内線規程の解説|電圧降下の規定(許容値)とこう長別の基準について詳しく解説
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ハリタこの記事で押さえる3つのこと
- 60m以下は、幹線2%・分岐回路2%を別々に守る(構内の変圧器からの幹線は3%)。
- 60m超は、幹線と分岐回路の合計で、低圧で受電なら4〜6%、構内の変圧器からなら5〜7%。
- 当てはめる順番は、供給元 → こう長(いちばん遠い負荷まで)→ 許容値。
電圧降下の3つの記事の使い分け
- 規程の内容と略算式(係数K)を詳しく知りたい → 内線規程の解釈と解説【003】電圧降下(1310節)
- 電線の太さを計算で決めたい → 電圧降下の許容範囲と計算方法(幹線サイズの逆算)
- 自分の現場がどの許容値になるか当てはめたい → この記事(供給元の見分け方・こう長の起点・3つのケース)
① 電圧降下とは何か/抑える方法
- 導体には電気抵抗があり、電流が流れると送り出した電圧(V1)より負荷に届く電圧(V2)が低くなる。この差が電圧降下
- 大きさは導体の抵抗・電流・こう長・断面積・温度で変わる。長く流すほど、電線が細いほど大きくなる
- 抑える基本は2つ:①電線・ケーブルを太くする(断面積を大きく)②電線ルートを短くする(こう長を短く)
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ハリタ| 押さえる点 | 内容 |
|---|---|
| 電圧降下とは | 送り出した電圧より、負荷に届く電圧が低くなる、その差 |
| 大きさが変わる要因 | 導体の抵抗・電流・こう長・断面積・温度 |
| 大きくなる条件 | 長く流すほど、電線が細いほど |
| 抑える方法① | 電線・ケーブルを太くする(断面積を大きくする) |
| 抑える方法② | 電線ルートを短くする(こう長を短くする) |
- 電圧降下とは、送り出した電圧より負荷に届く電圧が低くなる、その差のこと
- 大きさは導体の抵抗・電流・こう長・断面積・温度で変わる
- 長く流すほど、電線が細いほど大きくなる
② こう長別・電圧降下の許容値(早見表)
- 60m以下:幹線と分岐回路を別々に見る。幹線2%以下(構内変圧器から供給なら3%以下)、分岐回路2%以下
- 60m超:幹線と分岐回路の合計で見る。構内変圧器から/低圧供給で、120m以下 5%/4%、200m以下 6%/5%、200m超 7%/6%
- 供給元で1列ぶん変わる。同じこう長でも、構内変圧器から供給するほうが1%ぶん緩い
60m以下は、幹線と分岐回路を別々に
こう長60m以下なら、幹線で2%、分岐回路で2%を、それぞれの区間で守ります。構内の変圧器から供給する場合は、幹線だけ3%まで認められます。
60m超は、幹線と分岐回路の合計で
こう長が60mを超えると、幹線と分岐回路の合計で見ます。合計が上限に収まれば、配分は自由です。実務では、分岐回路に2%を残し、残りを幹線に回すのが出発点です。
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| 取り違えやすいところ | 正しくは |
|---|---|
| 許容値はどこでも2% | こう長60m以下の基本が幹線・分岐回路それぞれ2%。60mを超えると合計で4〜7% |
| 供給元が変わっても同じ | 構内変圧器からの供給は1%ぶん緩い(60m以下は幹線だけ3%) |
| こう長が長いほど厳しくなる | 逆。長くなるほど緩和される |
| 太くしても効果はない | 断面積を大きくすると電圧降下は小さくなる |
3つのケースで当てはめる
許容値は、供給元 → こう長 → 許容値の順に決めます。こう長の起点と供給元は、次の図で見分けます。
| ケース(例) | 供給元 | こう長 | 許容値 |
|---|---|---|---|
| 住宅 | 低圧で受電 | 40m(60m以下) | 幹線2%・分岐回路2%(100V基準で各2V) |
| 工場 | 構内の変圧器から | 90m(120m以下) | 合計5%(三相200Vで10V) |
| 倉庫 | 低圧で受電 | 250m(200m超) | 合計6%(三相200Vで12V) |
数値は例です。単相3線式・三相4線式は、対中性線の電圧(単相3線式なら100V)を基準に考えます。電線の太さの決め方は、電圧降下の許容範囲と計算方法で扱っています。
- こう長60m以下は、幹線・分岐回路それぞれ2%以下
- 構内変圧器からの供給なら、60m以下で幹線だけ3%以下まで
- こう長が60mを超えると、幹線と分岐回路の合計で4〜7%に広がる
- 当てはめる順番は、供給元 → こう長 → 許容値
よくある質問(FAQ)
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まとめ|こう長と供給元の2軸で決まる
結論です。電圧降下の許容値は、こう長と供給元の2つで決まります。60m以下は幹線・分岐回路それぞれ2%以下(構内変圧器からの幹線は3%以下)。60mを超えると幹線と分岐回路の合計で見て、構内変圧器からの供給なら1%ぶん緩くなります。長くなるほど厳しくなるのではなく、緩和される点に注意してください。
| こう長 | 構内変圧器から供給 | 電気事業者から低圧供給 |
|---|---|---|
| 60m以下 | 幹線3%以下・分岐回路2%以下 | 幹線2%以下・分岐回路2%以下 |
| 120m以下 | 合計5%以下 | 合計4%以下 |
| 200m以下 | 合計6%以下 | 合計5%以下 |
| 200m超 | 合計7%以下 | 合計6%以下 |
電圧降下を抑える2つの方法
- 電線・ケーブルを太くする(断面積を大きくして抵抗を下げる)
- 電線ルートを短くする(こう長を縮める)
- 電流を減らす(負荷を分ける・電圧を上げる)
確認する順番
- その幹線が、構内変圧器からの供給か電気事業者からの低圧供給かを確かめる
- こう長がどの区分に入るかを確かめる
- 60m以下なら幹線と分岐回路を別々に、60m超なら合計で、実際の電圧降下率と比べる
電圧降下は、図面の上では見えない性能です。こう長が伸びる計画ほど効いてくるため、ルートが決まった段階で一度確かめておくと、あとからのサイズ変更を避けられます。供給元によって1%ぶん違う点も、見落としやすいので先に確認してください。
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