技術図書館接地抵抗の測定|一直線・等間隔・10mアーステスタは交流。補助極はE→P→Cの順に約10m間隔で打ち、D種100Ω・C種10Ωで判定するこの資料をスライドで見る資料一覧を見る
第二種電気工事士 合格カリキュラム学科⑤ 一般用電気工作物の検査方法
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動く図解この記事のポイントを動く図解にまとめました(測定器 → E・P・C → 約10m → 判定・くり返し再生)。ジャンル「接地・雷保護」で見る →

竣工検査や定期点検で行う「接地抵抗測定」。接地(アース)がしっかり効いているかを確かめる、大切な検査です。

「接地抵抗計の補助極って、どう並べるの?」「EとPとC、順番は?」——測定器の使い方と補助極の配置を整理しておくと、試験でも現場でも迷いません。まずは下の図で配置をつかみましょう。

接地抵抗の測定における補助極(E・P・C)の配置を示す図
🐧 見習いペン太:「補助極って2本もいるんですね。どう並べるんですか?」
🦔 はりた:「測りたい接地のE、電圧極のP、電流極のC。これを一直線に、だいたい10m間隔で並べるんだ。順番はE→P→C、ってセットで覚えるといいよ」
🐧 見習いペン太:「一直線・10m・EPC、ですね」
⚡ 先に結論だけ言うと
  • 測定器は 接地抵抗計(アーステスタ)/交流
  • 測りたい接地極E+補助接地極2本(電圧極P・電流極C)
  • 直線・等間隔(約10m)に E → P → C の順で配置
この記事でわかること
✔ 1. 使う測定器|接地抵抗計(アーステスタ)
✔ 2. 補助極の配置|E → P → C を直線・等間隔
✔ 3. 判定の基準(接地工事の種類)
ペン太ペン太
接地抵抗って、接地極にテスタを当てれば測れるものなんですか?
ハリタハリタ
それでは測れません。専用の接地抵抗計と補助極2本を使います。配置に大事なルールがあるんですよ。

この記事で押さえる3つのこと

  • 接地抵抗計は交流で測る(絶縁抵抗計は直流)
  • 補助極はE→P→Cの順に、一直線・約10m間隔で打つ
  • D種は100Ω以下、C種は10Ω以下(0.5秒以内の遮断で500Ω以下)
この記事の道案内
数字だけ確認したい方は、判定の基準から読んでください。
この記事の内容を、ツールで計算する接地線サイズ選定ツール接地の種類と遮断器の定格から、接地線の最小サイズが出ます
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1. 使う測定器|接地抵抗計(アーステスタ)

絶縁抵抗 メガーで測る。
直流 絶縁は直流。
接地抵抗 アーステスタで測る。
交流 接地は交流。
たとえるなら
接地抵抗計が交流なのは、水に直流を流すと泡が付くから
理科の実験で水に直流を流すと、電極に泡が付いて電気が流れにくくなっていきます。土の中も水分を含むので、直流を流し続けると電極のまわりで同じような変化(分極)が起き、測った値がずれていきます。だから接地抵抗計は交流で測ります。
ここに注意!
「接地抵抗計も、絶縁抵抗計と同じ直流で測る」ではありません。
接地抵抗計は交流で測ります。直流で測るのは絶縁抵抗計です。

接地抵抗の測定には、接地抵抗計(アーステスタ)を使います。交流で測定するのが特徴です(絶縁抵抗計が直流なのと対照的)。本体に、測りたい接地極と2本の補助接地極をつないで測定します。

ここがポイント
「絶縁抵抗計=直流/接地抵抗計(アーステスタ)=交流」はよく問われる定番。測定器と電源の対応を、セットで覚えましょう。
ペン太ペン太
補助極は適当に近くへ刺せばいいんですよね?おまけみたいなものでしょう?
ハリタハリタ
おまけではありません。E→P→Cの順に一直線、約10m間隔で打ちます。守らないと値が信用できませんよ。
測定器測るもの測定に使う電源
接地抵抗計(アーステスタ)接地抵抗交流
絶縁抵抗計絶縁抵抗直流
ここまでのポイント
  • 接地抵抗の測定には、接地抵抗計(アーステスタ)を使う
  • 交流で測定するのが特徴。絶縁抵抗計が直流なのと対照的
  • 本体に、測りたい接地極と2本の補助接地極をつないで測定する

