動く図解|接地・雷保護
動く図解のうち「接地・雷保護」の図解をまとめたページです。
- 123 接地は何のためにあるか
- 124 接地極と接地抵抗
- 125 接地の共用と分離
- 126 等電位ボンディング
- 127 雷保護の全体像
- 128 SPDと図面化
- 153 接地線の省略(免除)
- 158 避雷設備の接地極
- 193 避雷設備(避雷針)のきほん
- 194 避雷設備の設置義務
- 195 避雷設備の新JISと旧JIS
- 196 避雷設備の遡及適用
- 197 内部雷保護とSPD
- 198 避雷設備の設置手順
- 199 屋上の機器と避雷設備
- 200 避雷設備の点検
- 201 受雷部の配置の決め方
- 202 引下げ導線と構造体利用
- 203 避雷設備の図面
- 204 避雷設備の材料と腐食対策
- 205 避雷設備の積算
- 206 危険物施設の避雷設備
- 207 工作物の避雷設備
- 226 接地抵抗の測定
- 239 雷で家電が壊れるのはなぜ
- あわせて読む
123 接地は何のためにあるか
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|---|---|---|
| STEP 1 感電は電位差で起きる | 絶縁不良の外箱に触れた人に、接地がないと電流が流れ、接地があると流れない | 接地は外箱と大地の差を小さくする工事 |
| STEP 2 接地の3つの目的 | 保護接地は人を守る、機能接地は機器を正しく働かせる、雷保護用接地は雷電流を散らす | どの目的の接地かを先に決める |
| STEP 3 目的ごとの要求 | 確実に低い抵抗と切れない導通、ノイズの少なさ、大電流に耐える断面と等電位化 | 「とりあえずアースを取る」では足りなくなる |
| STEP 4 A〜D種は目的の分類ではない | 「A種=いちばん厳しい」という誤解と、対象と使用電圧で区分が決まる実際 | 種別は入口。設計の中身はその先 |
この図を使った解説記事接地・雷保護の設計マニュアル① 接地は何のためにあるか →
124 接地極と接地抵抗
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|---|---|---|
| STEP 1 接地抵抗の正体 | 電極から放射状に広がる電流と、1m程度でほぼ積み上がる抵抗の曲線 | 下げたいなら電極のすぐそばの土をどうにかする |
| STEP 2 Dwightの式の読み方 | R≒ρ÷(2πL)×{ln(4L÷a)−1} のρ・L・aの効き方 | ρに比例、Lにほぼ反比例、太さaはほとんど効かない |
| STEP 3 深さと本数 | 深さ1.5m→3.0mで80Ω→約45Ω、近くに2本打って80Ω→約50Ω | 増やすなら離す(長さの2倍以上)。離せないなら深くする |
| STEP 4 土壌抵抗率と季節 | 海水・粘土・砂質土・礫・岩盤の抵抗率の幅と、梅雨明け8Ω・翌年2月14Ωの例 | 土が違えば100倍変わる。柱状図で着工前に見当をつける |
この図を使った解説記事接地・雷保護の設計マニュアル② 接地極と接地抵抗 →
125 接地の共用と分離
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|---|---|---|
| STEP 1 分離接地で機器が壊れる | 接地Xにサージが入り機器Aだけが持ち上がり、機器Bとの差が通信線にかかる | 壊すのは電位の高さではなく2点の差 |
| STEP 2 共用すれば差は生まれない | ボンディングした機器AとBがいっしょに持ち上がり、差はゼロのまま | 見るのは高さではなく段差の有無 |
| STEP 3 天秤が逆に傾いた | かつてはノイズのリスクが重く、いまは電位差のリスクが重い | ノイズは絶縁・シールド・ルートで解く |
| STEP 4 扱いが違うもの | 雷保護・医用・弱電・A/C/D種・B種の基本の扱いと理由 | B種は共用の可否を計算で個別に判断 |
