内線規程の解釈と解説【058】|1,000V以下の放電灯
出典:内線規程(JEAC8001-2022)より
放電灯はガス放電で発光する照明の総称で、蛍光灯・水銀灯・ナトリウム灯などが該当します。ここでは管灯回路の使用電圧が1,000V以下の放電灯を屋内に施設する場合のルールを、対地電圧・がいし引き配線・接地の3点に整理します。

ペン太
ハリタこの3つ、すぐ答えられますか
1. 適用範囲・対地電圧・分岐回路
- 管灯回路の使用電圧が1,000V以下の放電灯を屋内に施設する場合に適用(屋側・屋外も準用)
- 電路の対地電圧は150V以下とする
- ただし住宅以外の場所で、放電灯に接触防護措置を施し、安定器を屋内配線と直接接続する場合は300V以下とできる
- 3605節(配線設計)に規定する分岐回路により使用する
- 1組(1個のタンブラスイッチで点滅できるもの)の合計容量は、スイッチの定格電流の80%以下とする
ペン太
ハリタ- 管灯回路の使用電圧が1,000V以下の放電灯を屋内に施設する場合に適用(屋側・屋外も準用)。
- 電路の対地電圧は150V以下とする。
- 住宅以外の場所で、放電灯に接触防護措置を施し、安定器を屋内配線と直接接続する場合は300V以下とできる。
- 3605節(配線設計)に規定する分岐回路により使用する。
- 1組(1個のタンブラスイッチで点滅できるもの)の合計容量は、スイッチの定格電流の80%以下とする。
2. がいし引き配線(3220-2表)
- 電線相互間の距離は6cm以下とする
- 電線と造営材との距離は2.5cm以上(湿気の多い場所では4.5cm以上)とする
- 管灯回路の電圧が300Vを超え600V以下の場合、電線支持点間の距離は2m以下とする
- 管灯回路の電圧が600Vを超え1,000V以下の場合、電線支持点間の距離は1m以下とする
- 安定器は原則として照明器具内に収め、外部に施設する場合は造営材の下面又は側面に取り付ける
| 項目 | 条件 | 距離 |
|---|---|---|
| 電線と造営材との距離 | 一般の場所 | 2.5cm以上 |
| 電線と造営材との距離 | 湿気の多い場所 | 4.5cm以上 |
| 電線支持点間の距離 | 管灯回路の電圧が300Vを超え600V以下 | 2m以下 |
| 電線支持点間の距離 | 管灯回路の電圧が600Vを超え1,000V以下 | 1m以下 |
- 電線相互間の距離は6cm以下とする。
- 電線と造営材との距離は2.5cm以上(湿気の多い場所では4.5cm以上)。
- 管灯回路の電圧が300Vを超え600V以下の場合、電線支持点間の距離は2m以下。
- 管灯回路の電圧が600Vを超え1,000V以下の場合、電線支持点間の距離は1m以下。
- 安定器は原則として照明器具内に収め、外部に施設する場合は造営材の下面又は側面に取り付ける。
3. 安定器・灯具の接地
- 管灯回路が高圧で、放電灯用変圧器の定格二次短絡電流又は回路の動作電流が1Aを超える場合はA種接地工事
- 管灯回路が300Vを超える低圧で、同電流が1Aを超える場合はC種接地工事
- その他の場合はD種接地工事
- 対地電圧150V以下を乾燥した場所に施設する場合などは接地工事を省略できる
- 可搬型で移動電線を用いる場合は3心コード又は3心キャブタイヤケーブルの1心を接地用とし、接地極付コンセント・プラグで接地

| 管灯回路の条件 | 接地工事の種類 |
|---|---|
| 高圧で、放電灯用変圧器の定格二次短絡電流又は回路の動作電流が1Aを超える | A種接地工事 |
| 300Vを超える低圧で、同電流が1Aを超える | C種接地工事 |
| その他の場合 | D種接地工事 |
| 対地電圧150V以下を乾燥した場所に施設する場合など | 省略できる |
- 管灯回路が高圧で、放電灯用変圧器の定格二次短絡電流又は回路の動作電流が1Aを超える場合はA種接地工事。
- 管灯回路が300Vを超える低圧で、同電流が1Aを超える場合はC種接地工事。
- その他の場合はD種接地工事。
- 対地電圧150V以下を乾燥した場所に施設する場合などは接地工事を省略できる。
- 可搬型で移動電線を用いる場合は、3心コード又は3心キャブタイヤケーブルの1心を接地用とし、接地極付コンセント・プラグで接地する。
よくある質問(FAQ)
まとめ|電圧で離隔・支持・接地が決まる
1,000V以下の放電灯は、管灯回路の電圧が上がるほど支持点を密にし、接地工事の種類も電圧と動作電流で決まるという構造で覚えると整理しやすくなります。
| 確認する項目 | 規程が示す内容 |
|---|---|
| 適用範囲 | 管灯回路の使用電圧が1,000V以下の放電灯の屋内施設(屋側・屋外も準用) |
| 電路の対地電圧 | 150V以下 |
| 300V以下とできる条件 | 住宅以外の場所、放電灯に接触防護措置、安定器を屋内配線と直接接続 |
| 分岐回路 | 3605節(配線設計)に規定する分岐回路により使用 |
| 1組の合計容量 | 1個のタンブラスイッチで点滅できるものにつき、スイッチの定格電流の80%以下 |
| 電線相互間の距離 | 6cm以下 |
| 電線と造営材との距離 | 2.5cm以上(湿気の多い場所では4.5cm以上) |
| 支持点間(300V超600V以下) | 2m以下 |
| 支持点間(600V超1,000V以下) | 1m以下 |
| 安定器の収め方 | 原則として照明器具内。外部に施設する場合は造営材の下面又は側面 |
| 接地工事(高圧・動作電流1A超) | A種接地工事 |
| 接地工事(300V超の低圧・動作電流1A超) | C種接地工事 |
| 接地工事(その他) | D種接地工事 |
| 接地を省略できる場合 | 対地電圧150V以下を乾燥した場所に施設する場合など |
| 可搬型で移動電線を用いる場合 | 3心コード又は3心キャブタイヤケーブルの1心を接地用とし、接地極付コンセント・プラグで接地 |
回路の計画で押さえること
- 対地電圧150V以下、又は300V以下にできる条件。
- 配線設計の規定による分岐回路であること。
- 1組の合計容量がスイッチ定格の80%以下か。
がいし引き配線で押さえること
- 電線と造営材との距離(湿気の多い場所は別)。
- 管灯回路の電圧に応じた支持点間距離。
- 安定器を照明器具内に収めているか、外部なら取付位置。
接地で押さえること
- 管灯回路の電圧と動作電流から接地工事の種類を判定する。
- 省略できる条件にあてはまるか。
- 可搬型の場合の接地用心線と接地極付コンセント・プラグ。
放電灯は蛍光灯から水銀灯まで幅が広く、同じ「放電灯」でも管灯回路の電圧によって求められる寸法や接地が変わります。上の表で電圧区分をまず確定し、そこから離隔・支持・接地を順に決めていくと迷いにくくなります。
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