内線規程の解説 PR

内線規程の解釈と解説【018】|高周波電流の漏えい防止

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

 

出典(内線規程(JEAC8001-2022))より

高周波電流の漏えい防止

この節では、高周波電流の漏えいを防止するための施設について規定されています。

1390-1 高周波電流の漏えい防止の施設 (対応省令: 第17条)

  1. 屋内配線などを伝送路として使用するインターホンなどの搬送用高周波電流が、その需要場所構内以外の電線路に施設する高周波利用設備の機能に継続的かつ重大な影響を及ぼすおそれがある場合は、これを防止する装置を施設すること。 (省令17)

    これは、インターホンなどの機器が発する高周波電流が、他の電気機器に悪影響を与える可能性がある場合に、その影響を防止するための装置を設置することを義務付けるものです。

  2. 他の電線路に漏えいする高周波電流の許容限度は、1390-1図又はこれに準じる測定方法で2回以上連続して10分間測定したとき、各回路の測定値の平均値が1mWを0dBとしたとき-30dB (1,000分の1mW) 以下とすること。 (解釈30)

    これは、漏えいする高周波電流の許容限度を定めたものです。具体的には、特定の測定方法で測定した結果、平均値が-30dB以下である必要があります。

1390-1図 高周波電流の測定装置

この図は、高周波電流の測定装置の構成を示しています。図には、以下の機器が含まれています。

  • LM: 選択レベル計
  • MT: 整合変成器
  • HPF: 高域ろ波器
  • L: 電源分離回路
  • B: ブロック装置
  • W: 高周波利用設備

これらの機器を適切に接続し、測定を行うことで、漏えいする高周波電流の量を測定することができます。

まとめ

この節では、高周波電流の漏えいによる悪影響を防止するための措置について規定されています。インターホンなどの機器を使用する際には、これらの規定を遵守し、他の電気機器への影響を考慮する必要があります。

 

この記事のカテゴリー