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出典(内線規程(JEAC8001-2022))より
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住宅用分電盤への雷保護装置設置
近年、雷による電気機器の故障や火災などの被害が増加傾向にあります。特に、精密機器を多く使用する現代の住宅では、雷対策は欠かせません。この記事では、住宅用分電盤への雷保護装置の設置に関する重要なポイントを、内線規程に基づき解説します。
雷保護装置設置の必要性と効果
雷サージは、落雷時に発生する高電圧の過渡的な現象で、電線を伝って住宅内に侵入し、電気機器を破損させる可能性があります。雷保護装置は、この雷サージを抑制し、電気機器を保護するための装置です。
- 保護効果: 雷保護装置の性能と雷の大きさ、侵入経路によって効果は異なりますが、設置することで被害を軽減できます。
- 襲雷頻度の考慮: 雷の多い地域では、より高性能な雷保護装置の設置が推奨されます。
雷保護装置の設置場所と規格
雷保護装置は、分電盤内の適切な場所に設置する必要があります。
- 設置場所: 引込口装置の負荷側に設置します。
- 引込口装置: 過電流保護機能付きの漏電遮断器を使用します。
- 規格: 日本配線システム工業会規格 JWDS0007-付3(2013)に適合した製品を選びます。
- エネルギーの大きな雷が発生する地域(日本海沿岸等)においては、 より大きな公称放電電流及び最大放電電流を有する雷保護装置を選択することが望ましい。
雷保護装置の接地工事
雷保護装置の効果を最大限に発揮するためには、適切な接地工事が不可欠です。
- 接地工事: D種接地工事に準じた接地工事を行います。
- 接地抵抗値は、D種接地工事に準じること。
- 接地線は、IV電線または同等以上の絶縁効力を持つ銅線を使用します。
- 接地線はできるだけ短くし、合成樹脂管などに収めて保護します。
集中接地端子の活用
分電盤内に集中接地端子を設けることで、接地工事の効率化と雷サージ抑制効果を高めることができます。
- 集中接地端子: 分電盤内の分岐回路の接地線を集中接地端子に接続します。
- 集中接地端子と雷保護装置を接続する接地線は50cm以下にします。
- 接地工事を施した電気機械器具の接地線と雷保護装置の接地線とは,集中接地端子に接続し共用すること。
- 多心ケーブルの1心を接地線として施設するか,ケーブル配線にⅣ 電線などを使用した接地線を沿わせて施設するなど,接地線と配線は近接させて施設することが望ましい。
- 雷サージ抑制効果: 集中接地端子を使用することで、雷サージの抑制効果が期待できます。
雷保護装置選定のポイント
雷保護装置を選ぶ際には、以下の点に注意しましょう。
- 性能: JWDS0007-付3(2013)に適合した性能を持つ製品を選びます。
- 定格値: 公称放電電流や最大放電電流など、定格値を確認します。
- 設置場所: 分電盤のサイズや設置スペースに合った製品を選びます。
- 信頼性: メーカーの信頼性や製品の保証内容を確認します。
まとめ
雷保護装置は、雷被害から大切な電気機器を守るために重要な役割を果たします。適切な製品を選び、正しい設置と接地工事を行うことで、安全で快適な住環境を実現しましょう。
- 雷保護装置は、引込口装置の負荷側に設置する。
- 雷保護装置は、JWDS0007-付3(2013)に適合した製品を選ぶ。
- 雷保護装置には、D種接地工事に準じた接地工事を行う。
- 分電盤内に集中接地端子を設けることで、接地工事の効率化と雷サージ抑制効果を高めることができる。
- エネルギーの大きな雷が発生する地域(日本海沿岸等)においては、 より大きな公称放電電流及び最大放電電流を有する雷保護装置を選択することが望ましい。
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