電気の世界で必ず出てくる「低圧・高圧・特別高圧」という3つの区分。
「低圧は600V以下…だったかな?」「直流は750V?」「特別高圧の境目って7000Vだっけ?」——交流と直流で数字が違うこともあって、いざ問われると混乱しがちです。まずは下の図で全体像をつかみましょう。

🦔 はりた:「交流が600V、直流が750Vだよ。直流のほうが少し高い、と覚えるといい。高圧の上限はどっちも7000Vでそろってるんだ」
🐧 見習いペン太:「低圧だけ交直で違う、ですね!」
- 低圧:交流600V以下/直流750V以下
- 高圧:低圧を超え7000V以下(代表は6600V)
- 特別高圧:7000V超
低圧の上限だけ交直で違う(600V/750V)。高圧の上限はどちらも7000V
1. なぜ電圧を区分するのか
電気設備で使う電圧は、高くなるほど危険性も高くなります。そこで電圧を区分し、区分ごとに安全基準を定めています。
境界となる電圧値は、理論から導かれた数値ではなく、危険の程度と実用上の必要性の両面を考えて決められています。だから「キリのいい数字」になっているとは限りません。
2. 低圧の上限(交流600V・直流750V)の由来
低圧の上限は、もともと次のような実態に合わせて定められました。
- 直流:路面電車で使われている750Vまでを低圧として認めた
- 交流:一般需要家に供給する電圧を対象に定められた
交流はかつて300V以下でしたが、昭和40年ごろにビルや工場で400V級の配電が行われるようになり、低圧の上限が600V以下に格上げされました。交直で差があるのは、こうした成り立ちの違いによるものです。
3. 高圧の上限(7000V)の由来
高圧と特別高圧の境目である7000Vにも歴史があります。
大戦中までは高圧の上限は3500Vでしたが、戦後に6000V級の配電が広く普及。6000V級なら3000V級と危険度に大きな差がないことから、昭和24年に上限が7000Vへ引き上げられ、現在に至っています。実際の高圧配電は6600Vが代表的です。
🦔 はりた:「これは“6000V級”の実配電の代表値なんだ。区分の境界の7000Vとは別ものだよ。境界=7000V、実際の高圧配電=6600V、って分けて覚えるといい」
🐧 見習いペン太:「境界の数字と配電電圧は別、ですね!」
よくある質問(FAQ)
Q. 低圧・高圧・特別高圧の境界は何Vですか?
A. 低圧は交流600V以下/直流750V以下、高圧は低圧を超え7000V以下、特別高圧は7000V超です。低圧の上限だけ交流と直流で異なり、高圧の上限はどちらも7000Vです。
Q. なぜ低圧の上限は交流600V・直流750Vと違うのですか?
A. 成り立ちの違いです。直流は路面電車の750Vまでを低圧として認め、交流は一般需要家への供給電圧を対象に、400V級配電の普及に伴い昭和40年ごろ300Vから600Vへ格上げされました。
Q. 高圧の上限が7000Vなのはなぜですか?
A. 大戦中までは3500Vでしたが、戦後に6000V級配電が普及し、3000V級と危険度に大きな差がないことから昭和24年に7000Vへ引き上げられました。
Q. 6600Vと7000Vの違いは何ですか?
A. 7000Vは高圧と特別高圧を分ける区分の境界値、6600Vは実際の高圧配電で使われる代表的な電圧(6000V級)です。境界の数字と実配電電圧は別ものとして区別します。
まとめ

- 低圧:交流600V以下/直流750V以下
- 高圧:低圧を超え7000V以下(代表は6600V)
- 特別高圧:7000V超
- 低圧の上限だけ交直で違う(600V/750V)。高圧の上限はどちらも7000V。
「交流600V・直流750V」「7000Vで特別高圧」の2つの境目さえ押さえておけば、区分でもう迷いません。







