内線規程の解説 PR

内線規程の解釈と解説【061】|アーケード照明施設

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出典(内線規程(JEAC8001-2022))より

 

 

記事のテーマ

アーケード照明施設における電気工事の安全性を確保するためのルールについて解説する。

アーケード照明施設とは?

アーケード照明施設とは、商店街や公共の通路などに設置された照明設備のことを指します。

対地電圧のルール

  1. 150V以下が原則

    • アーケード照明施設に電気を供給する電路の対地電圧は、150V以下とする必要があります。
    • ただし、放電灯を屋内電路の対地電圧の制限の規定により施設する場合、またはLED照明器具を適用範囲の規定により施設する場合は、300V以下とすることができます。

分岐回路のルール

  1. 15Aまたは20A分岐回路を使用

    • アーケード照明施設に電気を供給する分岐回路は、配線設計に規定する15A分岐回路又は20A配線用遮断器分岐回路で供給する必要があります。
    • ただし、大形電灯受口のみを施設する場合は、20A、30A、40A、50A分岐回路とすることができます。
  2. 負荷に応じて回路数を決定

    • 分岐回路の所要数は、使用する負荷の値をもとにして定める必要があります。
      • 用途不定のコンセントは、1個当たり150VAとみなします。
      • 将来の増容量(臨時的なものを含む。)に備え、十分余裕を見込む必要があります。
  3. 電線の太さは規定に従う

    • 分岐回路の電線の太さは、分岐回路の電線太さの規定によります。

幹線のルール

  1. 負荷に応じて太さを決定

    • アーケード照明施設に電気を供給する幹線の太さは、その幹線が供給する負荷の値をもとにして、幹線の簡便設計により決定する必要があります。(勧告)

配線のルール

  1. 配線方法の選択

    • 配線は、がいし引き配線(点検できない隠ぺい場所を除く。)、金属管配線、合成樹脂管配線、二種金属製可とう電線管配線又はケーブル配線のいずれかにより施設する必要があります。
  2. がいし引き配線の場合

    • がいし引き配線による場合は、絶縁電線(DV電線及びDE電線を除く。)を使用する必要があります。
  3. 放電灯を使用する場合

    • 放電灯を使用する場合は、1,000V以下の放電灯、1,000Vを超える放電灯、ネオン放電灯、放電灯用変圧器の各規定による必要があります。

照明器具などの施設ルール

  1. 堅ろうな取り付け

    • 照明器具などは、機械的に堅ろうに取り付ける必要があります。
  2. 防水対策

    • アーケードの屋根の開閉される部分又は雨水のかかるおそれがある場所に施設する照明器具、放電灯用安定器類及びコンセントには、施設場所に応じ、雨水などの浸入を防止する構造のものを使用するか、又は防水装置を施す必要があります。
    • 照明器具などは、防湿形、防雨形、防まつ形、防浸形など、施設場所に応じた保護構造のものを選定する必要があります。
  3. 地表からの高さ

    • 照明器具の地表上の高さは、その下端において、以下の値以上とする必要があります。
      • a. 車両が通行する道路は、5m(路端では4.5m)
      • b. 車両が通行しない道路は、3m(路端では2.5m)

接地ルール

  1. C種接地工事

    • 金属製アーケードに施設する金属管、ケーブルの金属被覆、金属製電気器具、放電灯用変圧器及び安定器並びにこれらを収める金属箱又は台の類には、C種接地工事を施す必要があります。
    • ただし、以下の各号のいずれかによる場合は、この限りではありません。
      • ① 金属製アーケードの接地抵抗値が10Ω以下に保持される場合において、これと電気的、機械的に完全に連絡する場合。
        • 市街地では、共同接地の実施により、一般に配電用変圧器二次側のB種接地工事の接地抵抗値が低く保持されるので、低圧線の1線地絡時における金属製アーケードの対地電位の上昇を制限するため、この条による接地工事の接地抵抗値は、3Ω以下とする必要があります。
      • ② 小規模のアーケードで、被接地金属体とアーケードの金属部分との間を木台、磁器台などにより絶縁する場合。

開閉器及び過電流遮断器など

  1. 専用の開閉器と過電流遮断器の施設

    • アーケード照明施設に電気を供給する電路には、専用の開閉器及び過電流遮断器を各極(多線式電路の中性極を除く。)に施設する必要があります。
    • ただし、過電流遮断器が開閉機能を有するものである場合は、過電流遮断器のみとすることができます。
  2. 施設の条件

    • 前項の開閉器及び過電流遮断器の施設は、以下の各号による必要があります。
      • ① 公衆が容易に触れるおそれがないような位置に施設するか、又は防護装置を施す必要があります。
      • ② 施設場所に応じ、雨水などの浸入を防止する構造のものを用いるか、又は防水箱内に収める必要があります。
        • 開閉器及び過電流遮断器は、防湿形、防雨形、防まつ形、防浸形など、施設場所に応じた保護構造のものを選定する必要があります。

漏電遮断器

  1. 漏電遮断器の施設

    • アーケード照明施設に電気を供給する電路には、漏電遮断器を施設する必要があります。

まとめ

  • 対地電圧は、原則として150V以下にしましょう。
  • 分岐回路は、負荷に応じて適切な回路数と電線の太さを選定しましょう。
  • 幹線は、負荷に応じて適切な太さを選定しましょう。
  • 配線方法は、規定に従って適切に選定しましょう。
  • 放電灯を使用する場合は、各規定に従って施設しましょう。

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