内線規程の解説 PR

内線規程の解釈と解説【025】|引込小柱などの施設

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出典(内線規程(JEAC8001-2022))より

引込小柱などの種類、構造及び強度

強度:

  • 木柱の場合:風圧荷重の1.2倍の荷重に耐えること。
  • その他の場合:風圧荷重に耐えること。

種類及び構造:

  • 2205-1表に適合するものとし、以下の各号によること。
  • 臨時施設で1370-1表の電線の高さが確保できる場合は、2205-1表の長さによらないことができます。

2205-1表 引込小柱などの種類及び構造:

  • 木柱小柱(注入柱に限る):長さ6.2m以上、末口9cm以上
  • コンクリート柱:長さ6.2m以上、末口10cm以上、設計荷重780Pa以上
  • 鋼管柱:長さ6.2m以上、末口7.6cm以上、設計荷重780Pa以上
  • 設計荷重:構成材の垂直投影面積1m²についての風圧

鋼管柱の表面処理:

  • JIS H 8641に適合する溶融亜鉛めっき、同等以上のめっき処理、または防錆塗料を塗布したもの。

鋼管柱のケーブル引入れ・引出口:

  • ケーブル損傷防止のためのブッシングを取り付けること。

木柱の末口部分:

  • 笠金を取り付けること(勧告)。

支線の種類と太さ:

  • 断面積22mm²以上の亜鉛めっき鋼より線又は直径4mm以上の亜鉛めっき鉄線3条以上を使用。
  • 引込小柱などとの角度が30度以上となるように施設。
  • DV電線で太さが直径3.2mm以下、線心数3以下の場合は、直径4mmの亜鉛めっき鉄線1条を使用可能。

支線の省略:

  • 地盤が軟弱な場所を除き、地際をコンクリート巻きで補強し堅固に施設した場合、2205-2表の範囲で支線を省略可能。
  • 2205-2表以外の条件で省略する場合は、個別に算出(資料2-2-2参照)。

支線の省略

架空引込線の太さと径間:

2.6mm-2心:25m以下

2.6mm-3心:20m以下

3.2mm-2心:20m以下

3.2mm-3心:15m以下

14mm²-3心:10m以下

22mm²-3心:9m以下

38mm²-3心:6m以下

備考:

設計荷重780Paの引込小柱に引込線1条を施設した場合の径間。

丙種風圧荷重地区において低温季、弛度は径間の2%として計算。

配線方法

引込小柱表面の配線:

ケーブルを使用。

支持点間距離は1m以下、サドル又はステンレスバンドで堅固に支持。

紫外線劣化のおそれがあるものやテープは使用しない。

電線の中間に接続点を設けない。

鋼管柱内の配線:

上記に準じて施設。

ケーブル外装を損傷しないように引入れ・引出し。

 

接地

鋼管柱の接地: D種接地工事を推奨。

 

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