新人の学習ルート 8. 接地の考え方を身につける
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接地線(アース線)の太さをA〜D種の接地工事別に早見表で整理。断面積・より線サイズと、A=0.052×In の計算式、温度上昇・地絡電流による選定根拠まで実務目線で解説。
動く図解この記事のポイントを動く図解にまとめました(場面 → 根拠 → 切り上げ → 種別・くり返し再生)。ジャンル「接地・雷保護」で見る →
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接地線(アース線)のサイズは、接地種別と
過電流遮断器の定格から自動で選定できます。 セコサポの登録不要ツールで、登録不要ですぐに使えます。
C・D種は、過電流遮断器の定格電流に0.052を掛け、計算値以上の規格サイズへ切り上げます。175Aなら9.1㎟なので、8㎟では足りず14㎟を選びます。
接地線のサイズは図面によってまちまちで、「どう決めればいいのか分からない」と感じたことはないでしょうか。実は接地線の種類と太さは、接地工事の種類と計算(または一覧表)で根拠をもって選定できます。
この記事では、A・B・C・D種それぞれの接地線サイズと、選定の基本式 A=0.052×In(In:過電流遮断器の定格電流)、温度上昇に基づく根拠までを、早見表つきで分かりやすく解説します。
図面では、接地線の太さを( )の数字[㎟]で書き分けます。E(LA)(14) は避雷器の接地を14㎟で、という意味です。記号は図面の凡例で確かめます。

ペン太
接地線の太さって図面によってまちまちだけど、どうやって選定するのかな~?

ハリタ
接地工事の種類(A種・B種・C種・D種)ごとに、計算式や早見表で選定できるよ!

ペン太
計算式って聞くとなんだか難しそうだな~

ハリタ
内線規程に基づく一覧表でも求められるから、一つずつ見ていこう!
⚡ 先に結論だけ言うと
接地線のサイズはA=0.052×In
In:過電流遮断器の定格電流すなわち、接地線の太さは過電流遮断器の定格電流に“0.052”をかけた値で求めることができます。
A種の決め方は「専用の一覧表」ではなく、機器の仕様書、指定がなければ直径2.6mm以上(避雷器は14㎟以上)です。建物の避雷針はA種接地工事とは別の決まりです。
本記事のおすすめの方
- 接地線の選定サイズの決定に悩まれている方
- 接地線の基準について知りたい方など
この記事でわかること
A種接地工事の接地線サイズの求め方 B種接地工事の接地線サイズの求め方 C種接地工事の接地線サイズの求め方 D種接地工事の接地線サイズの求め方

ペン太
A種からD種まで接地線の太さって、どうやって決まっているんですか?早見表の根拠が気になります。

ハリタ
種別ごとに選定方法が違います。C種D種は計算式、B種は変圧器容量から決めるんですよ。
この記事で押さえる3つのこと
- C・D種は A=0.052×In で求める(In は過電流遮断器の定格電流)
- 0.052 は「故障電流20倍・0.1秒・温度上昇120℃」から導かれる
- B種は変圧器一相分の容量から表で選ぶ
この記事の道案内
見出しをクリックすると、その章へ移動します。
クイックトピックス
何を見れば太さが決まるかを、種別ごとに先にまとめました。
接地線サイズを求める式は?
θ=0.008×(I/A)2×t
- θ:銅線の温度上昇[°C]
- I:電流[A]
- A:導体の断面積[㎟]
- t:通電時間[秒]
この式から、C・D種の基本式 A=0.052×In(In:過電流遮断器の定格電流)が導かれます。
A種接地工事の接地線サイズは?
| 機器の仕様書がある場合 |
仕様書に準ずる |
| 仕様書がない場合 |
直径2.6mm以上の軟銅線(約5.5㎟) 避雷器の接地線は14㎟以上(高圧受電設備規程) |
B種接地工事の接地線サイズは?
| 変圧器一相分の容量[kVA以下] | 接地線(銅) |
|---|
| 100V級 | 200V級 | 400V級 |
|---|
| 5 | 10 | 20 | 直径2.6mm以上 |
| 10 | 20 | 40 | 直径3.2mm以上 |
| 20 | 40 | 75 | 14㎟以上 |
| 40 | 75 | 150 | 22㎟以上 |
| 60 | 125 | 250 | 38㎟以上 |
| 75 | 150 | 300 | 60㎟以上 |
| 100 | 200 | 400 | 60㎟以上 |
| 175 | 350 | 700 | 100㎟以上 |
C・D種接地工事の接地線サイズは?
| 過電流遮断器の定格電流 | 接地線の太さ |
|---|
| 30A以下 | 1.6mm以上 |
| 50A以下 | 2.0mm以上 |
| 100A以下 | 5.5㎟以上 |
| 150A以下 | 8㎟以上 |
| 200A以下 | 14㎟以上 |
| 400A以下 | 22㎟以上 |
| 600A以下 | 38㎟以上 |
| 800A以下 | 60㎟以上 |
| 1000A以下 | 60㎟以上 |
| 1200A以下 | 100㎟以上 |
ここまでのポイント
- 接地線の太さは接地工事の種類ごとに決め方が異なる
- C・D種は過電流遮断器の定格電流から、B種は変圧器一相あたりの容量から求める
- A種は機器の仕様書があればそれに準じ、なければ直径2.6mm以上(避雷器は14㎟以上)
接地工事別の接地線サイズ
C・D種の早見表は、定格電流×0.052の計算値以上の規格サイズを選んだ結果です。計算と表が合っていることを確かめられます。

