幹線サイズを決めるときに必ず確認するのが「電圧降下」。
「幹線は2%以下だったかな?」「変圧器から供給だと3%?」「こう長が長いと緩和される…んだっけ?」——条件によって許容値が変わるため、表を見ないと不安になる項目です。まずは下の図で全体像をつかみましょう。

🦔 はりた:「機器に届く電圧が下がりすぎると、照明が暗くなったりモーターの力が落ちたりするんだ。だから“ここまでなら許す”って上限が決められてるんだよ」
🐧 見習いペン太:「だから%で管理するんですね」
- 基本(こう長60m以下):幹線・分岐回路で 2%以下
- 構内の変圧器から供給される幹線:3%以下
- こう長60m超:長さに応じて緩和(早見表)
原則2%以下、構内変圧器なら3%以下、長くなったら表で緩和
1. 電圧降下とは何か
電気を通す導体には電気抵抗があります。電流が流れると、その抵抗によって送り出した電圧(V1)より、負荷に届く電圧(V2)が低くなる——この差が電圧降下です。
電圧降下の大きさは、導体の抵抗・電流・こう長・断面積・温度で変わります。長く流すほど、また電線が細いほど大きくなります。
2. 電圧降下を抑える2つの方法
負荷容量を変えずに電圧降下を抑えるには、基本的に次の2つです。
3. こう長別・電圧降下の許容値(早見表)
こう長が60mを超える幹線は、長さに応じて許容値が緩和されます。基本の60m以下とあわせて整理すると、次のとおりです。
| こう長 | 構内変圧器から供給 | 電気事業者から低圧供給 |
|---|---|---|
| 60m以下 | 3%以下 | 2%以下 |
| 120m以下 | 5%以下 | 4%以下 |
| 200m以下 | 6%以下 | 5%以下 |
| 200m超 | 7%以下 | 6%以下 |
🦔 はりた:「緩和はあるけど、緩いほど電線が細くできるわけじゃないよ。こう長が伸びれば降下も増えるから、結局は太さとルートのバランス勝負なんだ」
🐧 見習いペン太:「数字が緩む=楽になる、とは限らないんですね」
よくある質問(FAQ)
Q. 低圧回路の電圧降下は何%以下にすべきですか?
A. 基本はこう長60m以下で2%以下です。電気使用場所内の変圧器から供給される幹線は3%以下とします。こう長が60mを超える場合は、長さに応じて緩和されます。
Q. こう長が60mを超えると許容値はどうなりますか?
A. 長さに応じて緩和されます。電気事業者から低圧供給の場合、120m以下で4%、200m以下で5%、200m超で6%以下。構内変圧器から供給の場合はそれぞれ5%・6%・7%以下です。
Q. 電圧降下を抑えるにはどうすればよいですか?
A. 負荷容量を変えずに抑える基本は2つで、電線・ケーブルを太くする(断面積を大きくして抵抗を下げる)、または電線ルートを短くする(こう長を短くする)ことです。
Q. 電圧降下は何によって変わりますか?
A. 導体の電気抵抗・電流値・こう長・導体の断面積・温度によって変わります。電流を長く流すほど、また電線が細いほど電圧降下は大きくなります。
まとめ

- 電圧降下は「送り出した電圧と負荷に届く電圧の差」。導体抵抗・電流・こう長・断面積・温度で決まる。
- 基本はこう長60m以下で2%以下(構内変圧器供給は3%以下)。
- 60m超は120m以下→4%/5%、200m以下→5%/6%、200m超→6%/7%(電気事業者/構内変圧器)。
- 抑えるには「電線を太く」「ルートを短く」。
「基本2%、構内変圧器は3%、長くなったら表で緩和」の流れを押さえておけば、幹線検討で迷いません。







