廊下の両端のスイッチどちらでも照明を点け消しできる「3路回路」。ジョイントボックスを中心に、どの線がどこへつながるかを追います。 下の3Dで、工程を進めながら部材を1つずつ確かめてください。廊下 6.0m × 2.4m 照明2台 3路スイッチ2か所 VVF 1.6mm

この場面で追う施工手順

工程 1 / 6墨出し・ボックス
  1. 廊下の両端で、スイッチの中心 FL+1,200 を墨出しする(扉の取っ手側)
  2. スタッド間に支持金具を渡し、ボックスを固定する
  3. ボックスからPF管を天井裏へ立ち上げる
  4. 天井裏の中央に、吊りボルトからジョイントボックスを支持する
使う道具・材料:レーザー墨出し器/スイッチボックス ×2/ボックス支持金具/PF管 PF16/ジョイントボックス
確かめること スイッチが扉の吊元側になって、開けた扉で隠れないか。
工程 2 / 6天井裏の配線
  1. 分電盤から電源線(2心)をジョイントボックスへ
  2. ジョイントボックスから両端のスイッチへ、3心ケーブルを1本ずつ下ろす
  3. ジョイントボックスから照明2台へ、2心ケーブルを配る
  4. すべてのケーブルの端に余長を残し、行き先を書いておく
使う道具・材料:VVF 1.6mm-2C(電源・器具)/VVF 1.6mm-3C(3路の渡り)/ケーブル支持金具
確かめること 3心ケーブルを使う区間(スイッチへの2本)を取り違えていないか。
工程 3 / 6スイッチの結線
  1. 3路スイッチには 0・1・3 の端子がある
  2. 黒を 0 端子へ、白を 1、赤を 3 へ差し込む(両端とも同じ)
  3. ボックスに取り付ける
使う道具・材料:3路スイッチ ×2/ストリッパー
確かめること 0 端子に入れる線(黒)を間違えると、片側でしか操作できなくなる。
工程 4 / 6ジョイントボックスの結線
  1. 電源の黒 → スイッチ1の黒(0)
  2. スイッチ1の白と赤 → スイッチ2の白と赤(1と3の渡り)
  3. スイッチ2の黒(0)→ 照明2台の黒
  4. 電源の白 → 照明2台の白(接地側は直接)
  5. 接続後、コネクタの窓で心線が奥まで入っているか見る
使う道具・材料:差込形コネクタ/リングスリーブ・圧着工具/電工ナイフ
確かめること 接続は5か所。1つでも抜けると点かない・消えない。
工程 5 / 6天井ボード・器具付け
  1. 天井ボードを張り、器具の位置に開口をあける
  2. 器具を下地に固定し、黒・白を結線する
  3. スイッチにプレートを付ける
使う道具・材料:天井ボード/照明器具 ×2/プレート
確かめること 器具の重さに対して下地の補強があるか。
工程 6 / 6試験・点灯確認
  1. 絶縁抵抗を測ってからブレーカーを入れる
  2. スイッチ1で点灯 → スイッチ2で消灯 → スイッチ1で点灯、を確かめる
  3. 光の粒は、電源 → スイッチ1 → 渡り線 → スイッチ2 → 照明、と流れる電気です
使う道具・材料:絶縁抵抗計/検電器
確かめること どちらのスイッチからでも点け消しできるか。

部材と寸法の目安

1
スイッチボックスとPF管
FL+1,200(中心) 両端に1か所ずつ
廊下の両端、扉の取っ手側に付けます。ボックスからPF管で天井裏へ上げ、3心ケーブルを通します。
現場で確かめること 両端のボックスの高さがそろっているか。
2
分電盤の分岐ブレーカー
電灯回路 2P1E 20A
照明回路の電源はここから出ます。黒が電圧側、白が接地側です。
現場で確かめること 回路名札に「廊下 照明」と書いたか。
3
ジョイントボックス
天井裏の中央 吊りボルトから支持
5本のケーブル(電源・スイッチ2本・照明2本)が集まる箱です。接続はすべてこの中で行い、天井を張ったあとも点検口から手が届く位置にします。
現場で確かめること 点検口の近くにあるか。
4
電源線 VVF 1.6mm-2C
分電盤 → ジョイントボックス
黒(電圧側)はスイッチ1の 0 端子へ、白(接地側)は照明へ直接つなぎます。白はスイッチを通りません。
現場で確かめること 白をスイッチに入れていないか(接地側をスイッチで切ってはいけない)。
5
3路の渡り線 VVF 1.6mm-3C
黒=0 白=1 赤=3
スイッチ1と2の間を、1 と 3 の端子で結ぶ線です。ジョイントボックスを経由して、白どうし・赤どうしをつなぎます。
現場で確かめること 両端のスイッチで、白と赤を同じ端子番号に入れているか。
6
照明への線 VVF 1.6mm-2C
黒=スイッチ2の0から 白=電源から
照明の黒はスイッチ2の 0 端子から、白は電源の白から直接来ます。
現場で確かめること 照明2台の黒どうし・白どうしを、ジョイントボックスでまとめたか。
7
3路スイッチ(0・1・3端子)
片切スイッチとは別の器具
0 が共通端子で、1 と 3 のどちらかに切り替わります。2台を 1・3 で結ぶと、どちらを操作しても回路のつながりが反転します。
現場で確かめること 片切スイッチを間違えて付けていないか。
8
差込形コネクタ(接続5か所)
2本用 ×3 3本用 ×2(例)
電源黒とS1黒、S1白とS2白、S1赤とS2赤、S2黒と照明黒2本、電源白と照明白2本。心線は規定の長さで剥き、コネクタの窓で奥まで入ったことを見ます。
現場で確かめること 3本をつなぐ箇所に2本用コネクタを使っていないか。
9
照明器具
直付け 2台
ボードの開口から出したケーブルを器具に結線し、下地に固定します。
現場で確かめること 器具の黒・白を逆にしていないか。

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全体の流れ(部屋・天井裏・電気室・建物)
回路をたどる(1回路を端から端まで)
個別ケース(施工方法をくわしく)
寸法・数値・工法は学習用の目安です。実際の工事では、設計図書・公共建築工事標準仕様書・内線規程・メーカー資料・所轄の指導を確認してください。