内線規程の解説 PR

内線規程の解釈と解説【024】|架空ケーブル(メッセンジャーワイヤー)

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出典(内線規程(JEAC8001-2022))より

2200-5図 施設例

  • 図の説明: 低圧電線と高圧電線の施設例を図示しています。低圧引下げ線、絶縁電線、弱電流ケーブル、光ファイバケーブル、弱電流電線、光ファイバケーブルなどの配置を示しています。
  • 架空電線路の接地線: 架空電線路の接地線には、OW電線若しくはこれと同等以上の絶縁効力のある電線又はケーブルを使用し、かつ、架空電線路の接地線及び接地極と架空弱電流電線路又は架空光ファイバケーブル線路の接地線及び接地極とは、それぞれ別個に施設する必要があります。

2200-23 架空ケーブルの施設

  • ケーブルの種類: 架空電線にケーブルを使用する場合は、2200-10表のものを使用する必要があります。
    • 2200-10表 ケーブルの種類:
      • 低圧用:鉛被ケーブル、アルミ被ケーブル、クロロプレン外装ケーブル、ビニル外装ケーブル、ポリエチレン外装ケーブル、MIケーブル(保護被覆を施したものを含む)
      • 高圧用:鉛被ケーブル、アルミ被ケーブル、クロロプレン外装ケーブル、ビニル外装ケーブル、ポリエチレン外装ケーブル(保護被覆を施したものを含む)
  • ケーブルの施設方法: ケーブルは、メッセンジャーワイヤにハンガーを使用してちょう架し、使用電圧が高圧の場合は、ハンガーの間隔を50cm以下として施設する必要があります
  • ハンガーの間隔: 使用電圧が低圧の場合でも、ハンガーの間隔を50cm以下として施設することが望ましい。
  • メッセンジャーワイヤの種類: 引張強さが5.93kN以上のもの又は断面積22mm²以上の亜鉛めっき鉄より線を使用する必要があります。
  • メッセンジャーワイヤとケーブルの金属体の接地: D種接地工事を施す必要があります。ただし、低圧架空電線にケーブルを使用する場合において、メッセンジャーワイヤに絶縁電線又は同等以上の絶縁効力のあるものを使用するときは、メッセンジャーワイヤにD種接地工事を施さないことができます。
  • 高圧架空電線に使用する場合のメッセンジャーワイヤ: 2200-16の規定に準じて、メッセンジャーワイヤの強さの安全率が2.5以上になるように施設する必要があります。
    • メッセンジャーワイヤの重量及び水平風圧には、それぞれケーブルの重量と水平風圧を加算する必要があります。
    • 風圧荷重の詳細は、配電規程第200節を参照してください。
    • 安全率は、次式により求めることができます。

メッセンジャーワイヤの安全率の算出方法

安全率の算出式

  • 安全率 = E / T
  • T = WS² / 8D

各記号の説明

  • E:メッセンジャーワイヤの引張り荷重(N)
  • T:メッセンジャーワイヤの最大使用張力(N)
  • D:メッセンジャーワイヤの最大の弛度(m)
  • W:メッセンジャーワイヤの単位長当たりの合成荷重(N/m)
  • S:メッセンジャーワイヤの径間(m)

安全率の重要性

安全率は、メッセンジャーワイヤが安全に使用できるかどうかを判断するための重要な指標です。安全率が高いほど、メッセンジャーワイヤはより安全に使用できます。

安全率の算出方法

上記の数式を使用することで、メッセンジャーワイヤの安全率を算出できます。安全率を算出する際には、各記号に適切な値を代入する必要があります。

 

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