動力制御盤から金属管で手元開閉器まで、そこから可とう管で電動機の端子箱まで。結線して回転方向を確かめるところまで追います。 下の3Dで、工程を進めながら部材を1つずつ確かめてください。電動機 3.7kW 200V 三相 CV 3.5sq-3C ねじなし電線管 E31 こう長 約8m

この場面で追う施工手順

工程 1 / 6盤・手元開閉器の取付
  1. 動力制御盤を壁に固定する(下端 FL+1,000)
  2. ポンプから見える位置に、手元開閉器を FL+1,200 で取り付ける
  3. 盤の上のノックアウトを、入る電線管の径で抜く
使う道具・材料:動力制御盤/手元開閉器盤/アンカー・ビス/レーザー墨出し器
確かめること 手元開閉器が、ポンプの作業位置から見える場所か。
工程 2 / 6金属管の配管
  1. 盤の上から天井近くまで立ち上げ、天井に沿って手元開閉器の上まで配管する
  2. 管同士はカップリング、曲がりはノーマルベンドか現場曲げ
  3. 2m以下ごとにサドルで支持する
  4. 盤・手元開閉器にはボックスコネクタで接続し、ボンド線で電気的につなぐ
使う道具・材料:ねじなし電線管 E31/カップリング/ノーマルベンド/サドル・パイラック/ボックスコネクタ/ボンド線
確かめること 管の端のバリを取ったか(入線で被覆を傷める)。
工程 3 / 6ポンプの据付確認
  1. ポンプと電動機は機械工事で据え付けられる
  2. 基礎の位置と、端子箱の向きを確かめる
  3. 端子箱までの可とう管のルートを決める
使う道具・材料:(機械工事)基礎・アンカー/芯出し用ダイヤルゲージ
確かめること 端子箱が壁側を向いて、結線の手が入らない向きになっていないか。
工程 4 / 6入線
  1. 通線ワイヤーを管に通し、ケーブルの先端をつないで引き込む
  2. 長い区間は滑剤を使い、引っ張りすぎない
  3. 接地線(緑)も同じ管に通す
  4. 両端に結線の余長を残す
使う道具・材料:CV 3.5sq-3C/IV 2.0sq(緑・接地線)/通線ワイヤー/滑剤
確かめること ケーブルの許容張力を超えていないか。管内で結び目になっていないか。
工程 5 / 6可とう管と電動機の結線
  1. 手元開閉器の下から、可とう管で電動機の端子箱まで配管する(振動を吸収する)
  2. ケーブルを通し、端子箱で U・V・W に圧着端子でつなぐ
  3. 接地線を端子箱の接地端子へつなぐ
  4. 端子箱のふたを閉め、パッキンを確かめる
使う道具・材料:2種金属製可とう電線管(プリカ)/プリカ用コネクタ/圧着端子/端子箱
確かめること 可とう管の長さは必要最小限か。たるみすぎていないか。
工程 6 / 6試験・試運転
  1. 絶縁抵抗を測る(対地電圧150V超 300V以下は 0.2MΩ以上)
  2. 相回転計で回転方向を確かめ、逆なら2本を入れ替える
  3. 手元開閉器で起動し、電流を測る(定格電流以下か)
  4. サーマルの設定値を定格電流に合わせる
使う道具・材料:絶縁抵抗計/相回転計/クランプメーター
確かめること 逆回転で起動していないか(ポンプの矢印と回転方向)。

部材と寸法の目安

1
動力制御盤
MCCB 3P 30A 電磁開閉器(MS) サーマルリレー
ブレーカーで短絡から守り、電磁開閉器でポンプを入り切りし、サーマルリレーで過負荷を検知して止めます。制御回路(自動運転・警報)もここに入ります。
現場で確かめること サーマルの設定値が電動機の定格電流に合っているか。
2
手元開閉器
FL+1,200 ポンプから見える位置
点検や修理のとき、ポンプのそばで確実に電源を切るための開閉器です。離れた盤で切っただけでは、誰かが入れてしまう危険があります。
現場で確かめること 施錠(ロックアウト)できる機種か。
3
ねじなし電線管 E31
サドル 2m以下 カップリングで接続
機械室は衝撃や湿気があるので、金属管で保護します。管同士はカップリング、盤との接続はボックスコネクタです。
現場で確かめること カップリングの止めねじを、頭がねじ切れるまで締めたか。
4
ボンド線
管と盤を電気的につなぐ
金属管と盤の箱を電気的につないで、管全体を接地します。管に漏電したとき、漏電遮断器が働くために必要です。
現場で確かめること 塗装の上から付けていないか(導通しない)。
5
CV 3.5sq-3C と接地線
赤・白・黒=R・S・T 緑=接地
3.7kWの電動機(約15A)なら 3.5sq で足ります。接地線(IV 2.0sq 緑)も同じ管に通します。
現場で確かめること こう長に対して電圧降下が収まっているか。
6
2種金属製可とう電線管(プリカ)
振動する機器への最後の区間
電動機は振動するので、固い金属管を直接つなぐと緩みます。最後の区間だけ可とう管にして振動を吸収します。
現場で確かめること 可とう管の支持と、コネクタの締付けが確実か。
7
電動機の端子箱(U・V・W)
圧着端子で結線
3本の電線を U・V・W の端子につなぎます。3本のうち2本を入れ替えると回転方向が逆になります。
現場で確かめること ふたのパッキンが入っているか(水の侵入)。
8
接地線(D種)
端子箱の接地端子 → 接地極
電動機の外箱を接地します。300V以下の機器はD種接地(100Ω以下)です。
現場で確かめること 接地端子のねじが塗装の上になっていないか。
9
ポンプと電動機
3.7kW 200V 三相 カップリング直結
中央の継手(カップリング)が回っていれば運転中です。試運転では回転方向、電流、異音・振動を確かめます。
現場で確かめること ポンプの回転方向の矢印と合っているか。

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回路をたどる(1回路を端から端まで)
個別ケース(施工方法をくわしく)
寸法・数値・工法は学習用の目安です。実際の工事では、設計図書・公共建築工事標準仕様書・内線規程・メーカー資料・所轄の指導を確認してください。