事務室のOAフロアの下に電源とLANを配線し、机の位置にフロアコンセントを付けるまで。床下での電源と弱電の分け方、ケーブルの余長、パネルの切欠きと仕上げを追います。 下の3Dで、工程を進めながら部材を1つずつ確かめてください。OAフロア(置敷き・高さ 100・パネル 500角) フロアコンセント(電源 + LAN 一体型) 電源 VVF 2.0mm-3C LAN Cat6A 電源と弱電の離隔 100mm 以上またはセパレータ 床下配線ダクト

この場面で追う施工手順

工程 1 / 6配線計画・墨出し
  1. デスクレイアウト図からフロアコンセントの位置を出し、OAフロアのパネル割(500角)と合わせる。パネルの中央寄りに置き、支持脚にかからないように
  2. 床下の配線ルートを決める。電源と弱電(LAN・電話)は別ルートにするか、同じルートならセパレータで仕切る
  3. 床下の高さ(100mm)に入る部材を選ぶ(ボックス・コネクタの高さ、ケーブルの曲げ)
使う道具・材料:デスクレイアウト図/OAフロア割付図/スケール/マーカー
確かめること デスクの脚・パーティションの位置とフロアコンセントが当たらないか。
工程 2 / 6床下の配線(電源)
  1. EPS・分電盤から床下へ VVF 2.0mm-3C を下ろし、床下をフロアコンセントまで配線する
  2. 床下では通路(点検・増設のためのメンテルート)を空けて、壁際や決めたルートにまとめる
  3. 電源は金属ダクトに入れるか、露出なら弱電から 100mm 以上離す
使う道具・材料:VVF 2.0mm-3C/ケーブル支持(床下用)/結束バンド/金属製配線ダクト(電源)
確かめること 将来の増設ルートが床下に残っているか。
工程 3 / 6床下の配線(LAN)
  1. LAN ケーブルを EPS のパッチパネルから各フロアコンセントまで配線する。最小曲げ半径(外径の4倍)を守る
  2. 結束は強く締めない(面ファスナーが良い)。電源ケーブルと長い距離を平行に並走させない
  3. ケーブルの両端にコンセント番号のラベルを付ける
使う道具・材料:Cat6A UTP/面ファスナー(マジックテープ)/ラベル/通線ロープ
確かめること LAN の長さが 90m 以内(永久リンク)か。
工程 4 / 6パネルの切欠き・ボックス
  1. フロアコンセントの位置のパネルに、器具の寸法どおり切欠きを入れる(専用ジグソー)。切り粉を床下に落とさない
  2. ボックスをパネルに固定し、ケーブルを引き込む。余長は床下で輪にして残す
  3. カーペットタイルは切欠きに合わせてあとから切る
使う道具・材料:ジグソー・ホールソー/フロアコンセント用ボックス/スケール/集じん・養生
確かめること 切欠きがパネルの端(支持脚の上)にかかっていないか(強度が落ちる)。
工程 5 / 6フロアコンセントの取付・結線
  1. 電源側:白を W 側、黒を反対側、緑を接地端子へ。弱電側:LAN モジュールを T568B で成端する
  2. ポップアップ形は閉めたとき床面と面一になるよう高さを調整する
  3. ふたを閉め、カーペットタイルを張る
使う道具・材料:接地極付コンセント/LAN モジュール(Cat6A)/成端工具(パンチダウン)/水平器
確かめること LAN の成端が T568B で両端そろっているか(片側だけ A にしない)。
工程 6 / 6試験
  1. 電源:絶縁抵抗、極性、接地の導通を確かめる
  2. LAN:ケーブル認証機で結線(ワイヤマップ)と性能(Cat6A)を試験し、結果を保存する
  3. パネルを戻し、床の段差・ガタを直す
使う道具・材料:絶縁抵抗計/極性チェッカー/LAN テスター(ケーブル認証機)/試験成績書
確かめること LAN の試験結果(Pass)とコンセント番号の対応表を残したか。