ハリタ
さっそくだけど、接地工事の種類別に接地線サイズの早見表を紹介するよ!

ペン太
この一覧表を確認すれば接地線の太さがすぐわかるのか!

ハリタ
C種・D種は過電流遮断器の定格電流を確認して選定しよう!
C・D種接地工事の接地線サイズ一覧
C・D種接地工事
| 過電流遮断器の定格電流 | 接地線の太さ |
|---|
| 30A以下 | 1.6mm以上 |
| 50A以下 | 2.0mm以上 |
| 100A以下 | 5.5㎟以上 |
| 150A以下 | 8㎟以上 |
| 200A以下 | 14㎟以上 |
| 400A以下 | 22㎟以上 |
| 600A以下 | 38㎟以上 |
| 800A以下 | 60㎟以上 |
| 1000A以下 | 60㎟以上 |
| 1200A以下 | 100㎟以上 |
B種接地工事の接地線サイズ一覧

ハリタ
B種接地工事の接地線サイズは変圧器容量から算出するよ!

ペン太
変圧器の二次側定格電流に係数をかければいいんだな!

ハリタ
そういうこと!その条件で計算した結果が次の一覧表になるよ!
B種接地工事
| 変圧器一相分の容量[kVA以下] | 接地線(銅) |
|---|
| 100V級 | 200V級 | 400V級 |
|---|
| 5 | 10 | 20 | 直径2.6mm以上 |
| 10 | 20 | 40 | 直径3.2mm以上 |
| 20 | 40 | 75 | 14㎟以上 |
| 40 | 75 | 150 | 22㎟以上 |
| 60 | 125 | 250 | 38㎟以上 |
| 75 | 150 | 300 | 60㎟以上 |
| 100 | 200 | 400 | 60㎟以上 |
| 175 | 350 | 700 | 100㎟以上 |
B種は変圧器一相分の容量を、100V級・200V級・400V級の列で読みます。同じ行なら200V級は100V級の約2倍、400V級は約4倍の容量までです。
A種接地工事の接地線サイズ

ハリタ
A種接地工事は機器の仕様書に従い、指定がなければ直径2.6mm(約5.5㎟)以上、避雷器なら14㎟以上を選ぼう!
| 機器の仕様書がある場合 |
仕様書に準ずる |
| 仕様書がない場合 |
直径2.6mm以上の軟銅線(約5.5㎟) 避雷器の接地線は14㎟以上(高圧受電設備規程) |
A種の接地線は、仕様書の指定、直径2.6mm以上の最小値、避雷器の14㎟以上の3つで考えます。

ペン太
A=0.052×Inの0.052って、どこから出てきた数字なんですか?

