構内第1柱から地中管路で電気室へ。EPSの床開口、縦ラック、幹線の引き上げ、分電盤、区画貫通処理、受電まで、建物ごと透かして追います。 下の3Dで、工程を進めながら部材を1つずつ確かめてください。5階建て 階高 3.6m 平面 16m × 10m

この場面で追う施工手順

工程 1 / 7構内第1柱とPAS
  1. 敷地内に構内第1柱を建てる
  2. 柱の上にPASを取り付ける
  3. 電力会社の柱から引込線を張る(電力会社と協議して決める)
使う道具・材料:コンクリート柱/PAS(区分開閉器)/引込線
確かめること PASの位置が、電力会社と決めた責任分界点どおりか。
工程 2 / 7地中管路とハンドホール
  1. 構内第1柱から電気室まで掘削し、FEP管を敷く
  2. 長い区間や曲がり角にハンドホールを置く
  3. 埋め戻すとき、管の上に埋設標識シートを入れる
使う道具・材料:波付硬質合成樹脂管(FEP)/ハンドホール/埋設標識シート
確かめること 埋設の深さと、建物へ入る部分の防水処理を確認。
工程 3 / 7EPSの床開口
  1. スラブを打つ前に、EPSの床開口を型枠で確保する
  2. 上下の階で開口の位置をそろえる
  3. 開口のまわりを鉄筋で補強する
使う道具・材料:開口用の型枠/開口補強筋
確かめること 開口の大きさが、ラックの幅と貫通処理の余裕を含んでいるか。
工程 4 / 7盤と縦ラック
  1. 電気室にキュービクルを据え付ける
  2. 電気室から1階の天井内にラックを通してEPSへ
  3. EPSの縦ラックを、下の階から順に壁へ固定する
使う道具・材料:キュービクル/ケーブルラック/支持金具
確かめること 縦ラックが各階のスラブで支持されているか。
工程 5 / 7幹線の引き上げ
  1. 屋上(最上階)にウインチを置き、1階のドラムからケーブルを引き上げる
  2. 縦ラックに1.5m以下ごとに結束する
  3. 各階の分電盤への分岐位置で余長を残す
使う道具・材料:ケーブルドラム/ウインチ/ケーブルグリップ
確かめること 引き上げの張力が、ケーブルの許容値を超えていないか。
工程 6 / 7分電盤と区画貫通処理
  1. 各階のEPSに分電盤を取り付け、幹線をつなぐ
  2. 床の貫通部を認定工法でふさぐ
  3. 屋上の動力盤まで幹線をつなぐ
使う道具・材料:分電盤/区画貫通処理材(認定工法)
確かめること 貫通処理の工法と、ケーブルの種類・本数が認定の範囲内か。
工程 7 / 7受電・送電
  1. 電力会社から受電する
  2. キュービクルから各階へ順に送電する
  3. 各分電盤で電圧と相回転を確かめる
使う道具・材料:検電器/相回転計
確かめること 送電の順番と、停電範囲の連絡を事前に決めておく。

部材と寸法の目安

1
構内第1柱とPAS
責任分界点
電力会社の柱から構内の第1柱へ引き込み、柱上のPASで構内の事故が電力会社の系統へ広がらないようにします。
現場で確かめること 電力会社との協議で、引込位置と責任分界点を確定したか。
2
地中管路とハンドホール
FEP管 ハンドホール 1か所(例)
構内第1柱から電気室まで、地中にFEP管を敷いて高圧ケーブルを通します。途中のハンドホールで引き入れと点検をします。
現場で確かめること 建物へ入る部分の防水処理(止水)ができているか。
3
EPSの床開口
上下階で位置をそろえる
スラブを打つ前に型枠で開口を確保します。あとからコア抜きするより、構造への影響と手間が小さくなります。
現場で確かめること 開口の大きさに、ラックと貫通処理の余裕が含まれているか。
4
電気室(キュービクル)
1階または地階
高圧で受けた電気を低圧に変圧して各所へ配ります。搬入と浸水を考えて、1階に置くことが多くなります。
現場で確かめること 浸水想定区域なら、設置階や基礎の高さを検討したか。
5
縦のケーブルラック
下の階から順に固定
1階の天井内のラックでEPSまで運び、EPSの中では縦のラックを各階ごとに壁とスラブへ固定します。
現場で確かめること 各階のスラブで支持されているか。
6
幹線ケーブル(CVT)
縦は1.5m以下ごとに結束
屋上のウインチで、1階のドラムから引き上げて縦ラックに結束します。光の粒は、引き上げや電気の流れる向きです。
現場で確かめること 太さと本数に対して、ラックの幅とEPSの奥行きが足りるか。
7
各階の分電盤
EPS内 各階1面(例)
各階で幹線から分岐して、その階の照明・コンセントへ配ります。EPSの中に置くと、点検もEPSの扉から行えます。
現場で確かめること 盤の前に、扉を開けて操作できる奥行きがあるか。
8
床貫通部の防火処理
区画貫通処理(認定工法)
EPSの床をケーブルが貫通する部分は防火区画になるため、認定を受けた工法で穴をふさぎます。
現場で確かめること 工法とケーブルの種類・本数が、認定の範囲内か。
9
屋上の動力盤と室外機
空調室外機 3台(例)
幹線の終点のひとつです。屋上に置く盤は、屋外用の防水仕様を選びます。
現場で確かめること 室外機の吹出しと点検の空きを、盤が邪魔していないか。

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寸法・数値・工法は学習用の目安です。実際の工事では、設計図書・公共建築工事標準仕様書・内線規程・メーカー資料・所轄の指導を確認してください。