上の階の床(スラブ)を打つ前に、下の階の天井になる面へボックスとCD管を仕込む工事です。型枠の上での墨出しから、打設、脱型後の通線・器具付けまで追います。 下の3Dで、工程を進めながら部材を1つずつ確かめてください。RCスラブ厚 200 下端筋・上端筋 D13@200 CD管 CD16 打込みボックス(四角) インサート

この場面で追う施工手順

工程 1 / 6墨出し(型枠の上)
  1. 型枠(合板・デッキ)の上に、下の階の天井伏図から照明ボックス・ジョイントボックス・インサートの位置を出す
  2. 壁・梁・ダクト・配管との干渉を確かめる。打込み後は一切動かせない
  3. 墨はコンクリートで消える。位置を写した図と写真を残す
使う道具・材料:レーザー墨出し器/スケール/下階の天井伏図/マーカー
確かめること 天井伏図の寸法の基準(通り芯)と、型枠上の墨が合っているか。
工程 2 / 6インサート・ボックスの取付
  1. 打込みボックスを型枠に釘またはビスで固定する。開口側を型枠(下の階の天井面)に向ける
  2. ボックスの中にコンクリートが入らないよう、詰め物を入れてふたをする
  3. 吊りボルト用のインサートを型枠に打ち付ける(照明・ダクト・ラックの吊り位置)
使う道具・材料:打込みボックス(四角)/ボックスふた・詰め物/インサート/釘・ビス・ハンマー
確かめること ボックスの深さが、かぶり厚と器具の取付に合っているか。
工程 3 / 6CD管の配管
  1. CD管(オレンジ)をボックスのコネクタに差し込み、下端筋と上端筋の間に配管する
  2. 1m以下ごとに結束線で鉄筋に留める。曲げ半径は内径の6倍以上、直角曲がりは少なく
  3. 壁へ下ろす管・あとで延ばす管は、管口にキャップをしてモルタルが入らないようにする
  4. 上端筋を組む前に配管を終える(鉄筋工との段取りが大事)
使う道具・材料:CD管 CD16/CD管コネクタ/結束線・ハッカー/管口キャップ/上端筋(鉄筋工事)
確かめること 管どうしが交差する所で、上下のかぶり厚が確保できているか。
工程 4 / 6配筋検査・コンクリート打設
  1. 配筋検査で、管がかぶり厚を侵していないか・ボックスが動いていないかを見てもらう
  2. 打設中はバイブレータで管やボックスが動く。立ち会って見張り、ずれたらすぐ直す
  3. 打設後、ボックスの位置を型枠の裏(下階側)や柱に写しておく
使う道具・材料:配筋検査(建築・監理者)/バイブレータ(建築)/打設立会い/カメラ(記録)
確かめること 打設後に管内へ水やモルタルが入っていないか(キャップの確認)。
工程 5 / 6脱型・ボックスの開口
  1. 型枠を外すと、天井面にボックスのふたが出る。ふたと詰め物を外す
  2. 管内に通線ワイヤーを通して、つぶれや詰まりがないか確かめる
  3. ボックスの縁やコンクリートのバリを落とし、ブッシングを入れる
使う道具・材料:バール・ハンマー/通線ワイヤー/ブッシング/エアダスター
確かめること 通線ワイヤーが端から端まで通るか(通らなければ、はつって補修)。
工程 6 / 6通線・器具付け
  1. 通線ワイヤーにケーブルを結び、ボックス間を通線する(CD管の中は IV または VVF)
  2. ジョイントボックスで接続してふたをし、照明器具を取り付ける
  3. インサートに吊りボルトを立て、ダクトやラックを吊る(他工事)
使う道具・材料:通線ワイヤー/IV 1.6mm(黒・白)/ジョイントボックスふた/照明器具/吊りボルト
確かめること 管内で被覆が傷ついていないか(絶縁抵抗で確かめる)。

部材と寸法の目安

1
型枠とサポート
合板またはデッキプレート 打設後に外す
この面が、下の階の天井になります。電気のボックスは型枠に直接固定するので、打設後に動かすことはできません。
現場で確かめること 型枠の上での作業は建築の工程の中。配管の時間を段取りに入れてもらったか。
2
下端筋(D13@200)
この上にCD管を置く
スラブの下側の鉄筋です。CD管は下端筋と上端筋の間に通し、鉄筋に結束します。鉄筋を切ったり曲げたりしてはいけません。
現場で確かめること 管が下端筋の下(かぶりの中)に落ちていないか。
3
打込みボックス(四角)
開口を型枠側に向けて固定 中に詰め物
脱型すると、この開口が天井面に出ます。コンクリートが中に入らないよう、詰め物とふたをしてから打ちます。
現場で確かめること ボックスの位置を型枠の裏に写したか(脱型後に探せる)。
4
ジョイントボックス(打込み)
複数の管が集まる所 ふたは下向き
管が集まる分岐点です。脱型後にここで電線を接続し、ふたをします。
現場で確かめること 点検できる位置か(天井仕上げの点検口と合わせる)。
5
インサート
吊りボルト W3/8 用 型枠に打ち付け
照明やダクト、ラックを吊るためのめねじです。あと施工のアンカーより確実で、位置を図面どおりに出せます。
現場で確かめること 吊るものの重さに合ったインサートか。
6
CD管 CD16
コンクリート埋設専用(オレンジ) 曲げ半径 内径の6倍以上
CD管は自己消火性がないため、コンクリートに埋める用途だけに使えます。露出や天井裏には使えません(そこは PF管)。
現場で確かめること CD管を壁の中や天井裏まで延ばしていないか。
7
結束線(鉄筋に固定)
1m以下ごと
打設のとき、生コンの圧力とバイブレータで管が浮いたり動いたりします。鉄筋にしっかり結束しておきます。
現場で確かめること 結束がゆるんで管が浮いていないか。
8
管口キャップ
開いた管の口をふさぐ
スラブの端やあとで延ばす管の口は、打設でモルタルが入らないようふさいでおきます。
現場で確かめること キャップを外し忘れて通線できない、ということがないよう位置を記録したか。
9
コンクリート打設
スラブ厚 200 打設中は立会い
打設の最中にボックスや管が動くことがあります。電気屋も立ち会い、ずれたらその場で直します。
現場で確かめること 打設後に管内へ水が入っていないか。
10
脱型後のボックス開口
天井面に現れる バリを落としブッシング
型枠を外すと、ボックスの開口が天井面に出ます。ふたと詰め物を外し、縁のバリを落として器具を付けられる状態にします。
現場で確かめること 通線ワイヤーで管の通りを確かめたか。
11
通線(IV 1.6mm)
通線ワイヤーで引く 余長 15cm
脱型後に、管の中へ電線を通します。CD管の中には IV(または VVF)を使い、接続はボックスの中だけで行います。
現場で確かめること 管の途中で電線をつないでいないか。
12
照明器具(ボックスに固定)
打込みボックスへ直付け
器具の取付ねじを打込みボックスに効かせて固定します。重い器具はインサートの吊りボルトで受けます。
現場で確かめること 器具の重さをボックスだけで受けていないか。

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寸法・数値・工法は学習用の目安です。実際の工事では、設計図書・公共建築工事標準仕様書・内線規程・メーカー資料・所轄の指導を確認してください。