【高圧受変電設備の設計マニュアル⑬】非常用発電設備と系統連系 ― 逆充電・単独運転をどう防ぐか
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こんにちは、HARITAの設計室です。第13回は非常用発電設備と系統連系。第1回で挙げた6つの役割の最後、「備える」です。
ここには受変電のほかのブロックにはない特徴があります。ふだんは動かない設備なのに、動かなければ人が逃げられない。そして間違って動くと、電力会社の作業員を感電させます。
発電機の図面、点線で囲われてたり切替のスイッチがあったりして…主回路と別世界に見えます。
別世界にしてあるんだ。商用と発電機は、絶対に同時につながってはいけない。その「絶対」を図面で表現したのが、あの切替とインタロックだよ。
contents
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予備電源には2つの性格がある
| 区分 | 対象 | 性格 |
|---|---|---|
| 法令で求められる 非常電源 |
非常用照明、誘導灯、屋内消火栓、スプリンクラー、排煙設備、非常放送 など | 設置しないと建物が使えない。容量も切替時間も法令で決まる |
| 事業継続のための 予備電源 |
サーバ、医療機器、生産設備、冷凍・冷蔵、通信 など | 発注者が決める。何をどこまで守るかは施主との合意で決まる |
📎 非常照明の回路の取り方や耐火配線は個別記事で解説しています。
→ 非常照明の回路は分電盤のどこにつける?取り方とNG例
→ 電源別置形と耐火配線|大規模建物の非常照明はどう配線する?
→ 【新人講座 第18回】消防・防災設備の設計のさわり
→ 非常照明の回路は分電盤のどこにつける?取り方とNG例
→ 電源別置形と耐火配線|大規模建物の非常照明はどう配線する?
→ 【新人講座 第18回】消防・防災設備の設計のさわり
予備電源の3タイプ
| 方式 | 切替の速さ | 持続時間 | 向いている用途 |
|---|---|---|---|
| 非常用発電機 ディーゼル・ガス |
数十秒 始動〜電圧確立 |
長い 燃料次第 |
消防設備、非常照明、建物全体の重要負荷 |
| 蓄電池設備 直流電源・UPS |
瞬時 無停電も可能 |
短い | サーバ、制御電源、遮断器のトリップ電源(第6回) |
| 太陽光+蓄電池 | 条件による | 条件による | 自立運転による部分的なバックアップ。停電時に使えるかは構成次第 |
停電から給電までの流れ ― UVRの出番
第8回で扱ったUVR(27・不足電圧継電器)が主役になります。停電を検出して発電機を起こすのがUVRの仕事です。
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インタロック ― 絶対に同時投入させない
系統連系 ― 太陽光をつなぐときに増える保護
太陽光発電などを電力会社の系統につなぐことを系統連系といいます。予備電源と似ていますが、ふだんから商用と並列で運転する点が決定的に違います。
波及事故も、逆充電も、単独運転も…全部「構外に迷惑をかけない」って話なんですね。
そこに気づけたら、この連載の見方編は卒業だね。受変電設備の設計思想は「自分を守る」と「他人に迷惑をかけない」の2本柱。図面はその思想が形になったものなんだ。
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単線結線図では、こう描かれる
新人がやりがちなミス 3選
まとめ
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よくある質問
次回予告
第14回(最終回):単線結線図の作図手順とセルフチェック
見方編はここで終わり、いよいよ書き方編です。白紙から単線結線図を描く手順、三線結線図・展開接続図への展開、そして自分で記入漏れを見つけるためのチェックリストをまとめます。
見方編はここで終わり、いよいよ書き方編です。白紙から単線結線図を描く手順、三線結線図・展開接続図への展開、そして自分で記入漏れを見つけるためのチェックリストをまとめます。
📋 連載の記事
第1回 高圧受変電設備とは何か ― 目的と用途
第2回 設計図書の種類と役割
第3回 図記号・文字記号・器具番号の読み方
第4回 引込部 ― 責任分界点とPAS・UGS
第5回 受電部① 計量装置・断路器・避雷器
第6回 受電部② 主遮断装置 CB形とPF・S形
第7回 計器用変成器と計器 VT・CT・ZCT・ZPD
第8回 保護継電器と保護協調
第9回 変圧器部 ― 容量・結線・台数の決め方
第10回 低圧配電部 ― 幹線・MCCB・負荷名称
第11回 力率改善設備 ― SC・SRと6%の根拠
第12回 接地 ― A種〜D種の目的
第14回 作図手順とセルフチェック20項目(最終回)
資料編 機器別 目的早見表
第1回 高圧受変電設備とは何か ― 目的と用途
第2回 設計図書の種類と役割
第3回 図記号・文字記号・器具番号の読み方
第4回 引込部 ― 責任分界点とPAS・UGS
第5回 受電部① 計量装置・断路器・避雷器
第6回 受電部② 主遮断装置 CB形とPF・S形
第7回 計器用変成器と計器 VT・CT・ZCT・ZPD
第8回 保護継電器と保護協調
第9回 変圧器部 ― 容量・結線・台数の決め方
第10回 低圧配電部 ― 幹線・MCCB・負荷名称
第11回 力率改善設備 ― SC・SRと6%の根拠
第12回 接地 ― A種〜D種の目的
第14回 作図手順とセルフチェック20項目(最終回)
資料編 機器別 目的早見表
参考:高圧受電設備規程 JEAC 8011-2025(日本電気協会)/系統連系規程 JEAC 9701/消防法および同施行令・施行規則/建築基準法施行令/内線規程 JEAC 8001
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