この図を使った解説記事接地・雷保護の設計マニュアル③ 接地の共用と分離 →
126 等電位ボンディング
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|---|---|---|
| STEP 1 主等電位ボンディング | 外から入る金属管・建物の鉄骨鉄筋や主管・盤の保護導体を主接地端子に集める | 3種類を1点に集めて同じ電位にする |
| STEP 2 引込口の近くでつなぐ | 建物の奥でつなぐと、引込口から接続点までの区間が差を持ったまま走る | 建物に入った時点で同じ電位に乗せる |
| STEP 3 導体の太さと補助等電位 | 主は最も太い保護導体の2分の1以上(銅6mm²〜25mm²相当)、補助は同時に触れられる範囲 | 日本の実務は特記・内線規程が優先。太さより接続の確実さ |
| STEP 4 効かないボンディング | 塗装の上から締める、異種金属を直接締める、継手をまたがない、測れる開放点がない | 線が入っていても、つながっていなければ効かない |
この図を使った解説記事接地・雷保護の設計マニュアル④ 等電位ボンディング →
127 雷保護の全体像
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|---|---|---|
| STEP 1 雷が入る3つの経路 | 直撃雷はまれ。数百m先の落雷による誘導雷と、電力線・通信線からの侵入雷が多い | 機器の被害は誘導雷・侵入雷が大半 |
| STEP 2 外部雷保護 | 受雷部・引下げ導線・接地極で雷電流を大地へ。保護角法・回転球体法・メッシュ法で配置 | 20mを超える建物は設置が必要。守るのは建物と人 |
| STEP 3 内部雷保護の順番 | ①等電位ボンディング ②安全離隔 ③SPD の順で考える | SPDだけ付けても、等電位がなければ差は残る |
| STEP 4 保護レベルと20m以下の判断 | 保護レベルⅠ〜Ⅳの回転球体半径とメッシュ幅、20m以下でも検討する5つの条件 | 条件に当たれば引込口のSPD+等電位ボンディング |
この図を使った解説記事接地・雷保護の設計マニュアル⑤ 雷保護の全体像 →
128 SPDと図面化
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|---|---|---|
| STEP 1 SPDは2点の差を縮める | 接地が別々だと接地XとYの差が機器に残り、同じ接地系にまとめると差が縮まる | 接地がそろっていないとSPDは効かない |
| STEP 2 3段で受ける | クラスⅠ(引込口・受電盤)、クラスⅡ(分電盤)、クラスⅢ(機器の直前)を約10m離して配置 | 1台で受けず、段階的に小さくする |
| STEP 3 接続線は短く | 線は約1µH/mで1mあたり数百V〜1kV超。Up1.5kVでも線1.5mで2.5kV以上 | 往復0.5m以内・V配線。太くするより短くする |
| STEP 4 選定と接地系統図 | Uc・Up・放電電流・劣化表示の4つの値と、接地極〜竣工時の測定値までの7項目 | 図にないものは守れない。決めたことを系統図に残す |
この図を使った解説記事接地・雷保護の設計マニュアル⑥ SPDと図面化 →
153 接地線の省略(免除)
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|---|---|---|
| STEP 1 先に種類を決める | 300V以下の低圧はD種(100Ω以下)、300V超の低圧はC種、高圧・特別高圧はA種(10Ω以下) | 種類を決めてから29条2項の号に当てる。400V級はC種なので一号・四号は使えない |
| STEP 2 使う4つの号 | 一号:対地150V以下+乾燥した場所/三号:二重絶縁/四号:絶縁変圧器/五号:15mA・0.1秒の漏電遮断器 | 「D種だけ」は誤り。六号(絶縁台)・七号(外箱のない計器用変成器)・八号(木柱など)はA種でも使える |
