内線規程の解説 PR

内線規程の解釈と解説【020】|構内電線路の施設

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出典(内線規程(JEAC8001-2022))より

電線路の感電・火災を防ぐために|配電規程に基づく基本と用語解説

こんにちは!今回は、電気設備の安全を守るために欠かせない「構内電線路の施設に関する基本ルール」をご紹介します。

感電や火災のリスクを最小限に抑えるために、私たちが普段あまり意識しない「電線の通り道=電線路」にも、しっかりとした決まりごとがあるんです。


🔍このガイドでわかること

✅ 適用される電線路の種類
✅ 感電・火災を防ぐための考え方
✅ 専門用語のわかりやすい解説


1. 電線路ってどんなところにあるの?

構内電線路とは、建物の中や敷地内に設けられる電線のことです。例えば…

  • 🏠 住宅の電線

  • 🏢 工場やビルの引込線

  • 🌳 屋外にある変圧器から伸びる配線

こうした電線には、感電や火災を防ぐためのルールがたくさんあります。


2. 適用される範囲って?

📌このルールは、次のような施設に適用されます:

  • 低圧・高圧の電線路

  • 引込線(電力会社から建物への引込み部分)

  • 屋外配電用変圧器の接続部分など


3. 感電・火災を防ぐには?

電線路の施設は、場所の状況や使っている電圧に合わせて、危険がないように設置することが大前提です。

✅ 配線の距離や取り付け方
✅ 電線の材質や太さ
✅ 周囲の環境(湿度や腐食性など)

これらを考慮して、設置方法が決められます。


4. より詳しいルールはどこを見るの?

📘 JEAC 7001(2012)配電規程
日本電気協会が定めたこの技術規程に、設計・施工・保守の詳細ルールがまとめられています。

RB電線のような特殊なケースでは、この規程に基づいた「解釈」に従って施工する必要があります。


5. 特別なケースの施設もある!

以下のような特殊な施設も、配電規程に沿って設置されます。

  • 鉄塔や現場打ちコンクリート柱などの支持物

  • アルミ合金線やアルミ覆鋼線を使う場合

  • 60mを超えるような長いスパンの工事


6. よく出てくる用語をやさしく解説!

📌 地上に施設する電線路

構内や道路に布設される地上の電線路です。

📌 橋に施設する電線路

鉄道橋や道路橋などの構造物に設置された電線。

※電線専用橋や架線する場合は「架空電線路」として扱われます。

📌 電線路専用橋

川を渡る地中電線のための橋や、工場構内のパイプスタンド上に設けられる電線路。

📌 がけに施設する電線路

支持物を使わず、がけに直接布設する電線路。

📌 屋内に施設する電線路

建物内を通り抜ける電線路で、途中で分岐しないもの。


7. 地中にある電線の施設方法

地中に電線を通す場合も、いくつかの方式があります👇

方式 特徴
管路式 ガス管や合成樹脂管を埋設してケーブルを通す
暗きょ式 頑丈な構造物内に電線を通す
洞道 人が入って作業できる暗きょ
直接埋設式 トラフなどにケーブルを入れて直接埋設

💡 マンホールハンドホールは、ケーブルの点検や接続のために地中に設けるボックスのことです。


8. その他のポイント

  • 🔧 保安工事
     電線が他の設備に近づく場合は、通常より強化された施工が必要です。

  • 🧱 開きょ(かいきょ)
     地面に設けられた鉄筋コンクリート製の溝で、ケーブルを通すルート。

  • 🏠 上部造営材
     屋根や物干し台など、人が上に乗る可能性のある構造物も要注意です。


まとめ|安全な電気設備は“見えない配線”から

感電や火災といった事故は、正しい知識と施工でしっかり防ぐことができます。特に、構内電線路のように普段は目にしない場所ほど、ルールに基づいた設計・工事が必要です。

📘 詳しくは「JEAC 7001(配電規程)」を確認し、現場に応じた安全な施設を心がけましょう!

 

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