戸建ての玄関子機と室内の親機、増設モニターまでの配線です。弱電の線と電源線を分けること、玄関子機の防水と防犯ねじ、親機の電源直結、通話・録画の試験まで追います。 下の3Dで、工程を進めながら部材を1つずつ確かめてください。テレビドアホン(親機 1台・玄関子機 1台・増設モニター 1台) インターホン線 TIVF 0.65mm-2C 親機は電源直結式(VVF 1.6mm) 玄関子機 中心 FL+1,300〜1,500 親機 中心 FL+1,450

この場面で追う施工手順

工程 1 / 6位置出し
  1. 玄関子機はカメラの中心が FL+1,300〜1,500。来客の顔が映る高さで、西日などの逆光と雨がかりを避ける
  2. 親機はモニター中心が FL+1,450 程度。よく通る所で、操作しやすい高さ。壁の下地(間柱)を確かめる
  3. 増設モニターは2階や寝室など、親機から離れた所に。電源の取り方(コンセント式・直結式)を確かめる
使う道具・材料:取付説明書/レーザー墨出し器/スケール/マーカー
確かめること 玄関子機の背景に強い光(逆光)がないか。
工程 2 / 6配線(弱電線と電源線)
  1. 玄関子機 → 親機:インターホン線 0.65mm-2C。極性はない機種が多いが、説明書で確かめる。親機 → 増設モニター:0.65mm-2C(機種により 4C)
  2. 弱電線は電源線(VVF)と同じ管・同じボックスに入れない。別の管で配線し、接触させない
  3. 外壁の貫通部は下り勾配で、シーリングする。長さは機種の最大線路長(例 100m)以内
使う道具・材料:インターホン線 TIVF 0.65mm-2C/VVF 1.6mm-2C(電源直結用)/PF管/通線ワイヤー
確かめること インターホン線と VVF が同じボックスに同居していないか。
工程 3 / 6玄関子機の取付
  1. 外壁にボックスを付け、線を引き込む。配線の引込口は防水パッキンとシーリングで雨水を止める
  2. 子機の端子にインターホン線を接続し、本体をボックスに固定する。カメラの向きと角度を確かめる
  3. 固定ねじは防犯ねじ(専用工具がないと外せないもの)を使う
使う道具・材料:玄関子機(カメラ付き)/露出ボックス(または埋込ボックス)/防水パッキン・シーリング/防犯ねじ(いたずら防止)
確かめること 子機の上に雨よけ(ひさし)があるか。カメラのレンズに雨筋が付かないか。
工程 4 / 6親機の取付(電源直結)
  1. 取付枠を壁の下地にビス止めし、インターホン線と電源線(VVF)を別々の穴から出す
  2. 電源直結式は、分電盤の照明回路などから VVF を取り、親機の電源端子に接続する(ブレーカーを切って作業)。コンセント式なら近くにコンセントを設ける
  3. インターホン線を端子に接続し、親機を枠に掛けて固定する
使う道具・材料:親機(モニター)/取付枠・ビス/VVF 1.6mm-2C(専用または近くの回路から)/ストリッパー
確かめること 電源端子と弱電端子を取り違えていないか(弱電側に 100V を入れると壊れる)。
工程 5 / 6増設モニターの接続
  1. 親機の増設端子から増設モニターへ配線する。渡りの線数(2線・4線)と極性は機種で違う
  2. 増設モニターの電源(コンセント式か親機から給電か)を確かめる
  3. 親機で増設の設定(登録)を行う
使う道具・材料:増設モニター/インターホン線 0.65mm-2C(または 4C)/取付枠
確かめること 増設の最大台数・最大線路長が機種の範囲内か。
工程 6 / 6通話・映像の試験
  1. 玄関子機の呼出ボタンで親機・増設モニターが鳴り、映像が映ることを確かめる。通話の音量と聞こえ方
  2. 夜間の映り(子機の照明)、録画、ズーム・パン、来客履歴などの機能を一通り試す
  3. 施主に操作を説明し、取扱説明書・保証書を渡す
使う道具・材料:取扱説明書/時刻合わせ・録画設定/チェックシート
確かめること 通話に雑音(ハム音)がないか。あれば電源線との並走を疑う。

部材と寸法の目安

1
玄関子機のボックス(屋外)
中心 FL+1,300〜1,500 防水
外壁に付けるボックスです。線の引込口は防水パッキンとシーリングで雨水を止めます。カメラの高さは来客の顔が映る高さにします。
現場で確かめること 引込口が下向き、または防水処理されているか。
2
玄関子機(カメラ付き)
防犯ねじ 逆光・雨がかりを避ける
呼出ボタンとカメラ・マイク・スピーカーが入った子機です。いたずらで外されないよう、専用工具がないと外せないねじで固定します。
現場で確かめること 夜間に顔が映るか(子機の照明の有無)。
3
外壁貫通部(シーリング)
外下がり シーリング
インターホン線が外壁を通る所です。外に向かって下がる向きで穴を開け、隙間をシーリングで埋めます。
現場で確かめること 壁の中に雨水が伝わっていないか。
4
インターホン線 TIVF 0.65mm-2C(子機 → 親機)
極性は機種による 電源線と別の管
子機と親機をつなぐ弱電の線です。電源線と同じ管やボックスに入れると、雑音や事故のもとになるので分けます。
現場で確かめること 最大線路長(機種で 100m など)以内か。
5
増設モニターへの線
2C または 4C 機種で違う
親機から増設モニターへの線です。線数と極性は機種で違うので、取付説明書どおりにします。
現場で確かめること 増設端子の番号どおりに接続したか。
6
親機の電源 VVF 1.6mm-2C(電源直結)
照明回路などから分岐 ブレーカーを切って作業
電源直結式の親機に 100V を送る線です。弱電線とは別の管で配線し、親機の電源端子だけにつなぎます。
現場で確かめること 弱電端子に 100V をつないでいないか。
7
親機の取付枠
壁の下地にビス止め
親機を掛ける金属の枠です。壁の下地(間柱)にビスを効かせます。
現場で確かめること 水平が出ているか。
8
親機(モニター)
中心 FL+1,450 電源端子と弱電端子
来客の映像を見て通話する本体です。裏に電源端子(100V)と弱電端子があり、取り違えると壊れます。
現場で確かめること 録画・時刻などの初期設定をしたか。
9
端子の接続(電源・弱電)
電源:黒・白 弱電:2線
電源端子には VVF の黒・白、弱電端子にはインターホン線をつなぎます。
現場で確かめること 線の差し込みが奥まで入っているか。
10
増設モニター
親機から離れた部屋に
2階や寝室で応答できるようにするモニターです。親機で登録の設定をします。
現場で確かめること 増設台数の上限内か。
11
通話・映像の試験
呼出 → 映像 → 通話 → 録画
子機の呼出で親機・増設モニターが鳴り、映像と通話ができることを確かめます。
現場で確かめること 雑音(ハム音)がないか。あれば電源線との並走を疑う。

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寸法・数値・工法は学習用の目安です。実際の工事では、設計図書・公共建築工事標準仕様書・内線規程・メーカー資料・所轄の指導を確認してください。