| STEP 3 場所の判定 | 乾燥した場所は水気と湿気を外した残り。一号は乾燥だけ、五号は水気以外(湿気の多い場所でも可) | 屋外は雨線外で水気。コンクリート床は吸湿性があり二号の「絶縁性のもの」に当たらない |
| STEP 4 15mAと100mA | 15mA・0.1秒(29条2項五号)は接地線そのものを省略できる | 0.5秒以内の自動遮断(17条)は100Ω→500Ωの抵抗値の緩和。接地線はそのまま要る |
158 避雷設備の接地極
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|---|---|---|
| STEP 1 A形とB形 | A形は引下げ導線ごとに1本以上の接地極、B形は建物を囲む環状接地極(全長の80%以上が土に接する)・基礎・メッシュ | A形は小さな建物・改修向き、B形は大きな建物・構造体利用向きで新築の主流 |
| STEP 2 A形の最小長さ l1 | クラスⅢ・Ⅳは大地抵抗率によらず一定(水平5m)、クラスⅠ・Ⅱは大地抵抗率が高いほど長い | 垂直に打つなら水平の0.5倍。3000Ωmを超える土はB形か接地抵抗低減剤を検討 |
| STEP 3 B形の等価半径 | 囲んだ面積Aを同じ面積の円に置き換えて re=√(A÷π) ≧ l1 を確かめる | 30m×20mの建物で壁から1m外なら32m×22m=704m²、re≒15.0m。足りなければ水平 lr=l1−re(垂直は半分)を追加 |
| STEP 4 10Ωの意味と施工 | 10Ω未満なら最小長さl1によらなくてよい。超えても即不合格ではなく、l1を満たすか確認 | 深さ0.5m以上・壁から約1mに埋め、埋める前に検査と写真。避雷用と電気設備用の接地は相互につなぐ |
この図を使った解説記事避雷設備の接地極|A形・B形の選び方、最小長さ l1 と等価半径の計算、10Ωの本当の意味 →
193 避雷設備(避雷針)のきほん
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|---|---|---|
| STEP 1 受ける・流す・逃がす | ① 受雷部で受け止め、② 引下げ導線で地面まで運び、③ 接地極から大地へ逃がす(外部雷保護) | 避雷針は建物の火災や破損を防ぐ設備で、中の機器は守らない。機器はSPDと等電位ボンディング(内部雷保護) |
| STEP 2 義務と新JIS | 高さ20m超の建築物(建築基準法第33条)と危険物施設(高さに関係なく) | 構造の基準は2025年4月からJIS Z 9290-3:2019。LPSクラスは一般の建物がⅣ以上、危険物施設はⅠが基本 |
| STEP 3 受雷部と回転球体法 | 受雷部は突針・水平導体・メッシュ導体。金属の笠木や手すりも規格を満たせば使える | 球の半径はクラスⅠ 20m〜Ⅳ 60m、メッシュ幅は5m〜20m。新JISは屋上の縁と角を重点的に |
| STEP 4 引下げ導線と接地極 | 2条以上を外周に等間隔(クラスⅣで平均20m以下)、角を優先、雨どいの中に入れない。鉄骨・鉄筋も使える | 接地極はA形(導線ごとに接地棒)とB形(環状・基礎接地極)。接地抵抗は一般に10Ω未満が推奨 |
この図を使った解説記事避雷設備(避雷針)のきほん|受雷部・引下げ導線・接地極の役割と、高さ20mで義務になる理由【新人向け】 →
194 避雷設備の設置義務
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|---|---|---|
| STEP 1 3つの法令 | 建築基準法(建築物・工作物が高さ20m超)、消防法(危険物施設が指定数量の10倍以上)、火薬類取締法(火薬庫) | 高さで決まるのが建築基準法、中身で決まるのが消防法と火薬類取締法。1つの建物が両方に当たることもある |
| STEP 2 高さ20mの測り方 | 地盤面から測る。階段室・昇降機塔などの塔屋は「12mまで不算入」を使わずに入れる。棟飾・防火壁の突出部は入れない | 例:本体18m+塔屋4m=22mで対象 |