ハリタ
故障電流での銅線の温度上昇を120℃以下に抑える条件から導かれた係数なんです。
ひっかけ注意「In は負荷の電流」ではありません。
In は、その接地線がつながる回路の電源側にある過電流遮断器の定格電流です。負荷が50Aでも遮断器が100Aなら、100Aで表を読みます。
ひっかけ注意「B種の太さもC・D種の表で選ぶ」ではありません。
B種は変圧器一相分の容量から、100V級・200V級・400V級の表で読みます。見る値が遮断器の定格ではない点に注意します。
ここまでのポイント
- C・D種は過電流遮断器の定格電流に応じた一覧表で接地線の太さを選ぶ
- B種は変圧器一相あたりの容量を100V・200V・400Vの区分で読み取る
接地線サイズの選定根拠
故障電流は定格電流の20倍、0.1秒で遮断、許容温度上昇120℃という3つの条件を温度上昇の式に入れると、A=0.052×In が出てきます。
(1)接地線の温度上昇について

ハリタ
接地線は地絡時の故障電流で溶断しない太さであることが大前提だよ!
銅線に短時間電流が流れた場合の温度上昇は、一般に次の式で与えられます。
銅線に短時間電流が流れた場合の温度上昇
θ=0.008×(I/A)2×t
- θ:銅線の温度上昇[°C]
- I:電流[A]
- A:導体の断面積[㎟]
- t:通電時間[秒]

ハリタ
つまり接地線のサイズは、短時間の大電流による温度上昇に耐えられる太さを選定する必要があるんだ

ペン太
その耐えられる太さが、この計算式で求められるんだな!

ハリタ
さらに温度上昇値などの条件はあらかじめ決まっているから、計算に必要なのは定格電流だけなんだよ

ペン太
ってことは、過電流遮断器の定格電流がわかれば接地線の太さも決まるってことか!
(2)計算条件
接地線の太さを決定するための計算条件は次のとおりとする。
接地線太さの計算条件
- 接地線に流れる故障電流の値は、電源側過電流遮断器の定格電流の20倍とする。
- 過電流遮断器は、定格電流の20倍の電流では、0.1秒以下で切れるものとする。
- 故障電流が流れる前の接地線の温度は30°Cとする。故障電流が流れたときの接地線の許容温度は、150°Cとする。(従って許容温度上昇は、120°Cとなる。)

ペン太
この条件をさっきの計算式に当てはめるんだな・・

ハリタ
そうだね!当てはめると次のとおり接地線の断面積が求められるんだ
(3)接地線サイズの計算式
接地線サイズの計算式
120=0.008(20×In/A)2×0.1
A=0.052×In
ここにIn:過電流遮断器の定格電流すなわち、
接地線の太さは過電流遮断器の定格電流に“0.052”をかけた数値となります。

ペン太
定格電流の数値だけで選定できるのか?

ハリタ
そう!過電流遮断器の定格電流さえわかれば接地線のサイズは選定できるんだよ!
接地線サイズ計算の手順
- 過電流遮断器のトリップサイズを確認する
- トリップサイズ×0.052を行う
- 計算結果以上の規格サイズ(5.5・8・14・22㎟…)を選ぶ
配線用遮断器トリップ値が175Aの場合・・・ 175×0.052=9.1 9.1㎟以上の規格サイズは14㎟(8㎟では不足)となり
接地線サイズ14㎟となります。
0.052×In の計算値(灰色)は、すぐ上の規格サイズ(緑)に切り上げます。175Aと200Aはどちらも14㎟です。

