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はじめまして、ハリタといいます。 電気設備の計画や設計、むずかしいと感じたことはありませんか? 「先輩に聞けない」「相談できる人がいない」 ――そんな悩みを抱える方の力になりたくて、このサイトを立ち上げました。 現場で迷ったとき、ふと立ち寄ってヒントが得られるような、そんな場所を目指しています。 あなたのモヤモヤが少しでも晴れることを願って――どうぞよろしくお願いします。
第2種電気工事士 PR

電気設備の基本知識 #008【ネオン放電灯工事】

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ネオン放電灯工事

学習進捗0%

はじめに:ネオン管とは?

ネオンネオン

夜の街を彩る鮮やかな光、それがネオン管(ネオン放電灯)です。このセクションでは、ネオンサインがどのように作られ、安全に設置されるのか、その工事の基本を学んでいきましょう。

この章でわかること

🦔

ハリタ先生

今回は**ネオン放電灯工事**について学びます。看板などで使われるネオンサインの工事で使う、大事な器具の役割をしっかり押さえましょう!

ペン太

はい、**ネオン放電灯工事**ですね。器具の名前と役割を頑張って覚えます!

🐧

基本の解説

🦔

ハリタ先生

ペン太くん、ネオン放電灯工事って、名前の通りネオン放電灯を使う工事のことなんだ。夜の街でピカピカ光るネオンサイン、あれがそうだね。

ペン太

あ、見たことあります!あの工事ではどんなものを使うんですか?

🐧
🦔

ハリタ先生

主にチューブサポートコードサポート、そしてネオン変圧器が使われるよ。
チューブサポートはネオン管を、コードサポートは電線を支えるんだ。どちらも電気を絶縁するための「がいし」の一種だよ。

ペン太

なるほど!じゃあ、ネオン変圧器は何をするものなんですか?

🐧
🦔

ハリタ先生

いい質問だね。ネオン管を光らせる(放電させる)には、すごく大きな電圧が必要なんだ。ネオン変圧器は、その大きな電圧を作るための重要な装置なんだよ。

ペン太

先生、ネオンってすごく電圧が高いイメージがありますけど、工事のルールも電圧によって違うんですか?

🐧
🦔

ハリタ先生

その通り!ネオン放電灯工事は1,000Vを境にルールが分かれているんだ。でも、試験で主に出題されるのは1,000Vを超えるものだから、そちらを重点的に覚えていこう!

図解で覚える!ポイント

ネオン変圧器

ネオン管の放電用の**高電圧**をつくるのが、ネオン変圧器です。

コードサポート

**ネオン電線**を支持するのが、コードサポートです。

チューブサポート

**ネオン管**を支持するのが、チューブサポートです。

チューブサポートの特徴

チューブサポートは衝撃緩衝用の**スプリング**が目印です。

比較表:サポートの種類

器具 支持する対象 特徴
コードサポート ネオン電線(高圧線) がいしでできており、電線を壁面から絶縁する。
チューブサポート ネオン管(ガラス管) 衝撃緩衝用のスプリングが付いているものが多い。

主要な器具・材料リスト

ネオン変圧器

  • 用途:ネオン放電灯の点灯に必要な高電圧を作るための変圧器。
  • 接地:金属製の外箱にはD種接地工事が必要。
  • 特徴:二次側の電圧(例: 15kV)が表示されているのが目印。
  • 図記号:丸の中に「T」で表される。

コードサポート

  • 用途:ネオン電線(高圧電線)を支持するためのがいし
  • 特徴:造営材に取り付けるためのねじが付いている。
  • 施工条件:支持点間の距離は1m以下にすること。

チューブサポート

  • 用途:ネオン管(ガラス管)を支持するためのがいし
  • 特徴:取り付け用のスプリング状の金具があるのが特徴。衝撃からネオン管を守る。

管灯回路の施工条件

ネオン放電灯の管灯回路(ネオン変圧器からネオン管までの配線)には、安全のための重要なルールがあります。

  • 簡易接触防護措置:人が容易に触れるおそれがないように、適切な高さに設置したり、囲いを設けたりする。
  • 分岐回路:15Aの分岐回路、または20Aの配線用遮断器分岐回路から電源を取る。
  • 使用電線:専用のネオン電線を使用する。?
  • 施設場所:がいし引き工事により、展開した場所または点検できる隠ぺい場所に施設する。
  • 支持点間距離:電線の支持点間の距離は1m以下とする。
  • 電線の離隔距離:電線どうしの間隔は6cm以上離す。
  • 接地:ネオン変圧器の外箱にはD種接地工事を施す。?

覚えておこう!

🦔

電源は?15A分岐回路か20A配線用遮断器!

🐧

使う電線は? → もちろんネオン電線

🦔

工事の種類と支持点間は?がいし引き1m以下

🐧

変圧器の箱の接地は?D種接地で決まり!

1,000V超の施工ポイント

1

支持点間の距離

がいし引き配線の支持点間距離は1m以下

2

電線相互の離隔距離

電線どうしの離隔距離は6cm以上

3

他の設備との離隔距離

ケーブルや水管・ガス管などとは10cm以上離す。(絶縁性の隔壁があればOK)

4

ネオン変圧器

電気用品安全法の適用を受けるものを使用する。

5

ネオン変圧器の接地

金属製の外箱にはD種接地工事を行う。

6

電源

15A分岐回路または20A配線用遮断器分岐回路から供給する。

見てわかる!施工の重要ルール

特に重要な「支持点間距離」と「電線の離隔距離」をイラストで確認しましょう。
(イラストのテキストをクリックすると、関連する解説にジャンプします)

1m以下支持点間距離6cm以上離隔距離

インタラクティブ比較学習

1. 特徴を選択

2. 該当するものを選択

重要用語フラッシュカード

カードをクリックして、用語と意味を確認し、記憶を定着させましょう。

理解度チェックテスト

テスト履歴

実施日時 スコア 正答率
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