| STEP 3 工作物 | 煙突・鉄柱・広告塔・高架水槽・観覧車なども、第88条で第33条が準用され20m超で対象 | 工作物になる高さ(4m・6m・8m・15m)と避雷設備の20mは別。高さ10mの広告塔は確認申請は必要でも避雷設備は不要 |
| STEP 4 危険物施設と火薬庫 | 製造所・一般取扱所・屋内貯蔵所・屋外タンク貯蔵所は指定数量の10倍以上で、高さに関係なく対象 | LPSクラスⅠで球の半径は60m→20m、メッシュは20m→5mと細かくなる。火薬庫は火薬類取締法で経済産業大臣の告示による |
この図を使った解説記事避雷設備の設置義務|対象になる建物・工作物・危険物施設と「高さ20m」の測り方 →
195 避雷設備の新JISと旧JIS
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|---|---|---|
| STEP 1 新築は新JISだけ | 建築基準法の告示第1425号と消防法は、2025年4月1日に JIS Z 9290-3:2019 へ切り替え | 経過措置は2026年3月31日までに着工した分で終了。火薬庫の告示は JIS A 4201:2003 を引用 |
| STEP 2 既存の建物 | 旧JISでつくった避雷設備は、既存不適格として直ちに違法ではない | 2025年4月以降に着工する増築・改築・大規模の修繕・模様替で建物全体が対象。屋上設備を増やしたら保護範囲を見直す |
| STEP 3 規格と告示は別もの | JIS A 4201:2003 も JIS Z 9290-3:2019 も規格として有効。義務になるのは法令が引用した規格 | 建基法・消防法は新JIS、火薬庫は旧JIS(見直しを審議中)。同じ敷地でも建物ごとに規格が分かれることがある |
| STEP 4 新旧の対応 | 保護レベル → LPSクラス、受雷部の配置は保護角60°(1992年版)→ 回転球体法など3手法 | 引下げ導線の間隔はクラスⅣで25m→20m、接地抵抗は総合10Ω・単独50Ω→形状と長さ、新JISは屋上の角を対策 |
この図を使った解説記事避雷設備は今は新JISだけ?|JIS Z 9290-3とJIS A 4201の使い分けと、旧JISが残る3つの場面 →
196 避雷設備の遡及適用
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|---|---|---|
| STEP 1 既存不適格 | 基準が変わっても、建っている建物には新しい基準は適用されない(第3条第2項) | 2025年4月1日以降に着工する増築などで既存不適格が外れる(第3条第3項第3号)。対象は「工事に係る建築物」 |
| STEP 2 引き金になる工事 | 増築(規模によらない)、改築、大規模の修繕・模様替(主要構造部の一種以上を過半) | 範囲内の移転はかからない。確認申請が不要な工事でも遡及は別。屋上防水の全面改修などは早めに協議 |
| STEP 3 緩和がない | 第86条の7の第1項・第2項に第33条はなく、第3項は避雷設備を除いている | 数㎡の増築でも、EXP.Jで分けても、建物全体の避雷設備が対象。使える緩和は範囲内の移転(第4項)だけ |
| STEP 4 遡及しない場合と進め方 | 高さ20m以下、用途変更だけ、範囲内の移転、避雷設備だけの更新、屋上に設備を追加するだけは遡及しない | 遡及したら、資料を集める→LPSクラスを決める→新JISと照合→不足分の改修を設計→確認検査機関と協議 |
この図を使った解説記事避雷設備の遡及適用|既存建物の増築・大規模改修で新JISへの適合が必要になる条件 →
197 内部雷保護とSPD
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|---|---|---|
