LAN(情報用アウトレット)は丸の中に縦に塗った棒です。横の数字はピン数で、LANは「8」が多く使われます。
丸の中にひし形がある記号は?
複合アウトレットです。電話やLANなどの弱電の口を1つにまとめた記号で、中身は横の文字や凡例で確かめます。器具を1つずつ示したいときは、記号を並べて枠で囲む書き方もあります。
強電と弱電を同じボックスに入れてもいいですか?
そのままでは入れられません。隔壁(仕切り)で強電と弱電を分けたボックスを使います。複合コンセント用には、仕切り付きのボックスやプレートが用意されています。
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