内線規程の解釈と解説【053】|コード及び移動電線など
出典:内線規程(JEAC8001-2022)より
コードや移動電線は手軽に使える反面、使い方を誤ると過熱や断線の原因になります。内線規程では用途・電圧・太さについて明確な制限を設けています。

先に結論だけ言うと
- コードは電球線及び移動電線として使用する場合に限り、固定配線には使用しない(ショウウインドー等の内部は例外)。
- 使用電圧が300Vを超える電路では使用しない。
- 電球線・移動電線は断面積0.75mm2以上のコード又はキャブタイヤケーブルを3203-1表で選定する。
✔ コードの用途制限
✔ 電圧の制限
✔ 電球線・移動電線の選定
ペン太
ハリタこの3つ、すぐ答えられますか
- コードを固定した配線として使えるのは、どんな場合ですか。
- コードが使えない電路の使用電圧は、いくつを超える場合ですか。
- 電球線や移動電線の最小の断面積はいくつですか。
コードの用途制限
- コードは電球線及び移動電線として使用する場合に限るものとし、固定した配線として施設してはいけません。
- ただし、3205-7に規定するショウウインドー、ショウケースなどの内部に配線する場合は、固定した配線として使用できます。
ペン太
ハリタ| 使い方 | 可否 |
|---|---|
| 電球線として使用する | 使用できる |
| 移動電線として使用する | 使用できる |
| 固定した配線として施設する | 原則として使用できない |
| 3205-7に規定するショウウインドー、ショウケースなどの内部に配線する | 固定した配線として使用できる |
- コードは電球線及び移動電線として使用する場合に限る。
- 固定した配線として施設してはいけない。
- 3205-7に規定するショウウインドー、ショウケースなどの内部に配線する場合は、固定した配線として使用できる。
電圧の制限
- コードは、使用電圧が300Vを超える電路で使用してはいけません。
- コードは、使用電圧が300Vを超える電路で使用してはいけない。
電球線・移動電線の選定
- 電球線又は移動電線は、断面積0.75mm2以上のコード又はキャブタイヤケーブルを、用途に応じて3203-1表により選定します。
たとえ話でイメージ
コードは「持ち運べる延長コード」のような存在。固定の壁内配線として埋め込むのは想定外の使い方で、熱がこもったり傷んだりして危険。あくまで電球線や移動して使う電線として使うのが正しい使い方です。
| 取り違えやすいところ | 正しくは |
|---|---|
| 丈夫なコードなら固定配線にも使える | コードは電球線及び移動電線として使用する場合に限り、固定した配線として施設してはいけない |
| ショウケースの中でも固定配線は不可 | 3205-7に規定するショウウインドー、ショウケースなどの内部は、固定した配線として使用できる |
| 電圧が300Vちょうどなら使えない | 使用できないのは300Vを「超える」電路 |
| 太さは使う電流だけで決めてよい | 断面積0.75mm2以上のうえで、用途に応じて3203-1表により選定する |
| 電球線と移動電線は別の基準で選ぶ | どちらも断面積0.75mm2以上のコード又はキャブタイヤケーブルを、3203-1表により選定する |
- 電球線又は移動電線は、断面積0.75mm2以上のコード又はキャブタイヤケーブルを使用する。
- 用途に応じて3203-1表により選定する。
よくある質問(FAQ)
まとめ|用途・電圧・太さの3つで判断する
コード及び移動電線は、固定配線に使わないこと、300Vを超える電路で使わないこと、断面積0.75mm2以上を選ぶことの3点で判断できます。
| 確認する項目 | 規程が示す内容 |
|---|---|
| 使用できる用途 | 電球線及び移動電線 |
| 禁止される使い方 | 固定した配線として施設すること |
| 例外 | 3205-7に規定するショウウインドー、ショウケースなどの内部の配線 |
| 使用できない電圧 | 使用電圧が300Vを超える電路 |
| 電球線・移動電線の最小断面積 | 0.75mm2以上 |
| 使用できる電線の種類 | コード又はキャブタイヤケーブル |
| 種類の選定方法 | 用途に応じて3203-1表による |
用途で押さえること
- 電球線か移動電線として使っているか。
- 固定した配線になっていないか。
- ショウウインドー等の例外にあたるか。
電圧で押さえること
- 使用電圧が300Vを超えていないか。
電線の選定で押さえること
- 断面積0.75mm2以上か。
- コードかキャブタイヤケーブルか。
- 用途に応じて3203-1表で選定しているか。
コードは身近な材料であるだけに、仮設や増設の場面でそのまま固定配線に使われてしまうことがあります。用途・電圧・太さの3点を先に確認しておけば、現場で迷わず判断できます。
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