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出典(内線規程(JEAC8001-2022))より
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高圧機器と配線の絶縁性能・設置基準をわかりやすく解説!
高圧電気設備では、感電事故や火災を防ぐために「絶縁性能」や「設置方法」に細かなルールがあります。ここではその概要を、初心者の方にもわかりやすく解説します!
見習いペン太
高圧ってなんか怖いけど…どこに気をつければいいの?
はりた
まずは「絶縁」と「距離」が大事だよ!触れないように、電気をしっかり遮る構造が必要なんだ。
絶縁性能とは?
電気が漏れないように外部と電気をしっかり分けるための性能です。高圧設備ではこの性能が特に重要で、省令1345条などでも定められています。
絶縁抵抗の基準:
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3MΩ以上
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絶縁抵抗計は定格1,000V以上のものを使用
使用機器・電線の条件
高圧用の電気機械器具や電線は、JIS規格に適合したもの、または同等以上の強度と性能を持つものを選びましょう。
高圧機器の設置方法(抜粋)
方法 | 内容 |
---|---|
柵と表示 | 柵で囲い、人が触れられないようにし、高さ+距離で5m以上を確保 |
高所設置 | 地表から4.5m(市街地外は4m)以上に設置 |
保護箱への収納 | コンクリートor接地済み金属箱に収納し、充電部を露出させない |
接触防護措置 | 簡易な防護装置で触れられないように設置 |
見習いペン太
電気が見えない分、ちゃんと囲ったり離したりしないとダメなんだね!
はりた
そうだね。特にアークが出る機器なんかは、可燃物から1m以上離す必要があるよ。
アークを生じる機器の注意点
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開閉器・遮断器・避雷器など → 可燃物から1m以上離す
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充電部同士の離隔距離
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3,500V以下:15cm以上
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3,500V超:20cm以上
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耐震対策も忘れずに!
地震に備えて、基礎にしっかり固定することが求められます。参考資料としては以下のものがあります:
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建築設備耐震設計・施工指針(日本建築センター)
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建築電気設備の耐震設計・施工マニュアル(電設協会)
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JEAG 5003(変電所等の耐震設計指針)
過電流・ヒューズの選定も重要!
高圧ヒューズには以下のような基準があります:
ヒューズの種類 | 耐電流と溶断時間基準 |
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包装ヒューズ | 定格の1.3倍で耐える/2倍で120分以内に溶断 |
非包装ヒューズ | 定格の1.25倍で耐える/2倍で2分以内に溶断 |
適合規格 | JIS C 4604(高圧限流ヒューズ)に準拠 |
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