【プロット図の見方⑦】ボックス ― 四角に×・ただの四角・斜線入りの丸で読み、器具の後ろに隠れたボックスまで数える
線の途中にぽつんと置かれた小さな四角や丸。これは電線をつないだり、引き入れたりするためのボックスです。道路でいえば交差点やサービスエリアのような場所で、ここを見落とすと配線の分かれ方も材料の数も読み違えます。第7回はボックスの記号。3つの記号、図面のどこに出てくるか、描かれないボックス、似た記号との見分け方の順に読みます。
結論
ボックスの記号は3つです。四角に×=プルボックス、ただの四角=ジョイントボックス、斜線入りの丸=VVF用ジョイントボックス。照明・スイッチ・コンセントの後ろには、描かれていないボックスも付いています。
- プルボックスは長い配管や曲がりの多い所、ジョイントボックスは線が分かれる所
- 器具の数だけボックスがある。蛍光灯の○はボックス付
- ×入りでも、正方形はプルボックス、横長は配電盤
ボックスの記号は3つ ― 四角に×、ただの四角、斜線入りの丸
プロット図や配線図のボックスは、次の3つの記号で描きます。形がシンプルなので、中に何が入っているかで見分けます。
| 記号 | 名前 | 何をする所か |
|---|---|---|
| プルボックス | 電線を引き入れる・集める。材料と寸法を傍記 | |
| ジョイントボックス | 電線をつなぐ・分ける。金属管やPF管の配線で使う | |
| VVF用ジョイントボックス | VVFケーブルどうしをつなぐ。樹脂製で、天井の中に多い |
ボックスそのものの種類(アウトレットボックス・コンクリートボックスなど)はボックス類の種類と用途で詳しく扱っています。
- 四角に×=プルボックス(材料・寸法を傍記)
- ただの四角=ジョイントボックス
- 斜線入りの丸=VVF用ジョイントボックス
図面のどこに出てくるか
ボックスは、配線の「分かれる所」「長い所」「つなぐ所」に置かれます。駅でいえば、乗り換え駅(分岐)、長い路線の途中駅(プルボックス)のイメージです。
| 置かれる所 | 記号 | 読み方 |
|---|---|---|
| 長い配管・曲がりが多い区間の途中 | 電線を途中で引き入れやすくするため。幹線や太い配管で多い | |
| 線が分かれる所 | ここで電線をつなぎ、別の器具へ分ける | |
| VVFケーブルどうしをつなぐ所 | 天井の中で照明やスイッチへ分ける所に多い |
ボックスの前後で電線の本数や管が変わるのはよくあることです。ボックスを見つけたら、第5回の斜線と管の傍記を、ボックスの前と後ろで別々に読むと取り違えません。
- プルボックスは長い配管・曲がりの多い所
- ジョイントボックスは線が分かれる所
- ボックスの前後で本数と管を読み直す
描かれていないボックス ― 器具の後ろに隠れている
図面に描かれているボックスは一部だけです。照明器具・スイッチ・コンセントの記号の後ろには、たいていボックスが付いています。天井の照明にはアウトレットボックス、壁のスイッチやコンセントには埋込形スイッチボックス、というように、器具の記号が「ボックスもここにある」ことを兼ねています。
| 器具の記号 | 後ろにあるボックス | 拾いでの扱い |
|---|---|---|
| 照明(第3回) | アウトレットボックス | 照明の数だけ数える |
| スイッチ(第1回)・コンセント(第2回) | スイッチボックス | 連用で並ぶものは1つのボックスにまとまることがある |
| 蛍光灯(○あり)=ボックス付 | ボックスも数える | |
| 蛍光灯(○なし)=ボックスなし | ボックスは数えない |
- 器具の記号の後ろにボックスがある
- 照明はアウトレット、スイッチ・コンセントはスイッチボックス
- 蛍光灯の○はボックス付
似た記号との見分け方
四角や丸はほかの記号にも使われるので、形の比率と中の印で見分けます。
| 記号 | 名前 | 見分けるポイント |
|---|---|---|
| プルボックス | 正方形に× | |
| 配電盤 | 横長の長方形に×。盤の名前が傍記される | |
| ジョイントボックス | ただの正方形 | |
| ジャンクションボックス | フロアダクトの途中の二重丸 | |
| 接地端子 | 丸の中に接地の印 |
- ×入りは正方形か横長かで見分ける
- 二重丸はジャンクションボックス
- 丸の中に接地の印は接地端子
読み違えやすいところ
⚠️ よくある読み違い
- プルボックスを配電盤と読む:×入りでも正方形ならプルボックス。傍記の PB と寸法で確かめます。
- 描かれたボックスだけを数える:照明・スイッチ・コンセントの後ろのボックスも拾いに入れます。
- ボックスの前後で同じ本数と読む:ボックスで分かれた先は、電線の本数や管が変わることがあります。
- VVF用ジョイントボックスを照明と読む:斜線の入った丸はボックスです。照明の丸には斜線がありません。
- 蛍光灯の○を見落とす:○ありはボックス付、○なしはボックスなし。取付方法と材料が変わります。
- 正方形の×はプルボックス
- 器具の後ろのボックスも数える
- ボックスの前後で本数を読み直す
よくある質問
プロット図のボックスの記号にはどんなものがありますか?
JIS C 0303 では、四角に×がプルボックス、ただの四角がジョイントボックス、斜線入りの丸がVVF用ジョイントボックスです。フロアダクトの途中の二重丸はジャンクションボックスです。
プルボックスの横には何が書いてありますか?
材料の種類と寸法を傍記します。「PB 300×300×200」のように大きさが書かれ、材質(鋼板・ステンレスなど)が添えられます。ボックスの大小や形に合わせた形で描いてもよいことになっています。
アウトレットボックスやスイッチボックスは図面のどこに描かれていますか?
多くの場合、記号としては描かれません。照明器具・スイッチ・コンセントの記号の後ろにボックスが付くものとして読みます。拾い(数量の積み上げ)では、器具の数に合わせてボックスも数えます。
蛍光灯の記号の真ん中にある○は何ですか?
ボックス付を表します。長方形だけで○がなければボックスなしです。器具の付け方が変わるので、拾いでも区別します。
プルボックスと配電盤の記号はどう見分けますか?
どちらも×が入っていますが、プルボックスは正方形、配電盤は横長の長方形です。紛らわしいときは、傍記(PB と寸法、盤の名前)で確かめます。
ジョイントボックスとVVF用ジョイントボックスは何が違いますか?
ジョイントボックス(四角)は金属管やPF管の配線で電線をつなぐ・分ける所に使います。VVF用ジョイントボックス(斜線入りの丸)は樹脂製で、天井の中などでVVFケーブルどうしをつなぐ所に使います。
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