軽量鉄骨の間仕切り壁に、コンセント2か所とスイッチ1か所を付けるまで。ボックスの出寸法、スタッド貫通部のブッシング、ボードを張ってから開口する順番を追います。 下の3Dで、工程を進めながら部材を1つずつ確かめてください。軽量鉄骨(LGS)間仕切り スタッド65形 @455 石膏ボード 12.5mm PF16・VVF 2.0mm

この場面で追う施工手順

工程 1 / 6墨出し
  1. 陸墨(FL+1,000)を基準に、コンセント中心 FL+300、スイッチ中心 FL+1,200 をスタッドに記す
  2. スイッチはドア枠から 150〜200 離す。枠・巾木・家具と当たらないか確かめる
  3. ボックスの位置がスタッド(@455)と重なるときは、隣のスタッド間へずらして建築に伝える
使う道具・材料:レーザー墨出し器/スケール/マーカー/平面詳細図・展開図
確かめること 建築の仕上げ(巾木の高さ・家具の位置)と当たらないか。
工程 2 / 6ボックスの取付
  1. スタッドの間に支持金具を渡し、ボックスをビスで固定する
  2. ボックスの前面は、ボード厚 12.5mm の分だけ前に出す。塗代カバーで出寸法を合わせる
  3. 金属製ボックスは接地端子付きのものを使う(樹脂製なら接地は不要)
使う道具・材料:スイッチボックス(1個用)/ボックス支持金具(C形バー)/塗代カバー/タッピングビス
確かめること 水平が取れているか。ボードが2枚張りなら出寸法は 25mm。
工程 3 / 6PF管と壁内の横引き
  1. 各ボックスの上にコネクタでPF管をつなぎ、天井裏まで立ち上げる。1.5m以下ごとにスタッドへ結束する
  2. コンセントの送り配線は、スタッドの穴にゴムブッシングを入れてからVVFを通す(切り口の金属で被覆を傷めない)
  3. PF管の曲げはゆるく。つぶすとあとで通線できない
使う道具・材料:PF管 PF16/PF管コネクタ/ゴムブッシング/結束バンド/VVF 2.0mm-3C
確かめること スタッドの貫通部すべてにブッシングが入っているか。
工程 4 / 6天井裏の配線
  1. PF管に通線ワイヤーを通し、VVFをボックスまで引き込む。両端に 15cm 程度の余長を残す
  2. 天井裏のジョイントボックスは、点検口から手が届く位置に付ける
  3. 天井裏のケーブルは 2m以下ごとに支持し、ボードの上に転がさない
使う道具・材料:通線ワイヤー/ジョイントボックス/ケーブル支持金具/VVF 1.6mm-2C(照明)
確かめること 引き込みで被覆に傷が付いていないか。
工程 5 / 6ボード張りと開口
  1. ボードを張る前に、ボックスの位置(床からの高さ・壁端からの寸法)を控えておく
  2. ボードを張ったら、控えた寸法でボックスの外形を写して開口する
  3. 開口はボックス外形+2〜3mm。大きく開けるとプレートで隠れない
使う道具・材料:石膏ボード 12.5mm/ボードビス/ボードカッター・引き回し鋸/ボックス位置の控え
確かめること 開口がプレートの外形(約 70 × 120)に収まるか。
工程 6 / 6器具付け・結線
  1. 外装を剥き、ストリップゲージの長さで心線を出す
  2. コンセントは白を W 側、黒を反対側、緑を接地端子へ。送りの線は送り端子へ差す
  3. スイッチには黒(非接地側)だけを入れる。白はスイッチを通さず器具へ直行させる
  4. ボックスに取り付け、プレートをはめて通電を確かめる
使う道具・材料:接地極付コンセント/片切スイッチ/プレート/ストリッパー/検電器
確かめること スイッチに白線を入れていないか。送り端子の差し間違いがないか。

部材と寸法の目安

1
陸墨(FL+1,000)
高さの基準線 ここから上下に測る
仕上げ床から 1,000mm の高さに建築が出す基準線です。コンセントやスイッチの高さは、床からではなくこの線から測ると、床の不陸に左右されません。
現場で確かめること 陸墨の基準が FL(仕上げ床)か SL(コンクリート床)か確認したか。
2
コンセントボックスと支持金具
中心 FL+300 ボード厚の分だけ前に出す
スタッドの間に渡した支持金具(C形バー)にボックスを留めます。ボードを張ったとき前面がそろうよう、ボード厚(12.5mm)の分だけ前に出します。
現場で確かめること ボックスの前面がボード面から引っ込んでいないか(引っ込むと器具が浮く)。
3
送り先のコンセントボックス
同じ回路から送り配線 高さをそろえる
1回路から2か所目へ送るときは、壁の中を横に配線します。ボックスは同じ高さにそろえます。
現場で確かめること 1回路あたりのコンセント数が設計どおりか。
4
スイッチボックス
中心 FL+1,200 ドア枠から 150〜200
照明のスイッチは、部屋に入ってすぐ手が届く位置に付けます。開き戸の吊元側ではなく、取っ手側の壁です。
現場で確かめること ドアの開く向きと合っているか。
5
PF管 PF16
ボックスから天井裏へ 結束 1.5m以下ごと
壁の中の立ち上がりはPF管で保護します。コネクタでボックスにつなぎ、天井裏まで一直線に上げます。
現場で確かめること PF管の支持間隔(1.5m以下)を守ったか。
6
ゴムブッシング(スタッド貫通)
スタッドの穴すべてに入れる
軽量鉄骨の穴は切り口が鋭く、ケーブルの被覆を傷つけます。金属の造営材を貫通する部分は、絶縁性のブッシングで保護します。
現場で確かめること ブッシングが外れて、穴の縁にケーブルが当たっていないか。
7
壁内の送り配線 VVF 2.0mm-3C
ボックスの側面から隣のボックスへ
ボックスの側面のノックアウトから出し、スタッドの穴を通して隣のボックスへ送ります。
現場で確かめること ケーブルがスタッドの縁に食い込んでいないか。
8
天井裏の配線
VVF 2.0mm(コンセント) VVF 1.6mm(照明)
PF管から天井裏へ出し、ジョイントボックスで分岐して分電盤へ向かいます。
現場で確かめること コンセント回路と照明回路を取り違えていないか。
9
ジョイントボックス
点検口から手が届く位置
電線の接続は、あとで点検できる場所で行います。天井点検口の近くに付け、ふたをします。
現場で確かめること 接続箇所がボードの裏に隠れて、点検できなくなっていないか。
10
石膏ボードと開口
12.5mm 開口はボックス外形+2〜3mm
ボードを張ってから、控えておいた寸法でボックスの外形を写して開口します。大きく開けるとプレートで隠れません。
現場で確かめること 開口の位置がボックスとずれていないか(ずれると器具のビスが効かない)。
11
スイッチ・コンセントの器具
片切スイッチ 接地極付コンセント
スイッチには黒(非接地側)だけを通します。接地側の白線を切ると、スイッチを切っても器具に電圧が残って危険です。
現場で確かめること スイッチに白線を入れていないか。コンセントの W 側に白が入っているか。
12
照明(通電確認)
スイッチで点灯
スイッチを入れて点灯すれば、照明回路の結線は合っています。コンセントは検電器で極性も確かめます。
現場で確かめること 点灯しないときは、ジョイントボックス内の接続を先に疑う。

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寸法・数値・工法は学習用の目安です。実際の工事では、設計図書・公共建築工事標準仕様書・内線規程・メーカー資料・所轄の指導を確認してください。