出典(内線規程(JEAC8001-2022))より
この記事に書かれていること

特定電気用品とは,構造又は使用方法その他の使用状況からみて特に危険又は障害の発生するおそれが多い電気用品であって,◇PSEマークを個々に表示しています。
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電気用品安全法(PSE法)とは?|PSEマークの意味と正しい電気製品の選び方
家電製品を買ったとき、「PSEマーク」と書かれたマークを見たことはありませんか?
これは、電気用品安全法(PSE法)という法律に基づいた安全の証しです。
今回は、「電気用品安全法ってなに?」「どんな製品が対象?」「PSEマークの違いは?」といった疑問にお答えします!
🔌 電気用品安全法とは?
電気用品安全法(でんきようひんあんぜんほう)とは、
電気用品による感電・火災・事故を防ぐために、製品の安全基準を定めた日本の法律です。
正式名称は「電気用品安全法(旧・電気用品取締法)」で、経済産業省が所管しています。
✅ 対象となる電気用品とは?
コンセントに差して使う製品のほとんどが対象です。
以下のようなものが代表例です:
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ドライヤー、ヘアアイロン
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電気ストーブ、ファンヒーター
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湯沸かし器、ホットプレート
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ACアダプター、延長コード など
📌 PSEマークの種類と違い
電気用品安全法では、電気用品の危険度に応じて2種類に分けられ、それぞれ異なるマークの表示が義務付けられています。
◇ 特定電気用品(危険度が高い)
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マーク:◆PSEマーク(ひし形)
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例:電気ストーブ、電気温水器、配線器具など
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国が認めた第三者機関による「適合性検査」が必要
◯ 特定電気用品以外の電気用品(一般)
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マーク:丸PSEマーク
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例:ドライヤー、アイロン、炊飯器など
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メーカー自身が基準に適合していることを確認すればOK
🛒 電気製品を選ぶときのチェックポイント
チェック項目 | 内容 |
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✅ PSEマークの有無 | 安全法に適合している証拠です |
✅ マークの形 | ひし形:特定電気用品、丸:その他の電気用品 |
✅ JISマークなども確認 | 日本工業規格(JIS)適合品はさらに信頼性が高い |
⚠ 無表示の電気製品に注意!
PSEマークがない製品は、
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電気用品安全法に違反している可能性
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事故や火災のリスクが高い
特に海外通販や無認可の輸入品には注意しましょう。
✅ 電気設備に使うときの選定基準
電気工事や施設内で使用する電気用品を選ぶときは、以下のいずれかに該当することを確認しましょう。
選定基準 | 説明 |
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① 電気用品安全法に適合(PSEマークあり) | 最も基本的な条件です |
② 電気用品安全法の解釈に基づく規格に適合 | JIS規格や技術基準を満たしているもの |
③ その他、これに準じる安全規格 | IEC規格、UL規格など国際基準に適合するものも評価対象に |
📝 まとめ
ポイント | 内容 |
---|---|
法律名 | 電気用品安全法(PSE法) |
対象 | 家庭用・業務用の電気製品のほとんど |
マーク | ◆PSE(特定)/〇PSE(一般)で区別 |
製品選び | 必ずPSEマークがついているかを確認 |
無表示製品 | 事故や火災のリスクあり。要注意! |
📌 PSEマークは“安全の印”です!
身の回りの電気製品を選ぶときは、ぜひPSEマークをチェックしてくださいね。
工事・設計担当者も、PSE法を理解することで安全で信頼できる設備づくりにつながります。