内線規程の解釈と解説【115】|配線設計(電動機)
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出典:内線規程(JEAC8001-2022)より
電動機(モーター)は起動時に大きな電流が流れるため、配線設計では負荷算定とブレーカーの選定が特に重要です。ここでは内線規程にもとづき、電動機回路を安全に設計する要点を整理します。

この記事の結論
電動機の負荷算定は銘板の定格電流が基本で、原則1台につき1回路(専用回路)とします。ブレーカーは電動機の定格電流の3倍まで(50A超は2.75倍まで)。過負荷保護装置と欠相保護も忘れずに設けます。
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電動機の負荷算定
- 汎用モーターは銘板(ネームプレート)の定格電流をそのまま使うのが基本。出力別に決まった規約電流から選ぶこともできる
- インバーター付きやエアコン・冷凍機などの特殊なモーターはメーカー資料を確認する。圧縮機は銘板電流×1.2で計算することが多い
- 冷凍機やチラーは起動時の電流に注意する
- 電動機は起動時に大電流が流れるため、原則として1台につき1回路(専用回路)とする
開閉器とブレーカーの選定
- 開閉器の定格電流は、ブレーカーの定格電流と同じか、それ以上とする
- 電動機1台の場合、ブレーカーの定格電流は電動機の定格電流の3倍まで。ただし電動機が50Aを超える場合は2.75倍まで
- 他の機器と一緒に使うときは、それらの定格電流も合計して計算する
- 原則として電線の許容電流≧ブレーカーの定格電流。過負荷保護装置との協調が取れれば、電線の2.5倍以下のブレーカーでもよい
- 許容電流が100A超で計算値が中途半端になる場合は、直近上位の定格値のブレーカーでよい。専用回路で1360-4に適合する遮断器を使う場合は、電線と同じ定格電流でもよい
過負荷保護と欠相保護
- 過負荷保護装置には、電動機用ヒューズ、配線用遮断器(モーター保護タイプ)、熱動継電器(サーマルリレー)などがある
- 保護装置が内蔵されている、35W以下の交流モーター、常時人が監視する、過負荷の心配がない、単相モーターで15A以下の回路(20A以下の配線用遮断器)から電源供給、出力0.2kW以下の小型モーターなどは省略できる場合がある
- 三相のうち1本でも電源が途切れる欠相は電動機の損傷につながるため、欠相保護装置で検出・遮断する。やむを得ない場合は警報のみでよいケースもある
たとえ話でイメージ
電動機の起動は、止まっている重い荷車を一気に押し出す瞬間に似ています。動き出すまでは大きな力(突入電流)が要るので、すぐに音を上げない少し余裕のあるブレーカー(定格の3倍まで)を選び、押しすぎて壊れないよう過負荷保護で見守るわけです。
見習いペン太
モーターって、どれも同じように電気を使うんじゃないの?
はりた
いや、種類や使い方で必要な電流がけっこう変わるよ。基本は銘板の定格電流を見て、圧縮機なら×1.2で考えるんだ。
見習いペン太
ブレーカーは電線と同じ大きさにすればいい?
はりた
電動機は起動電流が大きいから、定格の3倍まで(50A超は2.75倍まで)OK。そのぶん過負荷保護や欠相保護でしっかり守るんだよ。
よくある質問(FAQ)
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