出典:内線規程(JEAC8001-2022)より

交通信号灯は、車両や歩行者に進行・停止の指示を与え、道路交通の安全と円滑な流れを支える重要な設備です。感電事故や配線トラブルを防ぐため、使用電圧・架空配線の高さ・引下げ線の保護・接地などに厳格な施設基準が定められています。この記事では、交通信号灯の配線と安全対策のポイントをわかりやすく整理します。

交通信号灯の施設基準を3つのポイント(使用電圧<span style=150V以下・架空配線の高さ・D種接地)で整理した図解” style=”max-width:100%;height:auto;” />

結論

交通信号灯では、二次側配線の使用電圧を150V以下に制限し、架空配線は道路横断6m以上などの高さを確保します。引下げ線は地中30cm以上に埋設し、制御装置の金属外箱や信号灯柱にはD種接地工事を施すことが基本です。

使用電圧と二次側配線の基準

  • 制御装置から信号灯に至る二次側配線の使用電圧は150V以下に制限されます。
  • ケーブルを使用する場合は、架空ケーブル・地中電線路に関するJIS規格に準拠して施設します。
  • メッセンジャーワイヤによる架空配線では、引張強さ7.39kN以上、もしくは直径4mm以上の亜鉛めっき線2本をより合わせたものを用います。
  • 他の架空電線・光ファイバ・弱電流電線との離隔距離はJIS(2200-17・2200-18)に準拠します。

架空配線の高さ基準

場所 架空配線の高さ
道路を横断 6m以上
鉄道・軌道を横断 レール面上5.5m以上(電車線上部と1m以上離隔)
横断歩道橋の上 3.5m以上(IV電線・ケーブルは3m以上)
上記以外(原則) 5m以上(道路以外は4mまで緩和可)
架空配線の高さ 早見表
  • 道路を横断する場合:地表から6m以上
  • 鉄道・軌道を横断する場合:レール面上5.5m以上(電車線の上部とは1m以上離隔)。
  • 横断歩道橋の上:3.5m以上(IV電線・ケーブルは3m以上)。
  • 上記以外(原則):5m以上(道路以外は4mまで緩和可能)。

引下げ線・遮断器・接地の基準

  • 引下げ線にIV電線を用いる場合は直径1.6mm以上とし、地表から2.5m未満の部分は管で保護します。
  • 地中部分は埋設深さ30cm以上とします。
  • 開閉器および過電流遮断器を原則として設置し、過電流遮断器に開閉機能がある場合は遮断器のみでも可とします。
  • 漏電遮断器は原則として地表から1.8m以上に設置します(スイッチボックスや灯柱内部への収納など例外あり)。
  • 制御装置の金属外箱や信号灯柱にはD種接地工事を施します。

たとえ話でイメージ

交通信号灯の配線は、街路樹の枝を高く保つ管理に似ています。人や車が触れない高さを確保し、根元(引下げ線)は地中でしっかり守る。高さと保護の両方がそろって初めて安全が保たれます。

見習いペン太
見習いペン太
信号灯の配線って、電圧より高さの基準が細かいんですね。
はりた
はりた
そうだね。人や車、電車が通る場所ごとに必要な高さが決まっているんだ。道路横断なら6m以上が目安だよ。
見習いペン太
見習いペン太
じゃあ引下げ線は地面に近いから危なくないですか?
はりた
はりた
だから2.5m未満は管で保護して、地中は30cm以上埋めるんだ。金属外箱や灯柱にはD種接地も忘れずにね。

よくある質問(FAQ)

Q. 交通信号灯の二次側配線の使用電圧は?
A. 制御装置から信号灯に至る二次側配線の使用電圧は150V以下に制限されています。
Q. 道路を横断する架空配線の高さはどれくらい必要ですか?
A. 道路横断時は地表から6m以上が必要です。鉄道・軌道横断はレール面上5.5m以上、原則は5m以上(道路以外は4mまで緩和可能)です。
Q. 交通信号灯に必要な接地工事は何種ですか?
A. 制御装置の金属外箱や信号灯柱にはD種接地工事を施す必要があります。