出典:内線規程(JEAC8001-2022)より

ライティングダクト配線は、ダクトに沿って照明器具やコンセントを自由に配置できる方法で、店舗やオフィスで広く使われます。落下・感電を防ぐための施設・接地ルールが要点です。3つに整理します。

ライティングダクト配線の3つのポイントの図解
結論

①種類・定格は3150-1表で選び、定格100V以上は電気用品安全法適合品。屋内の乾燥した露出・点検できる隠ぺい場所限定。②造営材を貫通させない、支持点間2m以下、開口部は下向き。③電路に漏電遮断器を施し、金属製部分にD種接地

1. 選定と施設場所

  • 種類・定格は3150-1表により選定する
  • 定格電圧100V以上のダクト・附属品は電気用品安全法に適合するものを使う(固定Ⅱ形はJIS C 8366適合品)
  • 附属品はそのダクトに適合するものを使う
  • 施設できるのは屋内の乾燥した①露出場所②点検できる隠ぺい場所に限る

2. 施設方法

  • 造営材(壁・床・天井)を貫通させてはいけない
  • 造営材への取付けは1本ごと2箇所以上、支持点間の距離は2m以下
  • 開口部は下向きに施設する(簡易接触防護措置+じんあい侵入防止、または固定Ⅱ形なら横向きも可)
  • 終端部はエンドキャップを取り付けて閉そくする
  • ダクト相互・導体相互は電気的・機械的に完全に接続する
たとえ話

ライティングダクトは天井のレールにスポットライトを後から好きな位置に差し込めるのが魅力。ただし下向きに口が開いているので、落下やほこりの侵入を防ぐルールがそろっているわけです。

見習いペン太
見習いペン太
開口部を上に向けちゃダメなんですね。
はりた
はりた
そう、原則は下向き。横向きにするなら簡易接触防護措置か固定Ⅱ形が条件だよ。

3. 漏電遮断器と接地

  • 導体に電気を供給する電路には漏電遮断器(定格感度電流30mA以下・動作時間0.1秒以内)を施設する(簡易接触防護措置を施す場合は不要)
  • 金属製部分(導体を除く)にはD種接地工事を施す
  • 対地電圧150V以下かつ長さ4m以下の場合、または絶縁物で金属製部分を被覆したダクトを使う場合は接地工事を省略できる

よくある質問(FAQ)

Q. ライティングダクトはどこに施設できる?
A. 屋内の乾燥した露出場所、または点検できる隠ぺい場所に限ります。造営材(壁・床・天井)を貫通させることはできません。
Q. 支持の間隔は?
A. 1本ごとに2箇所以上で支持し、支持点間の距離は2m以下とします。
Q. 開口部の向きは?
A. 原則として下向きです。簡易接触防護措置を施しじんあいの侵入を防ぐ場合、または固定Ⅱ形を使用する場合は横向きにできます。
Q. 漏電遮断器は必要?
A. 電路に定格感度電流30mA以下・動作時間0.1秒以内の漏電遮断器を施設します。ただしダクトに簡易接触防護措置を施す場合は不要です。
Q. 接地は必要?
A. 金属製部分にD種接地工事が必要です。対地電圧150V以下かつ長さ4m以下の場合や、絶縁物で被覆したダクトを使う場合は省略できます。