2. 補助極の配置|E → P → C を直線・等間隔

つなぐ E・P・Cの端子へ。
補助極 一直線・約10m間隔。
測る 値を読む。
判定 基準値以下か。
ここに注意!
「接地抵抗は、テスタを接地極に当てれば測れる」ではありません。
接地抵抗計(アーステスタ)と、補助接地極2本(電圧極P・電流極C)を使って測ります。

接地抵抗計には、3つの端子があります。

  • E(接地極)… 測りたい接地
  • P(電圧極)… 補助接地極
  • C(電流極)… 補助接地極

これらを一直線上に、約10m間隔(等間隔)で打ち込みます。並べる順番は E → P → C。この配置で測定することで、正しい接地抵抗値が得られます。

🐧 見習いペン太:「なぜ等間隔に並べるんですか?」
🦔 はりた:「補助極が近すぎたり配置が偏ると、正しい値が出ないんだ。直線・等間隔・約10m、が基本ルール。試験でも配置図がよく出るから、図で覚えておこう」
🐧 見習いペン太:「配置にも意味があるんですね」
取り違えやすいところ正しくは
補助極は近くに適当に打てばよい一直線上に、約10m間隔(等間隔)で打つ
並べる順番はどれでもよいE → P → C の順に並べる
接地抵抗計は直流で測る交流で測る。直流で測るのは絶縁抵抗計
値が出れば測定は終わり接地工事の種類ごとの基準値以下かを判定するまでが測定
ここまでのポイント
  • 端子はE(接地極)、P(電圧極)、C(電流極)の3つ
  • 一直線上に、約10m間隔(等間隔)で打ち込む
  • 並べる順番はE→P→C。補助極が近すぎたり偏ると正しい値が出ない
E まわりで電位が変わる。
C まわりで電位が変わる。
平ら 影響が届かない所。
P 中ほどに打つ。
たとえるなら
補助極の配置は、2つの波紋の間に浮きを置くのと同じ
池に石を2つ投げると、それぞれのまわりに波紋が立ちます。波紋の真ん中に浮きを置くと揺れてしまいますが、2つの波紋が届かない中ほどなら静かです。接地極Eと電流極Cのまわりにも電位の「波紋」があり、電圧極Pはその届かない中ほどに打ちます。
ここに注意!
「PとCは、どちらを遠くに打ってもよい」ではありません。
並べる順番はE→P→Cで、電圧極Pが中ほど、電流極Cがいちばん遠くです。

3. 判定の基準(接地工事の種類)

測定値 35Ω(例)。
D種 100Ω以下で合格。
C種 10Ω以下で不合格。
緩和 0.5秒以内の遮断で500Ω。
ここに注意!
「C種接地でも、100Ω以下なら合格」ではありません。
C種接地工事の基準は10Ω以下です。100Ω以下はD種の基準です。
ここに注意!
「漏電遮断器を付ければ、どれでも500Ωに緩和できる」ではありません。
緩和できるのは、地絡が起きたときに0.5秒以内に自動遮断する装置を施設した場合です。

測った接地抵抗値が、基準を満たしているかを判定します。代表的なのは次のとおりです。

  • D種接地工事(300V以下の低圧機器など)… 100Ω以下
  • C種接地工事(300V超の低圧機器など)… 10Ω以下
  • いずれも、0.5秒以内に自動遮断する装置(漏電遮断器)を施設すれば 500Ω以下 に緩和。
ここがポイント
「測って終わり」ではなく、接地工事の種類ごとの基準値以下かを判定するまでが測定。緩和条件(500Ω)もあわせて押さえましょう。
接地工事の種類主な対象基準値緩和されるとき
D種接地工事300V以下の低圧機器など100Ω以下0.5秒以内に自動遮断する装置を施設すれば500Ω以下
C種接地工事300V超の低圧機器など10Ω以下0.5秒以内に自動遮断する装置を施設すれば500Ω以下
ここまでのポイント
  • D種接地工事は100Ω以下、C種接地工事は10Ω以下
  • 0.5秒以内に自動遮断する装置を施設すれば、いずれも500Ω以下に緩和される
  • 測って終わりではなく、基準値以下かを判定するまでが測定

