出典(内線規程(JEAC8001-2022))より
❌PCB使用機器はNG!電気設備で守るべき大切なルール
こんにちは!今回は、電気設備を扱ううえで絶対に知っておきたい「PCB(ポリ塩化ビフェニル)使用禁止」に関するお話です。
PCBは昔は絶縁油などに使われていた物質ですが、今は人体にも環境にもとっても有害。そのため、電気設備の中で使うことは法律で禁止されています。
📌PCB含有電気機器は使えません!
以下のような機器で、PCBが含まれている可能性があるものは設置してはいけません。
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コンデンサ
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変圧器
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計器用変成器
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リアクトル
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放電コイル など
💡ポイント
PCBを含む絶縁油=PCB濃度が1kgあたり0.5mgを超えるもの
これに該当する機器は、設置NGです。
🧾根拠はどこにあるの?
この禁止事項は、以下に基づいています。
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省令第19条第14項
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解釈32
また、技術的な内容については以下の資料で確認できます。
📘JEAC 8011(2014) 電気技術規程「高圧受電設備規程」資料1-2-1(日本電気協会)
☣なぜPCBがダメなの?
PCBは、人体や環境に悪影響を及ぼす有害物質とされています。
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健康被害:長期的な曝露で発がん性リスクがあるとされています
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環境汚染:分解されにくく、土壌や水質に残留してしまう
だからこそ、使用も保管も処理もすべて厳しく規制されています。
🔍点検・改修時のチェックも大切
古い設備や機器を点検・更新するときは、PCBが使われていないかをしっかり確認しましょう。
もしPCBが含まれていた場合は…
🧰 専門の業者に処理を依頼する必要があります!
🛑守るべきポイントまとめ
✅ やるべきこと | ❌ やってはいけないこと |
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PCB含有の有無を確認する | PCBを含む機器を設置する |
専門業者に処理を依頼する | 自分で処分する |
法令や技術規程を守る | 情報を確認せずに施工する |
📝まとめ:安全・環境を守るために
PCBは便利だった反面、私たちの健康や自然環境に大きな影響を及ぼす物質です。電気設備に関わるすべての人が、
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使用禁止のルールを知ること
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正しい点検・処理を行うこと
を心がけることが、とても大切です。
🌱 安全で安心な電気設備のために、今一度チェックを!