| STEP 1 外部と内部 | 外部雷保護は受雷部・引下げ導線・接地極で受けて流し、建物を守る | 内部雷保護は等電位ボンディング・SPDで電位差をつくらず、人と機器を守る。接地の電位が上がると引込線との電位差でサージが入る |
| STEP 2 雷保護ゾーン | LPZ 0A(直撃を受ける)→ 0B(直撃なし・強い電磁界)→ 1(建物の中)→ 2(盤の中・シールド室) | 境界を通る金属管・シールドは直接、電線はSPDを通してボンディング。外側の境界ほど強いSPD |
| STEP 3 引込口のボンディング | 水道管・ガス管は直接、電源線はSPD(クラスⅠ)、通信線はシールド直接・心線SPD、鉄骨・鉄筋・引下げ導線も主ボンディング用バーへ | 引込口はできるだけ1か所に。ガス管の絶縁継手はスパークギャップで橋絡するなど事業者と協議 |
| STEP 4 SPDの選び方と施工 | 引込口クラスⅠ、分電盤クラスⅡ、機器のそばクラスⅢで段階的に(協調)。Iimp は12.5kAが目安、Upは機器の耐電圧より十分低く | 接続線 a+b は0.5m以下が目安。分離器はメーカー指定、接地は主ボンディング用バーへ最短、劣化が分かる製品を点検で確認 |
この図を使った解説記事内部雷保護とSPD|雷保護ゾーン(LPZ)・引込口の等電位ボンディング・SPDのクラスと選び方 →
198 避雷設備の設置手順
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|---|---|---|
| STEP 1 設計の順番 | まず義務を確認(塔屋込みで20m超・工作物・危険物施設)。LPSクラス→受雷部→引下げ導線→接地→内部雷保護の順 | 構造(鉄骨・鉄筋を使えるか)と大地抵抗率は早めに。図面には接続位置と試験用接続部の位置まで書く |
| STEP 2 着工前の協議 | 構造設計者(鉄筋への溶接の可否)、建築設計者(経路・笠木・防水)、電力・通信・ガス・水道(引込口のボンディング) | 避雷針は建築設備。高さ20m超の建物では確認申請の図書に示し、完了検査で確認される |
| STEP 3 地面の下と躯体 | B形接地極は壁から約1m・深さ0.5m以上。埋め戻す前に位置・深さ・接続を検査して写真 | 鉄筋への溶接は構造設計者の同意があるときだけ。打設前に接続と検査を終え、構造体の導通は0.2Ω以下が目安 |
| STEP 4 屋上と竣工試験 | 受雷部は縁と屋上の角に沿わせ、笠木の継目を橋絡、貫通部は防水処理。引下げ導線は雨どいに入れない | 竣工試験は目視・導通・接地抵抗(単独と総合)・記録。10Ωを超えたら接地極の長さを確認 |
この図を使った解説記事避雷設備の設置手順|計画・設計から施工の順番、竣工試験、定期点検まで →
199 屋上の機器と避雷設備
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|---|---|---|
| STEP 1 3つの守り方 | ① 保護範囲に入れる ② 離隔距離をとる ③ 離せないときはボンディング+SPD | 屋上機器が雷を受けると、電源線や信号線を通って雷電流が建物の中に入る。基本は①+② |
| STEP 2 保護範囲に入れる | 機器の上端と角まで、架台の高さも含めて保護範囲に入れる | 縁の受雷部で届かなければ棒状受雷部を足す。メッシュより上に出る機器はメッシュだけでは守れない |
| STEP 3 離隔距離 s | s=ki×kc÷km×l。ki はクラス、kc は引下げ導線の本数、km は間の材料、l はボンディング点までの長さ | クラスⅢ・導線4本・空気なら l=20m で約0.35m、60m で約1.06m。途中の階で等電位化すると l が短くなる |
| STEP 4 離せないとき・機器別 | 機器の金属部分を受雷部に直接ボンディングし、建物の入口にクラスⅠ試験のSPD | 室外機は架台をつなぎ電源にSPD、太陽光は直流・交流側にSPD、アンテナは同軸のシールドをボンディング |
この図を使った解説記事屋上の機器と避雷設備|室外機・太陽光・アンテナ・キュービクルを守る保護範囲・離隔距離・ボンディング →