よくある質問(FAQ)

Q. 接地抵抗の測定には何を使いますか?

A. 接地抵抗計(アーステスタ)を使い、交流で測定します。測りたい接地極のほかに、補助接地極(電圧極P・電流極C)を2本使います。

Q. 絶縁抵抗計と接地抵抗計の電源の違いは?

A. 絶縁抵抗計(メガー)は直流で測定し、接地抵抗計(アーステスタ)は交流で測定します。「絶縁=直流/接地=交流」と覚えます。

Q. 接地抵抗の判定基準はいくつですか?

A. D種接地工事は100Ω以下、C種接地工事は10Ω以下です。0.5秒以内に自動遮断する漏電遮断器を施設すれば、いずれも500Ω以下に緩和されます。

Q. 補助極を10m離して打てない場所では、どうしますか?

A. 測定器によっては、補助極の代わりに、接地抵抗の低い既設の接地(B種接地など)を使って測る簡易測定ができます。使い方は測定器の取扱説明書に従います。

Q. 測った接地抵抗が基準を超えたら、どうしますか?

A. 接地極を追加して並列にする、より深く打つ、接地抵抗低減剤を使うなどで下げます。C種・D種なら、0.5秒以内に自動遮断する漏電遮断器を施設して500Ω以下の緩和を使う方法もあります。

ペン太ペン太
測った値がいくつなら合格なんですか?
ハリタハリタ
接地工事の種類で決まります。D種は100Ω以下、C種は10Ω以下。まず種類と基準値をセットで覚えましょう。

まとめ

接地抵抗測定のポイントの早見表

結論です。接地抵抗は交流で測り、補助極はE→P→Cの順に一直線・約10m間隔で打ちます。そして測った値が接地工事の種類ごとの基準を満たしているかを見るところまでが、この測定です。D種は100Ω以下、C種は10Ω以下が出発点になります。

問われること答え
使う測定器接地抵抗計(アーステスタ)
測定に使う電源交流
対比で覚える測定器絶縁抵抗計は直流
端子の意味Eは測りたい接地極、PとCは補助接地極
補助極の並べ方一直線上に約10m間隔(等間隔)
並べる順番E → P → C
D種の基準値100Ω以下
C種の基準値10Ω以下
緩和の条件0.5秒以内に自動遮断する装置を施設すれば500Ω以下

この記事の要点

  • 接地抵抗測定は 接地抵抗計(アーステスタ)/交流 で行う。
  • 測りたい接地極(E)+補助接地極2本(電圧極P・電流極C)。
  • 直線・等間隔(約10m) に E → P → C の順で配置。
  • 判定はD種100Ω以下・C種10Ω以下(漏電遮断器条件で500Ω以下)。

セットで覚えておくと得なところ

  • 測定器と電源の対応:接地抵抗計は交流、絶縁抵抗計は直流
  • 配置の3点セット:一直線・等間隔・約10m
  • 基準値の3つ:D種100Ω、C種10Ω、緩和で500Ω

接地抵抗の測定は、手順そのものは短い項目です。それでも配置図が繰り返し問われるのは、補助極の並べ方が測定値の信頼性そのものを左右するからです。E→P→Cの順と等間隔を図で覚えておけば、現場でも試験でも迷いません。

「アーステスタ=交流」「補助極2本・EPC・10m間隔」——この2つを押さえれば、接地抵抗の測定はしっかり整理できます。

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HARITA
電気設備の設計に携わる技術者です。内線規程や電気設備技術基準の解釈などの一次資料をもとに、設計・施工者向けの技術解説と、専門知識のない方に向けた「住まいの電気」の解説を書いています。