部材と寸法の目安

1
OAフロアのパネル(500角・高さ 100)
支持脚の上に置敷き 配線のあとに戻す
床下に配線スペースを作る二重床です。パネルを外して配線し、戻します。パネルの端は支持脚で受けているので、切欠きは中央寄りにします。
現場で確かめること パネルを戻したあとガタ・段差がないか。
2
EPS(分電盤・パッチパネル)
電源と LAN の出どころ
電源は分電盤から、LAN はハブ・パッチパネルから床下へ出します。床下へ下ろす位置を EPS の壁の下に決めておきます。
現場で確かめること EPS の床の立ち上がり(防火・防水)で床下へ通せるか。
3
床下の金属配線ダクト(電源)
電源をまとめる 弱電と仕切る
電源ケーブルを収める金属のダクトです。弱電との離隔を取りやすく、増設も楽になります。
現場で確かめること ダクトの金属部分の接地(ボンド)を取ったか。
4
電源 VVF 2.0mm-3C
分電盤 → 床下 → フロアコンセント
机のコンセント回路です。1回路あたりのコンセント数と、パソコン・複合機の負荷の偏りに気をつけます。
現場で確かめること 回路ごとの負荷が偏っていないか(複合機は専用回路)。
5
セパレータ(電源と弱電の仕切り)
同じルートなら仕切る 離すなら 100mm 以上
電源の近くを LAN が長く並走すると、ノイズの影響を受けることがあります。接触させず、距離を取るか仕切りを入れます。
現場で確かめること 電源と LAN が接触していないか。
6
LAN Cat6A(床下)
曲げ半径 外径の4倍 強く縛らない 90m 以内
パッチパネルから各机までの配線です。きつい結束やつぶれは通信性能を落とします。面ファスナーでゆるくまとめます。
現場で確かめること ケーブルのつぶれ・きつい曲げがないか。
7
ケーブルのラベル(両端)
コンセント番号=パッチパネルの番号
床下に入ると区別がつかないので、両端に同じ番号を付けます。試験結果と対応表もこの番号で残します。
現場で確かめること ラベルが床下の湿気や摩擦で消えないか(印字ラベル)。
8
パネルの切欠き
器具の寸法どおり 支持脚にかけない
フロアコンセントの大きさに合わせてパネルを切ります。切り粉は床下に落とさないよう集じんします。
現場で確かめること 切欠きの位置がパネルの中央寄りか。
9
フロアコンセント用ボックス
高さ 100 に収まるもの 余長は床下に輪にして
パネルに固定する箱で、電源と LAN の両方を受けます。床下が浅いので、ケーブルの曲げ半径に注意します。
現場で確かめること ボックスの高さが床下の高さに収まるか。
10
フロアコンセント(電源+LAN 一体形)
ポップアップ 閉めると床面と面一
机の下に出る電源と LAN の口です。閉めると床と平らになり、つまずきません。電源は接地極付、LAN は T568B で成端します。
現場で確かめること 閉めたときに床面と面一か。ふたが足で踏まれて壊れない位置か。
11
カーペットタイル(仕上げ)
切欠きに合わせて切る
配線と器具付けが終わってから張り、フロアコンセントのまわりは現場で切り合わせます。
現場で確かめること タイルの切り口がほつれていないか。
12
試験(絶縁・極性/LAN 認証)
電源:極性・接地 LAN:ワイヤマップ・Cat6A 性能
電源は極性チェッカーと絶縁抵抗計、LAN はケーブル認証機で試験し、番号ごとに結果を残します。
現場で確かめること LAN の試験結果(Pass)を全口で残したか。

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寸法・数値・工法は学習用の目安です。実際の工事では、設計図書・公共建築工事標準仕様書・内線規程・メーカー資料・所轄の指導を確認してください。