200 避雷設備の点検
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|---|---|---|
| STEP 1 点検の周期 | クラスⅠ・Ⅱは目視1年・完全な点検2年、Ⅲ・Ⅳは目視2年・完全な点検4年が目安 | 爆発の危険がある建物は目視6か月・電気的な点検1年。危険物施設は消防法の定期点検の中で点検 |
| STEP 2 目視点検 | ① 受雷部 ② 屋上の導体・笠木 ③ 引下げ導線 ④ 試験用接続部 ⑤ ボンディング・SPD ⑥ 接地極まわり | 落雷の跡(溶損)と継目の緩みを見る。見落としやすいのは後から増えた屋上機器 |
| STEP 3 測定 | 導通試験、接地抵抗の単独(試験用接続部を開いて1本ずつ)と総合(すべてつないで) | 測定日・天候・季節・前回値と一緒に記録し、試験用接続部は必ず閉じて終わる |
| STEP 4 判断と臨時点検 | 接地抵抗は季節で変わるので推移で判断。上がり続けたら腐食・緩み・外構工事での切断を疑う | 落雷を受けたとき、屋上の改修・機器の増設、外壁の改修、外構・掘削工事のあとは臨時点検 |
この図を使った解説記事避雷設備の点検|点検の周期・目視と測定の項目・接地抵抗の記録と判断、落雷後の点検 →
201 受雷部の配置の決め方
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|---|---|---|
| STEP 1 3つの方法 | 回転球体法はどんな形にも使える基本。保護角法は単純な形・低い部分、メッシュ法は平らな屋根の面 | クラスⅠ〜Ⅳで、球の半径は20・30・45・60m、メッシュの網目は5・10・15・20m |
| STEP 2 回転球体の作図 | 立面・断面に同じ縮尺で球を描き、地面と建物に沿って転がす。触れた点・線・面が受雷部の場所 | 受雷部を置いたらもう一度転がして、球が受雷部にだけ触れるかを確認。60m超の建物は上部20%の側壁も |
| STEP 3 突針の間の沈み込み | 突針を並べると、間で球が p=r−√(r²−(d/2)²) だけ沈み込む | 間隔20mでクラスⅣ約0.84m、Ⅲ約1.13m、Ⅰ約2.68m。機器の上端+p より高くするか、間隔を狭める |
| STEP 4 実務の組み合わせ | 平らな屋上はメッシュ、縁は導体か金属笠木、塔屋・機器は突針+保護角、勾配屋根は棟の導体 | どの方法でも屋根の縁と突角部(かど)は必ず守る。雷はかどと縁に落ちやすい |
この図を使った解説記事受雷部の配置の決め方|回転球体法・保護角法・メッシュ法の使い分けと作図の手順 →
202 引下げ導線と構造体利用
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| STEP 1 本数と間隔 | 最低2本(水平投影面積25m²以下は1本)。間隔はクラスⅠ・Ⅱ10m、Ⅲ15m、Ⅳ20m | 本数の目安は 外周÷間隔(外周120m・クラスⅢなら8本)。まずかどに1本ずつ置く |
| STEP 2 専用か構造体か | 本数が多いほど1本あたりの雷電流が小さくなり安全 | 専用導線は木造・改修・小規模向き。新築の鉄骨造・RC造は柱の数だけとれて外観に出ない構造体利用が主流 |
| STEP 3 鉄骨・鉄筋の条件 | 鉄筋の重ね継手は直径の20倍以上+結束、または溶接・専用クランプ(溶接は構造設計者と協議) | 最上階〜地上で0.2Ω以下が目安(4線式・約10A)。打設したら見えないので、打設前に検査して図面と写真に残す |
| STEP 4 配置の注意 | 雨どいの中に通さない。ループにせず、まっすぐ最短で下ろす | 窓・扉・人の近くを避け、地表面近くの環状導体でつなぎ、各導線に試験用接続部を設ける |
この図を使った解説記事引下げ導線と構造体利用|本数と間隔の決め方、鉄骨・鉄筋を使う条件と0.2Ωの確認 →
203 避雷設備の図面
