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【電気工事の基本】なぜ電圧に区分が?電気設備技術基準が定める安全のルール
なぜ家庭のコンセントは100Vで、工場ではもっと高い電圧が使われるのでしょうか?全ての電気設備は、安全を守るための法律「電気設備技術基準」に基づいて作られています。
この記事では、すべての電気工事の土台となる電圧の区分(低圧・高圧・特別高圧)と、その基本的な考え方について解説します。
- 低圧・高圧・特別高圧の具体的な電圧範囲
- なぜ日本の家庭では100V/200Vが使われるのか
- 住宅内の配線で対地電圧150Vが原則とされる理由
電気に携わる者として知っておくべき、安全のための基本ルールを学び、日々の業務に活かしましょう。
contents
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電気設備技術基準の規定
学習進捗0%
この章でわかること
基本の解説
電気の送電システム
電圧の種別 まとめ
種別 | 電圧値 |
---|---|
特別高圧 | 7,000V を超えるもの |
高圧 | 交流 600V 超、直流 750V 超 〜 7,000V 以下 |
低圧 | 交流 600V 以下 直流 750V 以下 |
図解で覚える!ポイント
①
低圧の定義
交流600V以下、直流750V以下が「低圧」と定められています。
②
住宅の対地電圧
住宅の屋内電路の対地電圧は、原則として150V以下でなければなりません。
③
基準の根拠
電気設備技術基準は電気事業法に基づく経済産業省令です。
住宅の対地電圧の制限
安全のための重要ルール
- 対地電圧とは、電線と地面(大地)の間の電圧のことです。
- 原則:住宅内の対地電圧は 150V以下 にしなければなりません。→ 感電事故を防ぐための大切なルールです。
- 例外:定格消費電力が 2kW以上 の大型機器(エアコン等)の場合、対地電圧は 300V以下 まで認められます。
対地電圧300V以下の例外条件
🦔
ハリタ先生
対地電圧300V以下を適用するには、ただ機器の出力が大きければ良いというわけではなく、安全のための4つの条件をすべて満たす必要があるんだ。これは「要点丸暗記」レベルで重要だよ!
① 定格消費電力2kW以上の機器であること
② 簡易接触防護措置を施すこと
人が容易に触れられないように、箱で覆ったり、高い場所に設置したりすること。
③ 専用の開閉器・過電流遮断器を施設し、直接接続すること
その機器だけの専用回路にし、コンセントは使わずに直接つなぐ。
④ 漏電遮断器を施設すること
万が一の漏電時に、自動で電気を止める安全装置を取り付けること。
対地電圧と線間電圧ってなに?
🟦 線間電圧(せんかんでんあつ)
電路と電路(電線と電線)の間の電位差(電圧)のこと。
🟩 対地電圧(たいちでんあつ)
電路と大地(地面)との間の電位差(電圧)のこと。
💡 なぜ2種類あるの?
- 線間電圧:主に電気機器を動かす力の大きさを示します。
- 対地電圧:人が感電したときの危険度の目安になります。
重要用語フラッシュカード
カードをクリックして、用語と意味を確認し、記憶を定着させましょう。
理解度チェックテスト
テスト履歴
実施日時 | スコア | 正答率 |
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