ペン太
思ったより簡単に接地線の太さを選定できそうだな

ハリタ
その回路の電源側にある過電流遮断器の定格電流を確認すればOKだね!
| 取り違えやすいところ | 正しくは |
| 接地線の太さはどの種別も同じ式で決まる | C・D種は遮断器の定格から、B種は変圧器容量から求める |
| Inは負荷電流のこと | Inは電源側の過電流遮断器の定格電流 |
| 0.052は覚えるしかない数字 | 故障電流20倍・0.1秒・許容温度上昇120℃という条件から導かれる |
| 接地抵抗値はどの種別も一定 | A種10Ω以下、B種150÷Ig、C種10Ω、D種100Ωと異なる |
| 太さは機械的強度だけで決めてよい | 機械的強度・耐食性・電流容量の3要素で考え、電流容量に重点を置く |
たとえるなら接地線は「非常階段」のようなもの
ふだんは誰も通りませんが、火事(地絡)のときは人(故障電流)が一気に押し寄せます。扉(過電流遮断器)が0.1秒で閉まるまで、階段が崩れない(焼けない)幅があれば足ります。だから太さは、ふだんの負荷ではなく「扉の大きさ=遮断器の定格」で決まります。
ひっかけ注意「計算値の9.1㎟をそのまま使う」ではありません。
0.052×In の結果は最小の断面積です。その値以上の規格サイズへ切り上げます。175Aなら8㎟では足りないので14㎟です。
ここまでのポイント
- 計算条件は「故障電流=定格電流の20倍」「0.1秒以下で遮断」「30℃から150℃まで(許容温度上昇120℃)」
- この条件を温度上昇の式に当てはめると A=0.052×In が得られる
- 手順は①遮断器のトリップサイズを確認②0.052を掛ける③結果を接地線サイズとする
接地工事の要点
A種は高圧・特別高圧の機器と避雷器、B種は変圧器の低圧側、C種は300Vを超える低圧機器、D種は300V以下の低圧機器に施します。
電技解釈第17条では、軟銅線ならA種は直径2.6mm以上、B種は4.0mm以上、C種・D種は1.6mm以上です。電流容量から決めた太さが、これを下回らないようにします。

ペン太
接地工事の種類によって対象になる電圧区分が違うんだな

ハリタ
電技解釈(第17条で種類、第28条・第29条などで施す場所)に沿って、機器に必要な接地工事の種類を選定しよう!
接地工事が必要な場所
A種避雷器、高圧・特別高圧機器の金属製外箱
避雷器(LA)は雷のエネルギーを大地へ逃がします。図面では EA(LA) 14㎟ のように書きます。B種変圧器の低圧側(一次・二次の混触事故時の危険防止)
高圧と低圧が混触したとき、B種接地を通して電流を大地へ流し、低圧側の電位が上がるのを抑えます。C種300Vを超える低圧機器の金属製外箱
400V機器では、仕様書で接地の種類が指定されることがあります。指定があれば仕様書に従います。D種300V以下の低圧機器の金属製外箱
200Vの空調機や、接地端子付きコンセントにつなぐ機器など、身近な機器の多くがD種です。

ペン太
電圧区分ごとの接地工事なら何となくわかるぞ!

ハリタ
電圧区分や施設場所によって必要な接地工事の種類が変わるから注意しようね!

ペン太
でも300V以下でD種接地工事が必要なら、すべての機器に接地が必要じゃないのか?