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|---|---|---|
| STEP 1 図面セット | 屋上伏図・立面図・接地極配置図・詳細図・特記仕様の5種類 | 枚数より、位置(どこに)・構造(どうつなぐ)・根拠(なぜ守れる)がそろっていること |
| STEP 2 屋上伏図の読み方 | ① 縁の導体 ② 網目の大きさ ③ 突針と保護範囲 ④ 引下げ導線 ⑤ 屋上機器 の順に見る | 引下げ導線はかどに1本・間隔はクラスの値以内。屋上機器は離隔かボンディングかの指示があるか |
| STEP 3 保護範囲の検討 | 回転球体の円を何か所か描き、円が受雷部にだけ触れることを示す。保護角法は角度と高さも書く | 長辺・短辺の2方向と、塔屋・機器の断面。60m超は上部20%の側壁、引下げ導線の経路と試験用接続部の高さも |
| STEP 4 特記仕様と描き漏れ | 特記仕様に適用規格とLPSクラス、構造体利用の柱と接続方法、材料・断面積・防食、試験と記録 | 描き漏れやすいのは構造体利用の柱、試験用接続部、屋上機器の扱い、接地極の位置。竣工図は施工に合わせる |
この図を使った解説記事避雷設備の図面|屋上伏図・立面図・接地極配置図・詳細図・特記仕様の描き方と読み方 →
204 避雷設備の材料と腐食対策
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|---|---|---|
| STEP 1 材料と使える場所 | 銅・ステンレスは空気中・土・コンクリートのどこでも使える。アルミは土とコンクリートに使えない | 溶融亜鉛めっき鋼は土の中で腐食しやすく、鉄筋とつなぐ所はとくに注意 |
| STEP 2 断面積と厚さ | 受雷部・突針は銅50mm²が基本。引下げ導線は材料とクラスで最小断面積が決まる | 金属板は穴があいてはいけない場合に鋼4mm・銅5mm・アルミ7mm以上、あいてもよい場合は0.5〜0.65mm |
| STEP 3 異種金属 | 銅を亜鉛めっき鋼・アルミの上に置かない。銅とアルミを直接つながない | アルミはコンクリート・しっくいに直接付けない。つなぐならバイメタル継手、金物も同じ材料に |
| STEP 4 環境と腐食しやすい所 | 腐食は地際と接続部から。地際は耐食テープで上下を保護(銅・ステンレスは不要) | 海岸は銅・ステンレスを優先、工場・温泉地は硫化物に注意。点検では緑青・白さび・地際の細りを見る |
この図を使った解説記事避雷設備の材料と腐食対策|銅・アルミ・ステンレス・溶融亜鉛めっき鋼の使い分けと異種金属の注意 →
205 避雷設備の積算
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|---|---|---|
| STEP 1 拾う順番 | 受雷部→支持金物→引下げ導線→試験用接続部→接地極→掘削・埋戻し→ボンディング・SPD→試験 | 屋上伏図・立面図・接地極配置図・特記仕様から、雷の通り道の順に上から拾う |
| STEP 2 計算例 | 40m×25m・高さ30m・クラスⅣ:外周130m+メッシュ内側65mで受雷部の導体195m | 引下げ導線8本×(30m+余長2m)=256m、試験用接続部8個、壁から1m外の環状接地極138m |
| STEP 3 構造体利用だと | 引下げ導線の材料と外壁の取付け手間は減る | 柱頭・柱脚の接続箇所、打設前の確認と写真、最上階〜地上の導通試験が増える |
| STEP 4 工事区分と見落とし | 笠木の橋絡・鉄筋の溶接・防水補修・足場は、電気・建築・躯体のどれに入れるか書面で決める | 支持金物・接続材、屋上機器のボンディング、SPD、試験と記録、防水の貫通部、高所作業を落とさない |
この図を使った解説記事避雷設備の積算|受雷部・引下げ導線・接地極の数量の拾い方と見積もりの注意点 →
206 危険物施設の避雷設備
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|---|---|---|
