壁のコンセント1か所から、壁の中・天井裏を通って分電盤の分岐ブレーカーまで。線の色と端子の対応まで追います。 下の3Dで、工程を進めながら部材を1つずつ確かめてください。1回路 VVF 2.0mm-3C 分岐ブレーカー 20A こう長 約9m

この場面で追う施工手順

工程 1 / 6墨出し・ボックス
  1. 陸墨(FL+1,000)から、コンセントの中心 FL+300 をスタッドに記す
  2. スタッドの間に支持金具を渡し、ボックスを固定する
  3. ボックスの上にコネクタでPF管をつなぎ、天井裏まで立ち上げる
  4. PF管はスタッドに結束して固定する
使う道具・材料:レーザー墨出し器/コンセントボックス/ボックス支持金具/PF管 PF16/PF管コネクタ
確かめること ボックスの前面が、張るボードの面とそろう出になっているか。
工程 2 / 6分電盤の取付
  1. 盤の下端 FL+1,300 を墨出しする(扉を開けて操作しやすい高さ)
  2. 下地の位置を確かめ、4隅をビスで固定する
  3. 上部のノックアウトを抜き、PF管を天井裏へ立ち上げる
使う道具・材料:分電盤(露出形)/ビス・ボードアンカー/レベル
確かめること 盤の前に 1.0m の操作スペースが取れる位置か。
工程 3 / 6天井裏の配線
  1. 分電盤側のPF管から天井裏へVVFを引き出す
  2. 天井裏をコンセント側のPF管まで配線し、2m以下ごとに支持する
  3. PF管に通線ワイヤーを通し、VVFを引き込んでボックスまで下ろす
  4. 両端に結線用の余長(15cm程度)を残す
使う道具・材料:VVF 2.0mm-3C/ケーブル支持金具(サドル)/通線ワイヤー
確かめること 引き込みで被覆に傷が付いていないか。曲がりの内側で潰れていないか。
工程 4 / 6コンセントの結線
  1. 外装を剥き、心線をストリップゲージの長さ(10〜12mm)で出す
  2. 白(接地側)を W の刻印がある端子へ、黒を反対側へ差し込む
  3. 緑(接地線)を接地端子へつなぐ
  4. ボックスに取り付け、プレートをはめる
使う道具・材料:電工ナイフ・ストリッパー/接地極付コンセント/プレート
確かめること 白線が W 側に入っているか(極性)。心線が端子からはみ出していないか。
工程 5 / 6分電盤の結線
  1. VVFを盤内に引き込み、黒を分岐ブレーカーの L 側、白を N 側へつなぐ
  2. 緑を接地端子台へつなぐ
  3. ブレーカーに回路番号と「事務室 コンセント」の名札を付ける
使う道具・材料:分岐ブレーカー 2P1E 20A/接地端子台/回路名札
確かめること ねじ端子の締付けトルクを守ったか。心線の露出が長すぎないか。
工程 6 / 6試験・通電
  1. 分岐ブレーカーを切ったまま、回路の絶縁抵抗を測る(対地電圧150V以下は 0.1MΩ以上)
  2. ブレーカーを入れ、コンセントで電圧と極性を確かめる
  3. 負荷をつないで動くことを確かめる
使う道具・材料:絶縁抵抗計(メガー)/検電器・極性チェッカー
確かめること 測定値を試験成績書に記録したか。

部材と寸法の目安

1
コンセントボックスと支持金具
FL+300(中心) スタッド間に固定
スタッドの間に渡した支持金具にボックスを留めます。ボードを張ったとき、ボックスの前面がボード面とそろう位置に出します。
現場で確かめること 家具やキャビネットで隠れない位置か。
2
PF管(PF16)
壁の中を天井裏まで 結束で固定
VVF 2.0mm-3C を1本通すなら PF16 で足ります。軽量鉄骨のスタッドの間を通し、ぐらつかないよう結束します。
現場で確かめること ボックスとの接続にコネクタを使ったか(管を差し込むだけでは抜ける)。
3
分電盤(露出形)
下端 FL+1,300 W400 × H600(例)
壁に直接取り付ける露出形です。上の黒い箱が主幹の漏電遮断器、縦の3本が母線(単相3線)です。
現場で確かめること 扉を開けたとき、隣の物とぶつからないか。
4
VVF 2.0mm-3C
20A分岐回路 こう長 約9m
20Aの分岐回路は、規程上は1.6mm以上ですが、電圧降下と余裕を考えて2.0mmを使うのが一般的です。3心のうち1本(緑)が接地線です。
現場で確かめること こう長が長いとき、電圧降下が2%以内に収まるか。
5
ケーブル支持(サドル)
2m以下ごと
天井裏ではボードの上に転がさず、吊りボルトや下地に支持金具で留めます。
現場で確かめること サドルで被覆を締めすぎていないか。
6
心線の色と端子
黒=電圧側 白=接地側 緑=接地線
白は接地側電線で、コンセントの W(長い刃の受け口)につなぎます。緑は接地線で、機器の外箱を接地するための線です。
現場で確かめること 黒と白を逆につないでいないか。
7
接地極付コンセント
15A/20A 125V W が接地側
差し込み口の長いほうが接地側(W)、丸い穴が接地極です。心線は裏の差込端子へ、ストリップゲージの長さで差し込みます。
現場で確かめること プレートを付けたあと、ぐらつきがないか。
8
分岐ブレーカー 2P1E 20A
100V回路 黒→L 白→N
100Vの分岐回路は2極1素子(2P1E)を使い、母線の電圧側と中性線から取ります。200V回路は2P2Eです。
現場で確かめること 定格が電線の太さに合っているか(2.0mm なら 20A まで)。
9
接地端子台
D種接地 緑線をまとめる
各回路の接地線(緑)をここに集め、1本の接地線で接地極へつなぎます。
現場で確かめること 接地線の端子が緩んでいないか。
10
負荷(通電確認)
電圧・極性・動作を確認
ブレーカーを入れ、コンセントで電圧と極性を確かめてから負荷をつなぎます。光の粒は、ブレーカーからコンセントへ流れる電気です。
現場で確かめること 絶縁抵抗の測定が先。通電してから測らない。

ほかの場面を見る

全体の流れ(部屋・天井裏・電気室・建物)
回路をたどる(1回路を端から端まで)
個別ケース(施工方法をくわしく)
寸法・数値・工法は学習用の目安です。実際の工事では、設計図書・公共建築工事標準仕様書・内線規程・メーカー資料・所轄の指導を確認してください。