建物の分電盤から壁を抜け、地中のFEP管とハンドホールを通って、外灯のポールまで。掘削から点灯まで、地面を透かして追います。 下の3Dで、工程を進めながら部材を1つずつ確かめてください。FEP管 φ50 埋設 0.6m ハンドホール 600角 外灯ポール 4m こう長 約8m

この場面で追う施工手順

工程 1 / 6掘削・床付け
  1. ルートに沿って、幅 400・深さ 700 の溝を掘る(管の上端が地表から 600 になる深さ)
  2. ハンドホールの位置は、本体より一回り大きく掘る
  3. 溝の底を平らにならし(床付け)、石や突起を取り除く
使う道具・材料:スコップ・小型バックホウ/水糸・レベル/埋設図(他の配管)
確かめること ガス管・給水管・他の電線路が、掘る範囲に埋まっていないか。
工程 2 / 6管の敷設
  1. 溝の底に砂を 100mm 敷き、管の座りをよくする
  2. FEP管を敷き、継手でつなぐ。曲がりは大きな半径で
  3. ハンドホールに向かって緩い勾配を付け、管に入った水が抜けるようにする
  4. 建物側は基礎の貫通スリーブに通し、すき間を止水する
  5. 入線に備えて呼び線を入れておく
使う道具・材料:FEP管 φ50/FEP用カップリング/砂/呼び線(通線ワイヤー)
確かめること 管の中に土や水が入らないよう、管端にふたをしているか。
工程 3 / 6ハンドホールの据付
  1. 底に砕石を敷いて水はけをよくし、本体を水平に据える
  2. 管の取り合い部に管を差し込み、モルタルで固める
  3. 蓋を地表の高さに合わせる
使う道具・材料:プレキャスト ハンドホール 600角/砕石/鉄蓋(または コンクリート蓋)
確かめること 蓋の上を車が通る場所なら、荷重に合った蓋か。
工程 4 / 6埋め戻し・埋設標識シート
  1. 管の上を 100mm ほど砂で覆う
  2. 掘った土を 300mm ごとに入れて転圧する
  3. 管の上 300mm ほどの深さに埋設標識シートを敷く(あとで掘る人への警告)
  4. 地表を元どおりに仕上げる
使う道具・材料:砂/埋設標識シート/タンパー(転圧)
確かめること 転圧が足りないと、あとで地面が沈む。
工程 5 / 6外灯基礎・ポール
  1. FEP管を基礎の中心に立ち上げて、基礎を打つ(アンカーボルトを埋め込む)
  2. 養生後、ポールを建てて鉛直を見ながらナットを締める
  3. ポールの点検口(手元のふた)の向きを、作業しやすい側にする
使う道具・材料:ポール基礎(コンクリート)/アンカーボルト/外灯ポール 4m/レベル・下げ振り
確かめること 基礎の天端が地表より少し高く、水がたまらないか。
工程 6 / 6通線・結線・点灯
  1. 呼び線にケーブルをつなぎ、分電盤 → ハンドホール → ポールへ順に引く
  2. ハンドホールの中で余長を1周分残す(引き直しや修理のため)
  3. ポールの点検口で器具の線とつなぎ、接地線を外箱へ
  4. 絶縁抵抗を測ってから通電し、点灯を確かめる
使う道具・材料:CV 2.0sq-3C/呼び線/絶縁抵抗計/圧着端子
確かめること ハンドホール内の接続は避ける(やむを得ないときは防水接続)。

部材と寸法の目安

1
分電盤(屋内)
外灯回路 2P1E 20A タイマー・自動点滅器
外灯の回路はここから出て、壁の中を下り、基礎のスリーブから地中へ出ます。自動点滅器やタイマーで点け消しします。
現場で確かめること 屋外回路には漏電遮断器を付けているか。
2
建物の壁貫通(スリーブ)
地下 0.6m 止水処理
基礎を貫通する部分は、スリーブ管を入れておき、管との隙間を止水材でふさぎます。ここから水が入ると建物内が浸水します。
現場で確かめること 管と スリーブの隙間を止水したか。
3
砂の床付け
厚さ 100mm 管の下と上
管が石に当たって傷まないよう、下に砂を敷き、上も砂で覆ってから土を戻します。
現場で確かめること 砂に石や瓦礫が混ざっていないか。
4
FEP管(波付硬質合成樹脂管)φ50
埋設 0.6m 継手で接続 勾配を付ける
地中の管路によく使う可とう性のある管です。曲げられるので継手が少なくて済みます。ハンドホールへ向けて勾配を付け、水がたまらないようにします。
現場で確かめること 管の径に対して、ケーブルの断面積が十分小さいか(入線できるか)。
5
ハンドホール
内寸 600 × 600 砕石敷き 鉄蓋
長い区間の途中や曲がり角に置き、ケーブルの引き入れと点検をする穴です。底は砕石で水はけをよくします。
現場で確かめること 蓋の荷重区分(歩道用・車道用)が場所に合っているか。
6
埋設標識シート
管の上 約300mm
将来だれかが掘ったとき、下に電線管があることを知らせるシートです。「この下に電線管あり」と印刷されています。
現場で確かめること ルート全体に途切れなく敷いたか。
7
ポール基礎とアンカーボルト
500角 × 深さ 900(例)
ポールの高さと風圧から基礎の大きさを決めます。管は基礎の中心に立ち上げ、アンカーボルトはポールの台座の穴に合わせて埋め込みます。
現場で確かめること アンカーの位置がポールの台座と合っているか(テンプレートで固定)。
8
外灯ポール 4m
点検口(手元のふた)で結線
ポールの根元の点検口の中に端子板があり、地中からのケーブルと器具の線をつなぎます。
現場で確かめること ポールの鉛直を下げ振りで見たか。
9
ケーブル CV 2.0sq-3C
黒・白=電源 緑=接地 呼び線で通線
地中の管路には、ビニル外装のケーブルを使います。呼び線に結んで引き込み、ハンドホールで余長を残します。
現場で確かめること 引き込みの途中で外装を傷めていないか。
10
ハンドホール内の余長
1周分(約1m)
将来の引き直しや、ポールの建て替えに備えて、ハンドホールの中でケーブルを1周させて余らせておきます。
現場で確かめること 余長が蓋や他の管の邪魔になっていないか。
11
外灯器具(点灯確認)
LED 道路灯 自動点滅
絶縁抵抗を測ってから通電します。暗くなると自動点滅器で点灯します。
現場で確かめること 昼間に点灯試験するときは、自動点滅器を覆って暗くする。

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寸法・数値・工法は学習用の目安です。実際の工事では、設計図書・公共建築工事標準仕様書・内線規程・メーカー資料・所轄の指導を確認してください。