| STEP 1 対象の施設 | 指定数量の10倍以上の製造所・屋内貯蔵所・屋外タンク貯蔵所・一般取扱所(危政令 第9・10・11・19条) | 建築基準法の高さ20m超とは別の義務で、低い建物でも対象。周囲の状況で安全上支障がなければ除く |
| STEP 2 規格とクラス | 危規則 第13条の2の3により、2025年4月1日から JIS Z 9290-3:2019 | 原則クラスⅠ(回転球体20m・メッシュ5m・導線間隔10m)。合理的な理由があればクラスⅡ |
| STEP 3 火花を出さない設計 | 受雷部・導線を危険な場所から離す(分離したLPSも)。配管・タンク・架台を相互にボンディング | 接続部は溶接・圧着で危険な場所に置かない。計装・制御の線にSPD、接地は施設全体をひとつに |
| STEP 4 屋外タンクと点検 | 鋼製タンクは本体を受雷部・導線に。浮き屋根は側板とボンディングし、付属物もつなぐ | 設置・変更の許可と完成検査で確認。消防法の定期点検(年1回以上)で点検し、目視は6か月ごとが望ましい |
この図を使った解説記事危険物施設の避雷設備|クラスⅠの設計、爆発の危険がある場所の注意と点検 →
207 工作物の避雷設備
| ステップ | アニメで見るところ | ここを押さえる |
|---|---|---|
| STEP 1 対象の工作物 | 建築基準法第88条で第33条を準用。高さ20mを超える煙突・鉄柱・広告塔・高架水槽・遊戯施設など | 確認申請が要る高さは煙突6m超・鉄柱15m超・広告塔4m超・高架水槽8m超。保護するのは20mを超える部分 |
| STEP 2 金属の工作物 | 金属の工作物はそれ自体が受雷部と引下げ導線(自然構成部材) | 継ぎ目のつながり(塗装・さび)、厚さ、頂部の機器は突針で保護、脚ごとに接地して環状でつなぐ |
| STEP 3 鉄塔とケーブル | 鉄塔を流れる雷電流の一部は、ケーブルを伝って建物に入る | シールドを上部・脚元・建物の入口でボンディング。建物に入る線にSPD、建物の接地ともつなぐ |
| STEP 4 煙突と屋上の工作物 | 煙突は頂部に環状導体と突針、引下げ導線は2本以上を対称に。頂部は腐食しやすい | はしご・鉄筋・内筒をボンディング。屋上の広告塔・高架水槽は建物の保護範囲に入れる |
この図を使った解説記事工作物の避雷設備|煙突・鉄塔・広告塔・高架水槽など金属の工作物の考え方 →
226 接地抵抗の測定
| ステップ | アニメで見るところ | ここを押さえる |
|---|---|---|
| STEP 1 測定器 | 接地抵抗計(アーステスタ)は交流で測る | 絶縁抵抗計(メガー)は直流。接地=交流、絶縁=直流 |
| STEP 2 3つの端子 | E=測りたい接地極 | P=電圧極、C=電流極(どちらも補助接地極)を大地に打つ |
| STEP 3 並べ方 | E → P → C の順に一直線上 | 約10m間隔(等間隔)。近すぎ・偏りは正しい値が出ない |
| STEP 4 判定 | D種接地工事は100Ω以下、C種接地工事は10Ω以下 | 0.5秒以内に自動遮断する装置があればどちらも500Ω以下 |
この図を使った解説記事第2種電気工事士|接地抵抗の測定方法(接地抵抗計と補助極の配置)について詳しく解説 →
239 雷で家電が壊れるのはなぜ
| ステップ | アニメで見るところ | ここを押さえる |
|---|---|---|
| STEP 1 3つの経路 | 直撃雷は少ない | 誘導雷・侵入雷が多い |
| STEP 2 4つの入口 | 電源線・通信線・アンテナ・アース線 | テレビは電源+アンテナの2つにつながる |
| STEP 3 雷ガードタップ | 電源だけでは守れない | アンテナ・LANも同じタップへ |
| STEP 4 抜くのが確実 | 電源を切る→プラグ→アンテナ・LAN・電話線 | 鳴っている最中は触らない |
この図を使った解説記事雷で家電が壊れるのはなぜ?|雷ガードタップの正しい使い方と、抜くべきプラグ →
