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出典:内線規程(JEAC8001-2022)より

粉じん爆発とは、可燃性の粉じんが空気中に浮遊し、そこに点火源が加わって発生する爆発現象です。粉じん危険場所では、粉じんの種類に応じた区分と、配線・機器・接地それぞれの防爆対策が欠かせません。本記事では内線規程に基づき図解で整理します。

粉じん危険場所における電気設備の施設の3つのポイント(危険区分・合成樹脂管配線・機器と接地)を示した図解

結論

粉じん危険場所は①爆燃性粉じん・可燃性粉じん・易燃性繊維を区分し、②合成樹脂管配線では厚さ2mm未満・CD管を避け差込深さを外径の1.2倍(接着剤0.8倍)以上とし、③防爆防じん構造の機器とC種接地工事で施設します。

粉じん危険場所の適用範囲

爆燃性粉じん・可燃性粉じん・易燃性繊維の危険性、浮遊状態、集積状態などを十分に考慮して適用範囲を定めます。代表例は次のとおりです。

  • 爆燃性粉じん:マグネシウム、アルミニウム、アルミニウムブロンズなど(ふるい分け・粉砕・移送・貯蔵の場所など)。
  • 可燃性粉じん:小麦粉、でんぷん、砂糖、合成樹脂、カーボンブラック、コークス、鉄、銅など(粉じん輸送コンベアのある場所、乾燥場など)。
  • 易燃性繊維:綿、麻、合成繊維、絹、人絹、毛、かんなくず、のこぎりくずなど。

合成樹脂管配線による施設方法

  • 厚さ2mm未満の合成樹脂製電線管及びCD管以外の合成樹脂管を使用します。
  • 管・ボックス・附属品は損傷を受けるおそれがないように施設し、パッキンやすきまの奥行きを長くする方法などで粉じんが内部に侵入し難いようにします。
  • 管と電気機械器具の接続は、差込み深さを管の外径の1.2倍(接着剤使用時は0.8倍)以上とし、堅ろうに接続します。
  • 電動機の可とう性が必要な部分には、粉じん防爆型フレキシブルフィッチング(解釈第159条第4項適合品)を使用します。

機器・電灯・電力装置・接地

  • 開閉器・過電流遮断器・コンセント・定着灯・電動機などは、爆燃性粉じんのある場所では粉じん防爆特殊防じん構造、その他の粉じん場所では粉じん防爆普通防じん構造又は特殊防じん構造のものを使用します。
  • 移動灯・可搬形機械器具は原則使用せず、使う場合は特殊防じん構造のものに限ります。
  • 露出金属部には原則すべてC種接地工事を施します。
  • 地絡時に警報し電路を自動遮断する保護装置を設け、接地抵抗値は100Ω以下とすることが推奨されます。

たとえ話で理解しよう

粉じん危険場所は「小麦粉が舞う製粉工場」をイメージしてください。空気中に舞った粉に火花が一つでも飛べば大爆発。だから機器は粉とホコリを徹底的にシャットアウトする“密閉構造”にするのです。

見習いペン太
見習いペン太
先生、燃えない金属でも粉だと危ないんですか?
はりた
はりた
そうなんだ。マグネシウムやアルミも粉になって舞うと“爆燃性粉じん”として一番危険な区分になる。だから機器は特殊防じん構造が必要なんだよ。
見習いペン太
見習いペン太
合成樹脂管の接続で気をつける数字はありますか?
はりた
はりた
差込み深さだね。管の外径の1.2倍以上、接着剤を使うときは0.8倍以上が目安だよ。接地はC種で、接地抵抗100Ω以下が推奨だ。

よくある質問(FAQ)

Q. 粉じん危険場所はどのように区分されますか?
A. 爆燃性粉じん(マグネシウム・アルミニウムなど)、可燃性粉じん(小麦粉・でんぷん・砂糖・鉄・銅など)、易燃性繊維(綿・麻・合成繊維など)の危険性や浮遊・集積状態を十分に考慮して適用範囲を定めます。
Q. 合成樹脂管配線で守るべき寸法のルールは何ですか?
A. 厚さ2mm未満の合成樹脂製電線管及びCD管以外の合成樹脂管を使用します。管と電気機械器具の接続は、差込み深さを管の外径の1.2倍(接着剤を使用する場合は0.8倍)以上とし、差込み接続により堅ろうに接続します。
Q. 粉じん危険場所での接地工事はどうしますか?
A. 低圧の電気機械器具の外箱・鉄わく・照明器具・金属管などの露出した金属製部分には、原則としてすべてC種接地工事を施します。地絡を生じたときは検出して警報し電路を自動的に遮断する保護装置を設け、接地抵抗値は100Ω以下とすることが推奨されます。

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