【高圧受変電設備の設計マニュアル・資料編】機器別 目的早見表 ― 記号・役割・設置位置・ないとどうなるかを一覧に
高圧受変電設備の単線結線図には、20種類以上の機器が並びます。新人がつまずくのは記号そのものではなく、「この機器は、何を守る/測る/変えるために、そこに置かれているのか」がわからないことです。
そこでこのページでは、主要な機器を設置位置(6ブロック)ごとに並べ、目的・用途と、もし無かったらどうなるかを1行ずつまとめました。図面を見ながら横に置いて使ってください。

機器別・目的早見表
まとめ
新人がつまずくのは記号そのものではなく、「この機器は、何を守る/測る/変えるために、そこに置かれているのか」が分からないことです。だからこの表は、記号の一覧ではなく、目的と「ないとどうなるか」の一覧になっています。
6ブロックと、そこに並ぶ機器
| ブロック | そこでの役割 | 代表的な機器 |
|---|---|---|
| ① 引込部 | 自分の事故を構外に出さない | PAS/UGS、ZCT、ZPD+DGR、避雷器(LA) |
| ② 受電部 | 測る → 切り離す → 守る → 切る | VCT・Wh、DS、LA、VCB+OCR または LBS+PF、VT・CT |
| ③ 母線 | 受けた電気を、分岐へ配る | 高圧母線と分岐 |
| ④ 変圧器部 | 高圧を、使える電圧に変える | 変圧器T、一次側LBS+PF、二次側の計器 |
| ⑤ 力率改善部 | 無効電力を打ち消して、皮相電力を小さくする | SC(進相コンデンサ)、SR(直列リアクトル)、APFR・VMC |
| ⑥ 低圧配電部 | 太い1本を、細い何本かに分ける | 主幹ACB/MCCB、分岐MCCB・ELCB、幹線 |
| 設備全体 | 守る/備える | 接地(A〜D種)、非常用発電設備、系統連系保護 |
【設計マニュアル①】高圧受変電設備とは何か ― 目的と用途をやさしく解説
【設計マニュアル②】設計図書の種類と役割 ― 単線結線図が「設備の顔」である理由
【設計マニュアル③】図記号・文字記号・器具番号の読み方
【設計マニュアル④】引込部 ― 責任分界点とPAS・UGS
【設計マニュアル⑤】受電部① ― 計量装置・断路器・避雷器
【設計マニュアル⑥】受電部② ― 主遮断装置 CB形とPF・S形
【設計マニュアル⑦】計器用変成器と計器 ― VT・CT・ZCT・ZPD
【設計マニュアル⑧】保護継電器と保護協調 ― OCR・DGR・UVR
【設計マニュアル⑨】変圧器部 ― 容量・結線・台数の決め方
【設計マニュアル⑩】低圧配電部 ― 幹線・MCCB・負荷名称
【設計マニュアル⑪】力率改善設備 ― SC・SRと6%の根拠
【設計マニュアル⑫】接地 ― A種〜D種の目的
【設計マニュアル⑬】非常用発電設備と系統連系
【設計マニュアル⑭・最終回】作図手順とセルフチェック20項目
参考:電気設備の技術基準の解釈/高圧受電設備規程 JEAC 8011-2025(日本電気協会)/内線規程 JEAC 8001/JIS C 4620 キュービクル式高圧受電設備/JEM 1090 制御器具番号
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