ハリタ
実は接地の省略(免除)条件があって、接地を行わなくてもよいケースもあるんだよ!
ひっかけ注意「避雷針もA種接地工事」ではありません。
電技解釈でA種接地工事を施すのは、高圧・特別高圧の機器の外箱や避雷器(電技解釈第37条)です。建物の避雷針(雷保護設備)は建築基準法とJIS A 4201で決まる別の設備です。
ここまでのポイント
- A種は避雷器・高圧/特別高圧機器の外箱、B種は変圧器の混触事故時の危険防止
- C種は300Vを超える機器、D種は300V以下の機器に適用する
接地線の種類と太さ
接地線の太さは、機械的強度・耐食性・電流容量の3つから考え、主に電流容量で決めます。
(内線規程(2011年版)P.785)接地線の太さは、
| 💪 |
機械的強度 |
| 🪨 |
耐食性 |
 |
電流容量 |
- の三つの要素から考えますが、主として③に重点を置いて定めています。
たとえるなら3つの要素は「命綱のロープ」の条件と同じ
引っぱっても切れない(機械的強度)、雨や土で傷まない(耐食性)、落ちたときの衝撃に耐える(電流容量)。どれも欠かせませんが、太さを決めるのは最後の「衝撃に耐えるか」です。
ここまでのポイント
- 接地線の太さは機械的強度・耐食性・電流容量の3要素から考える
- なかでも電流容量に重点を置いて定められている(内線規程(2011年版)P.785)
接地工事の種類
接地抵抗値はA種・C種が10Ω以下、B種が150÷Ig以下、D種が100Ω以下です。C・D種は0.5秒以内に遮断する装置があれば500Ω以下になります。
B種の接地抵抗値は、混触したとき高圧側が何秒で遮断されるかで150÷Ig・300÷Ig・600÷Igと変わります。
図解のポイント:接地工事はA種(高圧・特別高圧機器の外箱/10Ω以下)、B種(変圧器の高低圧混触防止/150÷Ig)、C種(300V超の低圧機器/10Ω)、D種(300V以下の低圧機器/100Ω)の4種類に分かれます。C種・D種は0.5秒以内に自動遮断する装置があれば500Ωまで緩和されます。接地線の太さはC・D種なら過電流遮断器の定格電流、B種なら変圧器の容量で決まるため、種別を押さえたうえで別表のサイズ早見で確認します。
📱 接地工事 A〜D種(要点データ)
C種
300V超の低圧機器/10Ω(0.5秒遮断で500Ω)
D種
300V以下の低圧機器/100Ω(0.5秒遮断で500Ω)
接地工事とは電気設備と大地間を電気的に接続することを差します。漏電による感電防止や異常電圧の抑制などを目的としており、機器の種類や電圧などにより接地工事の種類が分かれています。
出典:(電技解釈第17条)より
A種接地工事は、特別高圧計器用変成器の2次側電路、高圧または、特別高圧用機器の金属製外箱等の接地等、高圧電路の侵入の恐れがあり、かつ、危険度の高い場合に要求されるものにおいて施すものである。接地抵抗値は10Ω以下。
B種接地工事は、高圧又は特別高圧が低圧と混触する恐れがある場合に、低圧電路の保護のために施設されるものである。混触の際に、接地線に高圧または特別高圧電路の短絡電流がながれた場合の電位上昇による低圧機器の絶縁破壊を防止するため、接地点の電位が150V(一次側が高圧または35kV以下の特別高圧電路であって、150Vを超えたときに1秒を超え2秒以内に自動的に遮断する場合は300V、一秒以内に遮断する場合は600V)を超えないようにしたもの。
C種接地工事は、300Vを超える低圧用機器の金属製外箱等の接地など、漏電による感電の危険度の大きい場合に施設されるものであり、接地抵抗値は10Ω以下。
D種接地工事は、300V以下の低圧用機器の金属製外箱等の接地など、漏電の際に、簡単なものでも接地工事を施してあれば、これによって感電等の危険を減少させることができる場合に施すものであり、接地抵抗値は100Ω以下。
機械的強度
| A種接地工事 |
- 引張り強さ1.04kN以上の金属線または直径2.6mm以上の軟銅線
|
| B種接地工事 |
- 引張り強さ2.46kN以上の金属線または直径4.0mm以上の軟銅線
- (高圧電路または使用電圧が15000V以下の特別高圧架空電線路の電路と低圧電路とを変圧器により結合する場合は引張り強さ1.04kN以上の金属線または直径2.6mm以上の軟銅線)
|
| C種接地工事 |
- 引張り強さ0.39kN以上の金属線または直径1.6mm以上の軟銅線
|
| D種接地工事 |
- 引張り強さ0.39kN以上の金属線または直径1.6mm以上の軟銅線
|
耐食性
接地線は,容易に腐食しない金属線である必要があり、自然腐食、電食、海水腐食などの要因を考慮しなければならない。
ここまでのポイント
- 接地工事の種類はA種(高圧・特別高圧機器の外箱)、B種(変圧器の高低圧混触防止)、C種(300V超)、D種(300V以下)の4つ
- 接地抵抗値はA種10Ω以下、B種150÷Ig、C種10Ω、D種100Ω
- C種・D種は0.5秒以内に自動遮断する装置があれば500Ωまで緩和される
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よくある質問(FAQ)
図面で接地線サイズを決めるときは、種別→元になる値→太さ→抵抗値の順に確かめます。
Q. 接地線のサイズはどうやって決めますか?
A. 接地工事の種類で決め方が変わります。C・D種は過電流遮断器の定格電流から一覧表(または A=0.052×In)で求め、B種は変圧器容量から算出します。A種は機器の仕様書に従い、指定がなければ直径2.6mm以上(避雷器は14㎟以上)を選びます。
Q. C・D種接地線の計算式は?
A. A=0.052×In です。Aは接地線サイズ、Inは過電流遮断器の定格電流を表します。たとえば定格100Aなら5.5mm²以上が目安になります。
Q. B種接地線はどう求めますか?
A. 変圧器一相あたりの容量(電圧区分ごと)から一覧表で求めます。変圧器の二次側電流に係数をかけて算出した結果が一覧表になっています。
Q. 接地工事の種類はどう使い分けますか?
A. A種は避雷器・高圧/特別高圧機器の外箱、B種は変圧器の中性点(混触事故時の危険防止)、C種は300Vを超える機器、D種は300V以下の機器に適用します。

