内線規程の解説 PR

内線規程の解釈と解説【039】|フロアダクト配線

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出典(内線規程(JEAC8001-2022))より

フロアダクト配線とは?

フロアダクト配線とは、床に埋め込まれたダクト(配線用管)の中に電線を通して配線する方法です。オフィスや店舗などの床下配線に用いられます。

電線

  1. 絶縁電線

    • フロアダクト配線には、絶縁電線を使用する必要があります。
    • 絶縁電線の定義については、1100-1(用語)⑪(絶縁電線)を参照してください。
  2. より線

    • 直径3.2mm(アルミ電線にあっては、4.0mm)を超える電線は、より線である必要があります。
  3. 接続

    • 電線の接続は、ジャンクションボックス内で行う必要があります。
    • 引出し口の使用を廃止した場合は、ジャンクションボックスからその引出し口に至る電線を撤去するのが望ましいです。

使用電圧の制限

  • フロアダクト配線の使用電圧は、300V以下である必要があります。

施設場所の制限

  • フロアダクト配線は、屋内の乾燥したコンクリート又はシンダーコンクリートの床内の埋込みに限り、施設することができます。

フロアダクト及び附属品の選定ルール

  1. 電気用品安全法への適合

    • フロアダクト及びボックスその他の附属品(フロアダクト相互を接続するもの及びフロアダクトの端に接続するものに限る。)は、次の各号に適合する必要があります。
      • ① 電気用品安全法の適用を受ける金属製のフロアダクト及びボックスその他の附属品、又は厚さ2mm以上の鋼板で堅ろうに製作し、これに亜鉛めっきを施し、又はエナメルなどで被覆したものである必要があります。
      • 〔注〕フロアダクトのうち、幅が100mm以下のものが、電気用品安全法の適用を受けます。
      • ② 電線の引き入れ又は引き替えのとき、その被覆を損傷しないように端口をなめらかにしたものである必要があります。
  2. フロアダクトの大きさ

    • 絶縁電線を同一フロアダクト内に収める場合のフロアダクトの大きさは、3110-5(管の太さの選定)の3110-8表により電線の被覆絶縁物を含む断面積の総和がフロアダクトの内断面積の32%以下となるように選定する必要があります。

埋設方法のルール

  1. 接続の堅ろう性と電気的完全性

    • ダクト相互並びにダクトとボックス及び引出し口とは、堅ろうに、かつ、電気的に完全に接続する必要があります。
  2. 水溜まりの防止

    • ダクト及びボックスその他の附属品は、水が溜まるような低い部分を設けないように施設する必要があります。
  3. ボックス・引出し口の埋設と密封

    • ボックス及び引出し口は、床面から突出しないように施設し、かつ、水が浸入しないように密封する必要があります。
  4. ダクト終端部の閉塞

    • ダクトの終端部は、閉そくする必要があります。
  5. ジャンクションボックス間のダクト

    • ジャンクションボックス間のダクトは、一直線上に施設することが望ましいです。

まとめ

  • フロアダクト配線には、絶縁電線を使用します。
  • 太い電線は、より線である必要があります。
  • 電線の接続は、ジャンクションボックス内で行います。
  • 使用電圧は300V以下に制限されています。
  • 施設場所は、屋内の乾燥したコンクリートまたはシンダーコンクリートの床内に限定されています。
  • 安全な電気環境のために、電気工事の専門家にご相談ください。

(注)

  • この記事は、電気技術規程・解釈に基づいた一般的な情報提供を目的としています。
  • 実際の設置にあたっては、必ず専門家にご相談ください。
  • 最新の情報については、関連法令をご確認ください。

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