【高圧受変電設備の設計マニュアル⑫】接地 ― A種〜D種の目的と、B種だけが特別な理由
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こんにちは、HARITAの設計室です。第12回は接地です。
接地は特定のブロックにあるものではなく、設備全体にかかる話です。図面上は「⏚」の小さな記号とA〜Dの文字だけ。ところがここを外すと、人が死にます。受変電で最も真剣に扱うべき項目です。
接地って、A種・B種・C種・D種で抵抗値が違うのは覚えたんですけど…正直、丸暗記です。
数値の暗記は最後でいい。「何を守るための接地か」を先につかむと、数値の理由まで見えてくる。とくにB種だけが他の3つと目的が違う。そこが今日の山だよ。
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接地は「電気が大地へ帰る道」をつくること
4種類の接地 ― まず「何を守るか」で覚える
| 種別 | 何に施すか | なにを守るための接地か | 接地抵抗値 |
|---|---|---|---|
| A種 | 高圧機器の金属製外箱、避雷器、高圧計器用変成器の二次側 など | 高圧が漏れたときに人を守る。電圧が高いぶん、確実に大地へ流す必要がある | 10Ω以下 |
| B種 | 変圧器の低圧側の中性点(または1端子) | 高圧が低圧側へ侵入するのを防ぐ。他の3つとは目的が違う | 計算で決まる(後述) |
| C種 | 300Vを超える低圧機器の金属製外箱など | 低圧の漏電から人を守る(電圧が高いぶん厳しい値) | 10Ω以下 0.5秒以内に自動遮断する装置があれば500Ω以下 |
| D種 | 300V以下の低圧機器の金属製外箱など | 同上。いちばん人が触れる場所にある接地 | 100Ω以下 0.5秒以内に自動遮断する装置があれば500Ω以下 |
B種接地だけが特別 ― 混触を止める最後の砦
A種・C種・D種は「漏電したときに人を守る」接地です。ところがB種だけは目的が違います。守る相手は低圧側の設備と人すべてです。
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A種とB種の接地極は分けるのか
接地線のサイズ ― 「つながっていればいい」ではない
単線結線図では、こう描かれる
「速く切れるなら抵抗値は緩めていい」って、C種D種の500Ωも、B種の300/600も、全部同じ考え方だったんですね。
そこに気づけたら合格。危険は「電圧の高さ×かかる時間」で決まる。だから時間を短くできれば電圧側は緩められる。基準の数字はだいたいこの理屈でできてるんだ。
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新人がやりがちなミス 3選
まとめ
よくある質問
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次回予告
第13回:非常用発電設備と系統連系 ― 予備電源をどう描くか
6つの役割の最後、「備える」です。停電を検出して自動始動する仕組み(UVRの出番)、商用と発電機を同時に投入させないインタロック、そして太陽光の系統連系と単独運転防止を扱います。
6つの役割の最後、「備える」です。停電を検出して自動始動する仕組み(UVRの出番)、商用と発電機を同時に投入させないインタロック、そして太陽光の系統連系と単独運転防止を扱います。
📋 連載の記事
第1回 高圧受変電設備とは何か ― 目的と用途
第2回 設計図書の種類と役割
第3回 図記号・文字記号・器具番号の読み方
第4回 引込部 ― 責任分界点とPAS・UGS
第5回 受電部① 計量装置・断路器・避雷器
第6回 受電部② 主遮断装置 CB形とPF・S形
第7回 計器用変成器と計器 VT・CT・ZCT・ZPD
第8回 保護継電器と保護協調
第9回 変圧器部 ― 容量・結線・台数の決め方
第10回 低圧配電部 ― 幹線・MCCB・負荷名称
第11回 力率改善設備 ― SC・SRと6%の根拠
第13回 非常用発電設備と系統連系
資料編 機器別 目的早見表
第1回 高圧受変電設備とは何か ― 目的と用途
第2回 設計図書の種類と役割
第3回 図記号・文字記号・器具番号の読み方
第4回 引込部 ― 責任分界点とPAS・UGS
第5回 受電部① 計量装置・断路器・避雷器
第6回 受電部② 主遮断装置 CB形とPF・S形
第7回 計器用変成器と計器 VT・CT・ZCT・ZPD
第8回 保護継電器と保護協調
第9回 変圧器部 ― 容量・結線・台数の決め方
第10回 低圧配電部 ― 幹線・MCCB・負荷名称
第11回 力率改善設備 ― SC・SRと6%の根拠
第13回 非常用発電設備と系統連系
資料編 機器別 目的早見表
参考:電気設備の技術基準の解釈 第17条(接地工事の種類及び施設方法)/内線規程 JEAC 8001/高圧受電設備規程 JEAC 8011-2025(日本電気協会)/JIS T 1022 病院電気設備の安全基準
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