ペン太
早見表を使う前に、他に確認しておくことはありますか?

ハリタ
接地の省略条件です。電圧区分や施設場所によっては接地が不要な場合もありますよ。
まとめ
接地線の太さは接地工事の種類ごとに決め方が変わり、C・D種は A=0.052×In、B種は変圧器一相あたりの容量から求めます。
| 接地工事 | 主な対象 | 太さの決め方 |
| A種 | 避雷器・高圧/特別高圧機器の外箱 | 仕様書に従う/なければ直径2.6mm以上(避雷器は14㎟以上) |
| B種 | 変圧器(一次二次の混触事故時の危険防止) | 変圧器一相あたりの容量から一覧表で |
| C種 | 300Vを超える機器 | 過電流遮断器の定格電流から |
| D種 | 300V以下の機器 | 過電流遮断器の定格電流から |
| 共通の考え方 | 機械的強度・耐食性・電流容量 | 電流容量に重点を置いて定める |
0.052を導く3つの条件
- 接地線に流れる故障電流は、電源側過電流遮断器の定格電流の20倍とする
- 過電流遮断器は、定格電流の20倍の電流で0.1秒以下で切れるものとする
- 通電前30℃・許容温度150℃、すなわち許容温度上昇は120℃とする
以下に、接地工事の要点から計算式の導出までをあらためて整理します。
接地線の種類と太さの選定方法(ここまでの全文おさらい・タップで開く)
接地工事の種類
引張り強さ1.04kN以上の金属線または直径2.6mm以上の軟銅線
引張り強さ2.46kN以上の金属線または直径4.0mm以上の軟銅線 (高圧電路または使用電圧が15000V以下の特別高圧架空電線路の電路と低圧電路とを変圧器により結合する場合は引張り強さ1.04kN以上の金属線または直径2.6mm以上の軟銅線)
引張り強さ0.39kN以上の金属線または直径1.6mm以上の軟銅線
引張り強さ0.39kN以上の金属線または直径1.6mm以上の軟銅線
A種接地工事:避雷器、高圧・特別高圧機器の金属製外箱 B種接地工事:変圧器(一次二次の混触事故時の危険防止) C種接地工事:300Vを超える機器 D種接地工事:300V以下の機器
θ=0.008×(I/A)2×t θ :銅線の温度上昇[°C] I:電流[A] A:導体の断面積[㎟] t:通電時間[秒] (2)計算条件
- 接地線に流れる故障電流の値は、電源側過電流遮断器の定格電流の20倍とする。
- 過電流遮断器は、定格電流の20倍の電流では、0.1秒以下で切れるものとする。
- 故障電流が流れる前の接地線の温度は30°Cとする。故障電流が流れたときの接地線の許容温度は、150°Cとする。(従って許容温度上昇は、120°Cとなる。)
120=0.008(20×In/A)2×0.1 A=0.052×In
- 過電流遮断器のトリップサイズを確認する
- トリップサイズ×0.052を行う
- 計算結果以上の規格サイズ(5.5・8・14・22㎟…)を選ぶ
配線用遮断器トリップ値が175Aの場合・・・ 175×0.052=9.1 9.1㎟以上の規格サイズは14㎟(8㎟では不足)となり接地線サイズ14㎟となります。
接地端子盤では、端子台に EA・EB・EC・ED を並べ、種別ごとに太さの違う接地線を集めます。
参考:電気設備の技術基準の解釈(経済産業省)|接地工事の種類や施設方法の法的根拠は電技解釈第17条・第29条で確認できます。
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