電気設備の情報発信をするハリネズミ
この記事を書いた人
はじめまして、ハリタといいます。 電気設備の計画や設計、むずかしいと感じたことはありませんか? 「先輩に聞けない」「相談できる人がいない」 ――そんな悩みを抱える方の力になりたくて、このサイトを立ち上げました。 現場で迷ったとき、ふと立ち寄ってヒントが得られるような、そんな場所を目指しています。 あなたのモヤモヤが少しでも晴れることを願って――どうぞよろしくお願いします。
第2種電気工事士 PR

電気設備の基本知識 #007【金属線ぴと金属ダクト工事】

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

 

 

金属線ぴと金属ダクト工事

学習進捗0%

この章でわかること

🦔

ハリタ先生

今回は「金属線ぴと金属ダクト工事」について学びます。幅による種類の違いや、施工上のルールが重要なポイントですよ!

ペン太

はい、「金属線ぴと金属ダクト工事」ですね。頑張って覚えます!

🐧

基本の解説

金属線ぴ工事とは、絶縁電線を金属製の底とふたでできた樋(とい)に納めて配線する工事のことです。この樋を「金属製線ぴ」と呼びます。一方で、より大きな「ダクト」に配線を収めるのが金属ダクト工事です。

これらの主な違いはによって決まります。また、金属製線ぴは、300V以下の露出配線工事に使用されるという重要な規定があります。

図解で覚える!ポイント

金属製線ぴとは

配線を収めるための金属製の樋(とい)のことです。

1種金属製線ぴ

幅が4cm未満のもの。別名「メタルモール」。図記号はMM1

2種金属製線ぴ

幅が4cm以上5cm以下のもの。別名「レースウェー」。図記号はMM2

金属製ダクト

幅が5cmを超え、厚さ1.2mm以上の鋼板を使用。図記号はMD

比較表

種類 図記号 厚さ 別名 用途
1種金属製線ぴ MM1 4cm未満 メタルモール 300V以下の露出配線工事
2種金属製線ぴ MM2 4cm以上5cm以下 レースウェー
金属製ダクト MD 5cmを超える 1.2mm以上 多数の電線を収める配線

一目でわかる!種類と幅の関係

4cm

5cm

1種金属線ぴ

MM1

2種金属製線ぴ

MM2

金属製ダクト

MD

厚さ1.2mm以上

施工上の注意点

使用する電線

金属線ぴ工事では、屋外用ビニル絶縁電線(OW)以外の絶縁電線を使用する必要があります。

電線の接続

原則として、金属線ぴ内で電線を接続することは禁止されています。ただし、以下の条件をすべて満たす場合に限り、例外として接続が認められます。

  • 電気用品安全法の適用を受ける2種金属製線ぴを使用する。
  • 電線を分岐する場合であること。
  • 接続点が容易に点検できるように施設する。
  • D種接地工事を施すこと(線ぴが金属製のため)。
  • 分岐した電線を外部に引き出す部分は、貫通部分で電線が損傷しないように保護する。

支持方法と接続

支持点支持点1.5m以下
  • 金属線ぴの支持点間距離は1.5m以下とすることが望ましいです。
  • 金属線ぴ相互、および金属線ぴとボックスは、堅ろうかつ電気的に完全に接続する必要があります。これは漏電時の感電を防ぐためです。

禁止事項

低圧の屋側配線(屋外の壁面など)では金属線ぴ工事は禁止されています。

ペン太

なるほど!屋外の壁には使えないんですね。しっかり固定して、アースを取ることも大事なんだ!

🐧

インタラクティブ比較学習

回答モード

クイズモード

1. 特徴を選択

2. 該当するものを選択

重要用語フラッシュカード

カードをクリックして、用語と意味を確認し、記憶を定着させましょう。

理解度チェックテスト

テスト履歴

実施日時 スコア 正答率
電気設備の情報発信をするハリネズミ
この記事を書いた人
はじめまして、ハリタといいます。 電気設備の計画や設計、むずかしいと感じたことはありませんか? 「先輩に聞けない」「相談できる人がいない」 ――そんな悩みを抱える方の力になりたくて、このサイトを立ち上げました。 現場で迷ったとき、ふと立ち寄ってヒントが得られるような、そんな場所を目指しています。 あなたのモヤモヤが少しでも晴れることを願って――どうぞよろしくお願いします。
関連する記事