屋外に打ち込んだ接地棒から、地中・保護管・接地端子盤を経て、分電盤と室外機の外箱まで。地面の断面を透かして追います。 下の3Dで、工程を進めながら部材を1つずつ確かめてください。接地棒 φ14 × 1.5m 埋設 0.75m 接地線 IV 5.5sq(緑) D種 100Ω以下

この場面で追う施工手順

工程 1 / 6接地極の打込み
  1. 建物の基礎から離れた、湿り気のある場所を選ぶ
  2. 地表から 0.75m 以上掘り下げた底から、接地棒を打ち込む
  3. 1本で足りなければ、連結して深くするか、2m以上離して並列にする
  4. 打ち込みながら接地抵抗を測り、100Ω以下を確かめる
使う道具・材料:接地棒 φ14 × 1,500 ×2(連結)/打込みハンマー/接地抵抗計
確かめること 地中の配管・ケーブルを打ち抜かない位置か(埋設図で確認)。
工程 2 / 6接地線の埋設と立上げ
  1. 接地棒の頭に接地線を圧着し、接続部を防食テープで巻く
  2. 地下 0.75m の深さで建物まで溝を掘って埋設する
  3. 建物の外壁では、地下 0.75m から地表上 2m までを VE管で保護する
  4. スリーブで壁を貫通し、屋内へ引き込む
使う道具・材料:IV 5.5sq(緑)/接続端子・圧着工具/防食テープ/硬質ビニル電線管 VE
確かめること 保護管の下端が地下 0.75m まで届いているか。
工程 3 / 6接地端子盤
  1. 屋内の壁に接地端子盤を付ける(点検しやすい高さ)
  2. 引き込んだ接地線を、D種の端子につなぐ
  3. 測定用の端子を設け、機器側と切り離して測れるようにする
使う道具・材料:接地端子盤/種別の表示札
確かめること A種・B種・C種・D種を同じ端子盤で混ぜていないか。
工程 4 / 6機器への接地線
  1. 端子盤から分電盤の接地端子台へつなぐ(各回路の緑線がここに集まる)
  2. 屋外の室外機の外箱へは、壁を貫通して VE管で保護して配線する
  3. 機器側はアース端子に圧着端子で締め付ける
使う道具・材料:IV 5.5sq / 2.0sq(緑)/圧着端子/VE管(屋外)
確かめること 塗装やさびの上から締めていないか(導通しない)。
工程 5 / 6接地抵抗の測定
  1. 測定する接地極(E)から一直線に、約10m に P、約20m に C の補助電極を打つ
  2. E・P・C を接地抵抗計につなぎ、測定する
  3. D種は 100Ω以下(0.5秒以内に動作する漏電遮断器があれば 500Ω以下)
  4. 雨上がりは低く出るので、乾いた時期の値も記録する
使う道具・材料:接地抵抗計/補助電極(P・C)×2/測定コード
確かめること 補助電極を近くに打ちすぎていないか(正しく測れない)。
工程 6 / 6表示・記録
  1. 端子盤と機器の接地端子に種別の札を付ける
  2. 測定値・日付・天候を記録し、竣工図書に入れる
  3. 溝を埋め戻し、地表を元どおりにする
使う道具・材料:表示札「D種接地」/接地抵抗測定記録
確かめること 記録に測定した場所(どの端子で測ったか)が書いてあるか。

部材と寸法の目安

1
接地棒(接地極)
φ14 × 1,500 連結 上端は地下 0.75m
銅覆鋼の棒を地中に打ち込み、地面と電気的につなぎます。抵抗が下がらないときは、連結して深くするか、離して並列にします。
現場で確かめること 打込み中に曲がったり、途中で止まったりしていないか。
2
接地線の埋設
IV 5.5sq(緑) 深さ 0.75m 以上
接地棒との接続は圧着し、防食テープで巻いて地中の腐食を防ぎます。深さは人が掘り返しても傷つけない 0.75m 以上です。
現場で確かめること 接続部を防食テープで巻いたか。
3
保護管(VE管)
地下 0.75m 〜 地表上 2m
人が触れたり物が当たったりする範囲は、硬質ビニル管で保護します。A種・B種では法令で決められた施工で、D種でも同じように行うのが一般的です。
現場で確かめること 管の下端が地下 0.75m まで届いているか。
4
接地端子盤
屋内 D種の端子+測定用端子
接地極からの線と、機器へ行く線をここで1つにまとめます。機器側を外して接地極だけの抵抗を測れるよう、測定用の端子を設けます。
現場で確かめること 種別の表示があるか。
5
分電盤への接地線
接地端子台へ 各回路の緑線が集まる
分電盤の接地端子台につなぐと、各回路の接地線(緑)がすべて接地極へつながります。
現場で確かめること 端子台の締付けが確実か。
6
室外機への接地線
外箱のアース端子へ 屋外は VE管で保護
金属の外箱を持つ機器は、漏電したとき外箱に電圧が出ないよう接地します。屋外部分は VE管で保護します。
現場で確かめること アース端子のねじが塗装の上になっていないか。
7
補助電極(P・C)
E から一直線に約10m・約20m(図は縮めています)
3極法の測定に使う仮の電極です。電圧用(P)と電流用(C)を、測る接地極(E)から一直線に離して打ちます。
現場で確かめること P と C が近すぎると値が正しく出ない。
8
接地抵抗計
D種 100Ω以下(条件により 500Ω以下)
E・P・C の3端子に接続して測ります。測定値は季節や天候で変わるので、日付と天候も記録します。
現場で確かめること 測定前に補助電極の接触抵抗の確認をしたか。
9
表示札と記録
「D種接地」 測定値・日付・天候
端子盤と機器の接地端子に種別の札を付け、測定記録を竣工図書に残します。
現場で確かめること どの端子で測った値か、記録に書いてあるか。

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寸法・数値・工法は学習用の目安です。実際の工事では、設計図書・公共建築工事標準仕様書・内線規程・メーカー資料・所轄の指導を確認してください。